祈祷会                             
ハイデルベルク信仰問答講解26

「私たちをあながたがといっしょにキリストのうちに堅く保ち、私たちに油を注がれた方は神です。神はまた、確認の印を私たちに押し、保証として、御霊を私たちの心に与えて下さいました。」(IIコリント1:21,22)

(1)第三位格としての聖霊
 第20主日からは使徒信条の第三項「聖霊なる神」についての教えが解説され、同時に教会と信仰の事柄が取り上げられることになります。そこで今日の第53問は次のような問いです。「聖霊について、あなたは何を信じていますか」。先にハイデルベルクは使徒信条を解説するに当たって次のように記していました。「問24:これらの箇条はどのように分けられますか。答:三つに分けられます。第一に、父なる神と、私たちの創造について、第二に、子なる神と、私たちの贖いについて、第三に、聖霊なる神と、私たちの聖化についてです」。ここにすでに聖霊なる神への信仰の内容が言い表されているのですが、そのことが具体的に展開されるのが今日からの箇所となるのです。
そこでまず答えの最初の部分を見てみましょう。そこには「第一に、この方が御父や御子と同様に永遠の神であられる、ということ。」と記されます。最初に明らかにされなければならないのは、聖霊も御父や御子と同様に永遠の神であられるということです。なぜかと言えば、実は教会の歴史を見てくると、聖霊を神として信じることはいつの時代にも自明のこととは言えず、むしろ聖霊は神の霊的な力と理解されていたのです。しかしすでに新約聖書が明らかにしているように、聖霊なる神は主イエスご自身が「約束された助け主」(ヨハネ14:16)と語られたように、人格をもった三位一体の第三位格としての神であられることは確かなことです。
 この点は、実は今日の私たちの信仰生活においても繰り返し確認しておきたい大切なポイントです。今日でも聖霊の信仰は「父なる神の霊、御子キリストの霊」であることの認識から外れて、人間の霊やこの世の霊的力、時には悪しき霊とさえ混同されてしまう危険を孕んでいます。そこには多くの混乱が生じ、教会がその渦に巻き込まれることさえ起こっているのです。そこで私たちとしては、聖書が教え、教会が信じ続けてきた正しい道筋で、聖霊なる神を信じ告白することが求められていると言えるでしょう。

(2)慰め主としての聖霊
 そこでハイデルベルクは聖霊の神について次のように語ります。「第二に、この方はわたしに与えられたお方でもあり、まことの信仰によってキリストとそのすべての恵みにわたしをあずからせ、わたしを慰め、永遠にわたしと共にいて下さる、ということです。」ここには聖霊なる神について三つにまとめて記されていますが、その全体を括る言葉として「この方はわたしに与えられたお方でもある」とあります。聖霊なる神は父なる神の霊であり、子なるキリストの霊であると同時に、私たちに与えられたお方でもあるというのです。ガラテヤ書4章に「そして、あなたがたは子であるゆえに、神は『アバ、父。』と呼ぶ、御子の御霊を、私たちの心に遣わしてくださいました」(ガラテヤ4:6)とある通りです。
 この私たちに与えられた聖霊がどのように働いて下さるかを引証聖句に聞きつつ確かめておきたいと思います。まず第一に聖霊なる神は「まことの信仰によってキリストとそのすべての恵みにわたしをあずからせ」て下さいます。これについてはガラテヤ書3章14節に「このことは、アブラハムへの祝福が、キリスト・イエスによって異邦人に及ぶためであり、その結果、私たちが信仰によって約束の御霊を受けるためなのです。」とあります。アブラハム契約に基づく旧約以来の祝福が、いまや主イエスの恵みと一つとなって私たちに与えられるのです。
 第二に聖霊なる神は「わたしを慰め」て下さいます。これについてはヨハネ15章26節に「わたしが父のもとから遣わす助け主、すなわち父から出る真理の御霊が来るとき、その御霊がわたしについてあかしします」。また使徒9章31節に「こうして教会は、ユダヤ、ガリラヤ、サマリヤの全地にわたり築き上げられて平安を保ち、主を恐れかしこみ、聖霊に励まされて前進し続けたので、信者の数がふえて行った。」とあります。聖霊の神が「助け主」「励まし主」と言われますが、このもとの言葉である「パラクレーシス」は「慰め」という言葉がその中心的な意味としてあるのです。
 そして第三に聖霊なる神は「永遠にわたしと共にいて下さる」のです。これについてはヨハネ14章16節、17節に「わたしは父にお願いします。そうすれば、父はもうひとりの助け主をあなたがたにお与えになります。その助け主がいつまでもあなたがたと、ともにおられるためにです。その方は、真理の御霊です。世はその方を受け入れることができません。世はその方を見もせず、知りもしないからです。しかし、あなたがたはその方を知っています。その方はあなたがたとともに住み、あなたがたのうちにおられるからです。」と記されています。聖霊なる神は「私」という固有の存在をキリストとその全ての祝福へと結びつけ、これにあずからせ、慰め主として私とともにあり、私という存在を通して働いて下さるのです。この内住の聖霊にますます信頼しつつ、その表れとしての主の教会に結びついて歩む者でありたいと願います。

 



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