祈祷会                             
ハイデルベルク信仰問答講解29

「しかし、もし神が光の中におられるように、私たちも光の中を歩んでいるなら、私たちは互いに交わりを保ち、御子イエスの血はすべての罪から、私たちをきよめます。」(Iヨハネ1:7)

(1)罪の赦しの「いま」
今晩取り上げる第56問は「罪のゆるし」についての解説です。ハイデルベルクは聖霊の神への信仰の項で、教会、罪の赦し、身体のよみがえり、永遠のいのちを告白しますが、それは罪の赦しと永遠のいのちの約束が絶えず聖霊によって保たれ続けていくことの確かさの証しでもあるのです。第56問では「『罪のゆるし』について、あなたは何を信じていますか」との問いに対して二つの面からの答えが示されていますが、それを罪の赦しの「いま」と「これから」と要約して学んでおきたいと思います。
まず「いま」に関しては「神が、キリストの償いのゆえに、わたしのすべての罪と、さらにわたしが生涯戦わなければならない罪深い性質をも、もはや覚えようとはなさらず・・・」と述べられます。ここには私たちの罪とその罪の結果として生じる汚れ、腐敗、咎、私たちの身体に染み着いてしまっている罪の性質とのいずれもが、ただ一回きりのキリストの償い、すなわち十字架の贖いの御業によってもはや父なる神の御前に覚えられることがない、と教えられているのです。罪とその汚れは私たちを日々苦しめる連続的なものです。そしてその時々に私たちは罪に対する小さな敗北を繰り返しているのです。
 しかし「御子イエスの血はすべての罪から、わたしたちをきよめます」と御言葉にあるように、その私たちの過去の罪も、現在の罪も、一回のキリストの贖いの確かさのゆえに赦されている。これが私たちに与えられている罪の赦しの「いま」の意味であるのです。すなわち日々においては罪との戦いの中で幾つかの敗北の経験をしなければならない。しかし全体的に見ればそこにあるのは主イエスによる勝利なのです。父なる神様はその敗北を繰り返す私たちをでなく、私たちのために償いをして下さった主イエスのゆえに、「わたしのすべての罪と、さらにわたしが生涯戦わなければならない罪深い性質をも、もはや覚えようとはならさ」ない。旧約の預言者イザヤが語る通りです。「たとい、あなたがたの罪が緋のように赤くても、雪のように白くなる。たとい、紅のように赤くても、羊の毛のようになる」(イザヤ1:18)。父なる神は御子イエス・キリストの十字架によってもはや私たちの罪は完全に償われたとし、私たちを二度と再び罪に定めることをなさらない。私たちに与えられている罪の赦しの確かさを覚えたいと思います。

(2)罪の赦しの「これから」
 さらにハイデルベルクは続けます。「それどころか、恵みにより、キリストの義をわたしに与えて、わたしがもはや決して裁きにあうことのないようにしてくださる、ということです」。ここに記されるのは罪の赦しの「これから」についてです。過去から現在に至る罪についての解決が主イエスによって与えられているだけでなく、ここには「わたしがもはや決して裁きにあうことのないようにしてくださる」という神の御業が告白されているのです。生涯にわたる罪との戦いの中に今もなお置かれている私たちが、しかしもはや決して裁かれないと断言する根拠は一体何処にあるのでしょうか。ハイデルベルクは、神様が「恵みにより、キリストの義をわたしに与え」たゆえであると教えています。つまりここでも信仰義認の教えが繰り返されるのです。それほどにこの義認の教理は宗教改革とそれ以後の福音主義教会にとっては重要な教えなのであり、そのまま私の罪の赦しの問題に直結してくる教えなのです。宗教改革者マルチン・ルターが「教会が立ちもし、倒れもする条項」と呼んだのもそれゆえのことでした。
 私自身には自分の罪を解決する力は一切ないにも関わらず、これから後も決して罪の裁きにあうことがないのは、ただ御子イエス・キリストが十字架の贖いによって獲得して下さった義が恵みによって私に与えられているからなのです。この私の外において起こったキリストの贖いが、私のために与えられ、そして今、私がそれにあずかっている。ここに聖霊なる神のお働きがあります。パウロがローマ書で語っている通りです。「こういうわけで、今は、キリスト・イエスにある者が罪に定められることは決してありません。なぜなら、キリスト・イエスにある、いのちの御霊の原理が、罪と死の原理から、あなたを解放したからです」(ローマ8:1〜2)。

 



日本同盟基督教団 徳丸町キリスト教会
〒175−0083
東京都板橋区徳丸6−24−10
TEL 03−3935−3405
FAX 03−3935−3445

メールでのお問い合わせ
管理人


Copyritht ©The Evangelical Alliance Mission Tokumarucho Christ Church All Rights Reserved.