祈祷会「ウェストミンスター小教理問答」の学び27  2020/02/12

「神は、私たちが行った義のわざによってではなく、ご自分のあわれみによって、聖霊による再生と刷新の洗いをもって、私たちを救ってくださいました。神はこの聖霊を、私たちの救い主イエス・キリストによって、私たちに豊かに注いでくださったのです。」

テトス3章5節、6節

(1)キリストの贖いと聖霊の働き
 私たちの贖い主イエス・キリストが、謙卑の状態と高挙の状態のいずれにおいても「預言者・祭司・王」の務めを果たされるということを、第21問から28問にかけて学んできました。
今回は、このキリストの果たしてくださった贖いの御業がどのようにして私たちのもとにもたらされるかを、第29問、第30問を通して学んでいきます。
 まず第29問を読みましょう。「問:わたしたちはどのようにして、キリストによって買い取られた贖いにあずかる者とされるのですか。答:わたしたちは、キリストによって買い取られた贖いが、彼の聖霊により、わたしたちに有効に適用されることによって、それにあずかる者とされます」。ここで第6問以来はじめて「聖霊」が登場します。これで父、子、聖霊の三位一体の神の各位格の働きが出揃うことになったわけです。私たちは聖霊の神について、父なる神や御子イエス・キリストに比べて、さほど多くを知ることがありません。それは聖霊の神の存在と御業のあり方に対応したことでもあります。すなわち聖霊は「助け主」(ヨハネ14:16)なる存在であり、御子イエス・キリストについて「思い起こさせる」(同14:26)ことが主な御業だからです。しかし聖霊のお働きは、実は私たちにとって最も身近なものです。その理由を教えるのが第29問です。ここでは「キリストによって買い取られた贖いが、彼の聖霊により、わたしたちに有効に適用されることによって、それにあずかる者とされ」ると言われます。「キリストによって買い取られた贖い」とは「キリストが犠牲を払ってご自分のものとされた贖い」を意味します(水垣、袴田、58頁)。あの二千年前の遠く隔たった十字架で成し遂げられたキリストの贖いがどうして私の救いと関わるのか、この隔たりを繋ぐものが聖霊の働きなのです。
 しかもここで重要なのは「わたしたちに有効に適用されることによって」と言われる点です。キリストによって買い取られた贖いは、聖霊により、有効に適用される。その意味するところは「現実に作用して、確実に効力を発揮する」ことにあります。聖霊は現実に、確実に、実効的にキリストの贖いの恵みを私たちにもたらしてくださる。テトスへの手紙3章6節が「神はこの聖霊を、私たちの救い主イエス・キリストによって、私たちに豊かに注いでくださった」と言うとおりです。こうして父、子、聖霊の三位一体の神がこぞって私たちの救いのために働いていてくださるという恵みの事実を、深く心に留めておきたいと思います。

(2)聖霊による有効召命
 第29問が教える聖霊の働きについて、さらに詳しく述べるのが続く第30問です。「問:御霊は、キリストによって買い取られた贖いを、どのようにしてわたしたちに適用されるのですか。答:御霊は、わたしたちの内に信仰を生じさせ、それによってわたしたちを有効召命においてキリストに結びつけることにより、キリストによって買い取られた贖いをわたしたちに適用されます」。ここは「有効」や「適用」などの表現から少々理屈っぽい言い回しに聞こえる箇所ですが、ここで述べられていることは重要です。「適用する」とは単に「あてはめる」と言うことにとどまらず、「結びつける」、「貼りつける」などの意味もあります。キリストの贖いが聖霊によって私たちにしっかりと結びけられる、ぴったりと貼りつけられるというイメージです。
 第30問は、聖霊によるキリストの贖いの適用を、「わたしたちの内に信仰を生じさせる」と言います。Iコリント12章3節で次のように言われるとおりです。「神の御霊によって語るものはだれも、『イエスは、のろわれよ。』と言うことはなく、また、聖霊によるのでなければ、だれも『イエスは主です。』と言うことはできません」。私たちがイエスを主と告白し、救いに招き入れられるのは、聖霊が私たちの内に信仰を生じさせてくださるゆえなのです。
 次に第30問は、「聖霊によるキリストの贖いの適用を、「有効召命においてキリストに結びつけることにより」と言います。ここでも先の第29問と同じく「有効」という言葉が出てきます。父なる神が選び、御子イエス・キリストが贖ってくださった者は、聖霊によって確実に救いに召されており、聖霊のお働きが無効になることや、不確実に終わることは決してありません。Iコリント1章9節で次のように言われます。「神は真実です。その神に召されて、あなたがたは神の御子、私たちの主イエス・キリストとの交わりに入れられたのです」。ここには「聖霊」という言葉は出てきませんが、第29問、第30問を読めば、「神に召されて・・・私たちの主イエス・キリストとの交わりに入れられた」のは聖霊の御業によると分かってきます。

(3)キリストとの結合
 最後に、聖霊が私たちを「キリストに結びつける」という表現に注意しましょう。ここまでくると第29問、第30問の「有効に適用する」、「適用される」、「キリストに結びつける」という表現がひとつながりになっていることが分かってきます。それで「キリストとの結合」の教えについて、大教理問答の第66問で補足しておきます。「問:選びの民がキリストと持つ結合とは、どのようなものですか。答:選びの民がキリストと持つ結合とは、それによって選びの民が、霊的かつ神秘的に、しかし現実的で不可分に、彼らの頭であり、夫であるキリストに結ばれる、そのような恵みの御業です。それは、彼らに対する有効召命においてなされます」。  
 聖霊が私たちにもたしてくださるキリストとの結合を、私たちは日ごとの祈りの生活、みことばの生活、主イエス・キリストとの深い生きた交わりを通して日ごとに経験し、また何よりも、主イエス・キリストのからだなる教会の交わりの中で経験させられています。かしらなるキリストに結ばれたゆえに互いにも結び合わされた者たちが、兄弟姉妹として主イエス・キリストを礼拝し、主イエス・キリストのみことばに聴き、主イエス・キリストに接ぎ合わされる洗礼を受け、主イエス・キリストとの結びつきを深めていく主の晩餐にあずかり続けることで、ますますその結びつきを固く確かなものとするのです。

 

 



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