ハイデルベルク信仰問答による説教その47 2013/03/24
『賛美の人生』

詩篇145:1-7

 今晩は、主の祈りの最初の祈願である「御名をあがめさせたまえ」との祈りの言葉を通して、父なる神をほめたたえて生きる賛美の人生の幸いを、御言葉からともに教えられてまいりましょう。

(1)神を正しく知り賛美する
 ハイデルベルク信仰問答の第47主日、第122問は「御名があがめられるように」という賛美の言葉を説き明かします。「問:第一の願いは何ですか。答:『み名をあがめさせたまえ』です。すなわち、第一に、わたしたちが、あなたを正しく知り、あなたの全能、知恵、善、正義、慈愛、真理を照らし出す、そのすべての御業において、あなたを聖なるお方とし、あがめ、讃美できるようにさせてください、ということ。第二に、わたしたちが自分の生活のすべて、すなわち、その思いと言葉と行いを正して、あなたの御名がわたしたちのゆえに汚されることなく、かえってあがめられ讃美されるようにしてください、ということです」。
 ここで信仰問答は、御名があがめられるようにという願いが「神を正しく知ることができるように」という願いであると教えます。神を賛美することは、そこで歌わされる言葉によって神ご自身が正しく言い表されているかということに注意を払うのです。今晩拓かれている詩篇145篇1から7節を読みます。「私の神、王よ。私はあなたをあがめます。あなたの御名を世々限りなく、ほめたたえます。日ごとにあなたをほめたたえ、あなたの御名を世々限りなく賛美します。主は大いなる方。大いに賛美されるべき方。その偉大さを測り知ることができません。代は代へと、あなたのみわざをほめ歌い、あなたの大能のわざを告げ知らせるでしょう。私は栄光輝くあなたの主権と、あなたの奇しいわざに思いを潜めます。人々はあなたの恐ろしいみわざの力を語り、私はあなたの偉大さを述べるでしょう。人々はあなたの豊かないつくしみの思い出を熱心に語り、あなたの義を高らかに歌うでしょう」。ここで詩人は神を王としてその偉大さをほめたたえています。その偉大さは「測り知ることができない」としつつも、それでも「私は栄光輝くあなたの主権と、あなたの奇しいわざに思いを潜めます。人々はあなたの恐ろしいみわざの力を語り、私はあなたの偉大さを述べるでしょう。人々はあなたの豊かないつくしみの思い出を熱心に語り、あなたの義を高らかに歌うでしょう」というのです。詩人の賛美は神を正しく知ることから発せられているのです。
 それでは私たちはどのようにして正しく神を知ることができるのか。宗教改革者ルターがこの祈りを解説して次のように言います。「あなたの御名についてのすぐれた説教を私たちに与えてください。どうか、私たちがあなたの御名が人々の間であがめられるような方法で、御言葉の説教を聞き、受け入れることができますように」。「御名をあがめさせたまえ」との賛美の願いが、「御名についてのすぐれた説教を私たちに与えてください」という願いでもあるとは新鮮です。けれどもそうやって私たちが御言葉から正しく教えられるとき、父なる神は私たちをして「あなたの全能、知恵、善、正義、慈愛、真理を照らし出す、そのすべての御業において、あなたを聖なるお方とし、あがめ、賛美できるようにさせて」くださるのです。

(2)賛美の人生
 続いて信仰問答は、御名をあがめる祈りの第二の意味が、私たちの全生活、全生涯をもって御名が賛美されることであると教えます。「第二に、私たちが自分の生活のすべて、すなわち、その思いと言葉と行いとを正して、あなたの御名が私たちのゆえに汚されることなく、かえってあがめられ 賛美されるようにしてください、ということです」。ここでは神を正しく知ることと、このあがめて生きることは一つのことです。私たちが自分自身の生活のすべてを挙げて、思いと言葉と行いとを正して神を賛美する。それはまさしく主イエス・キリストの贖いによって作り替えられた「新しい人」である私たちの礼拝的な生活、頌栄的な生活、賛美の人生にほかなりません。このような生き方について、信仰問答はすでに第90問、第91問では次のように教えていました。「第90問:新しい人の復活とは何ですか。答:キリストによって心から神を喜び、また神の御旨に従ったあらゆる善い行いに心を打ち込んで生きる、ということです」。「第 91問:しかし、善い行いとはどのようなものですか。ただまことの信仰から、神の律法に従い、この方の栄光のために為されるものだけであって、私たちがよいと思うことや、人間の定めに基づくものではありません」。
 「御名をあがめさせたまえ」との祈りは、私たちが御子イエス・キリストにより、聖霊によって御言葉を通して神を正しく知り、この神を礼拝することが、私たちの人生そのものであることを教える祈りです。主の日の礼拝を中心としつつ、そこから日々の生活の中へ、そして私たちの地上の生の全領域へと私たちの信仰が押し広げられ、そこにおいて私の生き方そのものをもって神を喜び、神の聖なる御名を賛美し、その御名の栄光を心からほめたたえ喜ぶことこそが、私たちの人生そのものなのです。私たちが日毎に主の祈りの中で「御名をあがめさせたまえ」と祈る時、それはまさしく「私たちをして、あなたの御名を聖とさせてください」という祈りに生きることに他ならないのです。マタイ福音書5章16節で主イエスは言われました。「このように、あなたがたの光を人々の前で輝かせ、人々があなたがたの良い行いを見て、天におられるあなたがたの父をあがめるようにしなさい」。また使徒パウロもIコリント10章31節でこう語っています。「こういうわけで、あなたがたは、食べるにも、飲むにも、何をするにも、ただ神の栄光を現すためにしなさい」。こうして私たちは御言葉によって正しく神を知り、全生涯を挙げて御名の栄光をほめたたえながら、賛美の人生を送らせていただきたいと願います。

 



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