ETAP6 (Zoumod〜Arveyheer)



昨日は西村さんにくっつき虫で丸1日走りました。でもラリーに来ているのだから1日くらいは完全に一人で走ってみようと今日のテーマは一人で走る。に決定しました。そんなわけで今日は何があっても一人でナビゲーションをすること!!!とスタート前に決めました。でもそうも言ってられなくなるのですが…

スタートてからしばらくは昨日の逆走で渓谷の中を走ります。砂にも少しは慣れたみたいで、地図を見たりする余裕も少し出てきました。70km付近の村までずっと渓谷の中で左側には花が咲いていたりで見とれていました。最初の村の入り口でZ隊(カミオンバレー)を発見。ここで夜を明かしたのでしょうか?本当にご苦労様です。

村を出てしばらく行くと、ミスコース。私は自信満々で走っていたのですが、戻ってきた皆さんのおかげですぐにミスコースに気付くことが出来きました。そこからはどこまでもまっすぐなピストでずっと地平線を見て走ります。今日の天気は今にも雨が降り出しそうな天気でした。2日目以降、コンタクトをつけていないのでこの天候では路面がよく見えません。このレースで初めてメガネをかけてることにしました。

ラリーが始まって気をつけていた人の家へと続く道です。2002年のときは何をするのも精一杯で景色も見る余裕がなし!道は目の前10mくらいしか見ていない。そんな感じで、何度もメインのピストから外れて人の家へ入って行きました。ここまでは順調に人の家にお邪魔することなく来ていたのですが、ついにミスってしまいました。人の家に入るということはモンゴル犬に追い回されるということです。ゲルを行き過ぎてしばらく走ってから犬が追っかけてこなくなったことを確認してからUターンします。そして前を引き返す時にまた追っかけられます。(ここは当然全開!!!)やっとオンコースへ復帰できましたがこれがたまらなく怖いのです。

林道好き?
ちょっと行くと道が狭くなりました。路面が締まっていてウネウネしています。まるで日本の林道みたいです。こんな道が一番好きって事は日本で走っているほうがシアワセなかもしれません??ラリーに向いていないかも??越された人に何人か追いつきました。ウネウネ道の途中にあったCP1を通過するときにはかなり成績優秀だったらしく
「今日は速いねえ。」
とオフシャルさん。チェックリストを見たら20台くらいしか通っていませんでした。今日は本当に優秀です!。CP1からしばらくは広くてまっすぐなピストでした。遠くにデューンが見えたり景色の変化が面白いルートでした。

走っているときにたまに見る土煙を合っている合っていると安心する材料にするのですが、今日は風が強くて車両が走っていなくても砂煙が上がっているので不用意に土煙の方向に行ってしまわないように注意しなければ迷ってしまいそうです。

今日2度目のCAP走行で事件は起こりました。井戸からCAP75度。数百メールと走るとピストに出るはずが…ピストがありません。前にエントラントが見えました。あ〜もうちょっと行ったらピストがあるのかなあ。なんて思いながら付いていくけどピストは見えません。もうちょっと、もうちょっとと前を走るバイクに付いていったらそのうちどっちから来たんだか分からなくなりました。前を走るバイクに近づいたら高知の竹田さんでした。私はすでに進むのも戻るのも道をロストしています。こうなったら付いていくか。。。と思って竹田さんが走るほうにどんどん進むのですがだんだんキャメルグラスだらけの路面になっていきました。キャメルグラスがあるってことは路面は砂でございます。そうなると私、全くダメなんです。あっけなく置いていかれておまけにこけました。どうしようと思ってしばらく呆然としていましたが、幸いスタートから200km以上走っているのでガソリンはだいぶ消費しています。といっても起こすのがやっとなんですけど…。何とか起してエンジンをかけて再スタートしました。でも数メートルでキャメルグラスにハンドルを取られてまたコケてしまいました。これって結構ヤバイかも…ひょっとしてここで力を使い果たしてリタイヤ??とお先真っ暗な気持ちになったところで竹田さんが戻ってきてくれました。ゴール後に聞いた話、ここで遭難したら化けて出てくるかも知れない。と思ったらしいです。ここからは竹田さんに迷惑を掛けながら走りました。道がさっぱり分からなくて20km先のGPSポイントに向けてまっすぐ走っていたのですが、良く見るとすこし左側のほうがキャメルグラスが少なくていくらか走りやすそうです。というわけで左側へ方向転換して走りました。そういってもスナスナな上にキャメルグラスが点在しているには変わりないのでこけるまでに走れる距離が少し伸びただけです。相変わらず数十メートルごとにこけていましたがあー疲れたと遠くを見ていると、バイクが1台見えました。あそこがオンコースかな??
とりあえずそのバイクの方に走っていってみました。2キロほどでピストに出ることが出来ました。このミスコースは私のモンゴル最大のリタイヤ危機だったと思います。あの時竹田さんが帰ってきてくれなかったらリタイヤしていたかもしれません。

ピストには出ましたがそこは結構砂っぽいピストでした。こけまくって疲れた体にはこたえる路面です。しばらく行って無事にGPSポイントも通過して距離もあわせました。GPSポイントは村の入り口の近くでした。ここで距離を確認して村に入ります。村にはガソリンスタンドが数箇所あるらしく、訳が分からなくなりそうです。地図の通り行くと村の向こうの川を渡らなければなりません。ここか?と思って渡りましたがメチャメチャ深くて頭から水をかぶってしまいました。地図には水深10cmと書いてあるのに…こりゃあ10cmじゃないし。と引き返しました。村に戻ると西村さんも迷っていました。後ろを付いていって別の場所から渡ります。なんですが、その後のコマが合いません。どうやらわたるところが違ったらしいのです。走っていったら明らかにGPSは違う方向を指しているし、地図が合いません。引き返してオンコースらしき川の出口を探します。どうやらここらしいという場所を見つけました。プリウスが川を渡ろうと水深を測っていました。ここでICOをあわせてスタートです。ですが合っているはずなのにミスコースを繰り返しています。何で??よく考えたら距離が全然進んでないじゃん。ICOのトラブルです。バイクを下りてセンサの周りを見てみるとピックアップセンサがグニャっと曲がっています。これかい。って戻しますがあれ??磁石もありません。こりゃあダメです。磁石の予備も持ってないし。とりあえずこのまままっすぐ行ったらレスコンだよ。と西村さんが教えてくれました。とりあえず人がたくさんいそうなレスコンまで行ってから考えることにします。

レスコンで近くにいた人から順番に磁石を持っていませんか〜。と聞いてみました。いましたいました。ちゃんと持っている人が。クイックスチールで磁石を止めて、動作確認をしたらちゃんと動いています。これで後半は距離が表示されそうです。後はクイックスチールが1時間で固まってくれるを祈るのみです。急いで昼ごはんを流し込んで…それからトイレ!!!私、朝トイレに行くとゴールまで行かないでもOKな人なんですが、今日は気温も低い上にさっきの川渡りで寒くて寒くて。トイレに行かずにはいられない感じです。ですがスタートまであと数分。これって見えないところまで行っていたら間に合いそうにありません。仕方がないのでM1の車の影で失礼させていただきました。(もちろん一応断りましたよ)


レスコンを出て2こめの村は無事に通過しました。このあたりはバロンバヤンウランに近いらしくスナスナな路面になってきました。何を隠そうバロンバヤンウランは最初のモンゴルのリタイヤしたキャンプです。ここにアプローチする砂の道で体力を使い果たして、ミスコースをして、リカバリーできなくなって砂丘にご宿泊というコースをたどったところで、砂っぽくなっていくにしたがって緊張してきました。途中ピストが強風で消されてしまっていました。多分道はここで合っているんだろうけど、いまいち不安です。ん〜本当にこっちかな??と思って引き返したら、プリウスがやってきました。プリウスが来るってことは合っているんでしょうね。その後も合っているのかなあ?と半信半疑で走行しました。383km地点で左に曲がらないといけないんだけど曲がり角が分かりません。というより曲がり角がないように見えます。分岐を数百メートル過ぎたあたりでおかしい。と止まって地図を見ていたらハリアーが先に行きました。ついて行ったのですがハリアーもわかんないみたいです。行く手には水溜りが…これはムリだなと引き返していたら、バイクが1台走り去っていきました。あんなところに道があるのか??と思いましたが行ってみると道がありました。どうやらピストが薄くて見落としていたみたいです。その後20kmほど走ってピストクロスしてもいいはずなのにピストがありません。あれ??次のコマまでは後5km。行ってみることにしました。ちょうど地図の距離のあたりに同じような形をした分岐がありました。けど地図に書いてある風景とは全く違います。電線がないし遠くに山も見えない。う〜ん。これってきっと間違ったんだよね??とりあえず引き返しました。何処まで戻ろうかとコマ図を逆に回し始めて気づきました。地図を一コマを読み飛ばしています。あ〜あのまま行かなくて良かった。戻っているとはるか左手にバイクが走っていくのが見えました。読み飛ばしていた分岐はこのあたりのようです。急いでバイクを追いかけました。ピストに出てちょっと安心しているともう一台バイクが止まっていました。結構古いXLRだと思うのですが、道沿いで写真を撮っていました。荷物の量から々見ても旅人です。こんな地の果てを一人で荷物を積んで旅をしている人って、ラリーでしか来られない私なんかよりずっとすごい人なんだなあと思いました。

さてここがオンコースのはずなのですが距離が良く分かりません。さっき発見したエントラントは木の実さんでした。距離が分かるまでしばらく後ろを走らせて貰いました。分岐を2〜3過ぎるうちに距離あわせが出来たので、追い越したのですが今度は曲がり角が分かりません。行き過ぎて引き返そうとしたら遠くにその方向に走るピストが見えました。曲がり角の部分のピストが薄くて見逃したみたいです。ここから5kmの次のコマはGPSポイントのハズです。そうなんですが、GPSを見ると全く違う方向を向いています。!!??なんだこりゃ???っと思って止まりました。GPSを確認してみると指しているのは100km以上先のポイントでした。さっきのミスコースで距離が近接店を通り過ぎて遠ざかっていると判断して次のポイントに切り替わっちゃったみたいです。GPSを次のポイントにセットしなして再スタートです。GPSポイントの白い崩れかかった廃屋からはCAP走行です。ここは木の実さんの後ろを走っていたこともあって簡単にピストに出れました。でも出会うピストが最初のうちは1本で一人で来たらひょっとしたらミスコースかも。と引き返していたかも知れません。ここからCPまではすぐでした。


最後のCPでチェックを貰って出発しました。CPを出てピストクロスをしえーっと、今どこだっけ?と地図を確認していたら十字路を左折のコマが数百メートル手前にありました。減速してよく確認するとCPからすぐのピストクロスはピストクロスじゃなくて左折でした。前を行く木の実さんはあ〜行ってしまった。。。まあ仕方ないか。と引き返してCPの近くを頭をカキカキしながら通りました。ちょっとハズカシイ…GPSの矢印も行く先を指していてこれが正解とほっとしました。

ここから先も結構苦労しました。
その先のドライレイクを出て左へ曲がりつつ合流するピストがあるはずなのですがその合流するピストが見つかりません。仕方なく一つ前のコマまで戻ってやり直しすることにしました。2度目も良く分からずもう一度戻ります。3度目、ようやく発見しました。単に見落としていただけです。
そしてその2〜3キロ先の分岐もわかりませんでした。ここの分岐は5度ほどやり直しました。3度目からはこのまま発見できずに永遠にここの往復で終わったらどうしようと不安になりました。5度目の正直??でちゃんと分岐を発見して次のコマへ進めました。なんだかすごろくで何度も同じやり直しのマスに止まってしまったようです。でも、今考えればこの2つのコマがその後のナビゲーションを変えたように思います。これから後は確信がないまま進んだり、フラフラ土煙についていったりしなくなったように思います。

魔の迷子地帯を脱出して村までやって来ました。村は歩くくらいのスピードで地図を見ながら走っているのですがここは分岐が多くてよく分からなくなりました。これはまずいと止まって地図を確認していると子供が近づいてきました。今までの村の子達は見ていてもこわごわだったのですがここの村は様子が違いました。平気で私をたたいたりアクセルをひねったり挙句の果てにはテールバッグにつけていた時計を取ろうとしていました。ちょっとあわてましたが子供を怒鳴って走り去りました。
そうだ。100キロ先のアルベーヘールはもう都会だ。気をつけないと。
それにしても人というのは環境でこんなに変わるものでしょうか??純粋なモンゴルの子供たちは大好きですが、なんだか少し残念な気持ちになりました。
この村から先は大きな分かりやすいピストでした。アルベーヘールの都会に向かっているので幹線道路なのかも知れません。走っていてちょうど良い気温だし、ここまで来ると緑も濃い。この村からゴールまでがこのラリーで一番気持ちが良いルートだったかも知れません。

  

ゴールに着いたらそこから先は舗装路でした。ガソリンスタンドがゴール地点でそこで給油してから今日のキャンプ地に行くことになります。給油してから気づきました。あっ、タンクが傾いている。触ってみるとカタカタしています。タンクをしたから覗いてみるとステーとタンクがちゃんと止まっていないようです。ステーを止めているネジがダメなのか?それともタンクのインサートナットがダメになってしまっているのか良く分かりません。とにかく満タンなのでタンクを外すのが大変なのと、ゴールまでは後15kmほど。ほとんどは舗装路ということなのでとりあえずゴールまで行くことにしました。ザミンウド以来の舗装路です。最後に数百メートルのダートがありましたが、どうにかタンクも破れることなく明るいうちにゴールできました。


ご飯を食べてタンクを外したのですが、ステーを止めるネジが飛んでいました。ネジで止めればそれで直りそうなので一安心。ですが、ネジが入っているのはカミオンの20kgバッグの中。カミオンが来るのは夜中になるとのこと。タンクはうなぎさんがどうにかしてくれるとのことで寝ることにしました。今夜は冷えそうです。



Photo SSER、竹田さん、うなぎさん、堀江っち

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