五十音順主題説教その1   2020/05/24
『アーメン』

IIコリント1:20
 
 今日から夕拝では新しい御言葉の学びを始めてまいります。朝に夕に御言葉に養われ、主の祝福にあずかって始まる一週の歩みへと遣わされてまいりましょう。

(1)「アーメン」から始まる歩み
 今回は「五十音主題説教」ということで、説教題を「あ」からはじめて五十音で順々に追いながら、聖書の中にある様々な主題を取り上げていこうというものです。2000年9月にこの教会に赴任し、翌2001年4月から夕拝を始めることにし、そこで最初に取り組んだのが五十音主題説教でした。4月1日に「愛」から始まった説教は「いつくしみ」、「美しさ」、「選び」、「恐れ」というように進み、最終回の2002年3月24日は「を」と「ん」で説教題を「勝利」にして終わりました。ちょっと苦しいのですが「勝つ」の「win」に過去形で「won」というわけです。
 今回あらためて取り組むにあたって、前とは違う50音で行こうということで、まだ終わりまで見通しはないのですが、とにかく第一回の今日は「あ」。そして説教題は「アーメン」です。普通「アーメン」は終わりの言葉です。祈りの終わり、締め括りの「アーメン」。しかし今回はこの「アーメン」から始めて行きたい。私たちの歩みは「アーメン」と祈ったところから始まっていく歩みだということを覚えたいと思うのです。いみじくも今朝の礼拝で開かれたローマ書11章36節はこうでした。「すべてのものが神から発し、神によって成り、神に至るのです。この神に、栄光がとこしえにありますように。アーメン」。そしてこれも朝拝で学んだように、ローマ書はこの祈りを受けて続く12章から具体的な生き方、礼拝的な生き方を語っていく。まさに私たちもこの道筋を辿っていきたいと願っています。

(2)神における肯定 
 今晩与えられている御言葉は、コリント人への手紙二1章20節です。「神の約束はことごとく、この方において『はい』となりました。それで私たちは、この方によって『アーメン』と言い、神に栄光を帰するのです」。「アーメン」とは旧約聖書のことばで「真実」、「確か」ということから「そのとおりです」、「私もそう信じます」という祈りの言葉として用いられて来ました。新約聖書の福音書で主イエスがしばしば言われる「まことに、まことにあなたに告げます」も「アーメン、アーメン」という言葉です。コリント書の御言葉は、パウロが神の御心、ご計画の確かさ、真実さとそれを語る宣教の言葉の確かさ、真実さを語るところです。18節、19節。「神の真実にかけて言いますが、あなたがたに対する私たちのことばは、『はい』であると同時に『いいえ』である。というようなものではありません。私たち、すなわち、私とシルワノとテモテが、あなたがたの間で宣べ伝えた神の子キリスト・イエスは、『はい』と同時に『いいえ』であるような方ではありません。この方においては『はい』だけがあるのです」。
 この神の御心、ご計画の確かさ、真実さのあらわれである御子イエス・キリスト。このキリストの十字架と復活が、罪のゆえに死すべき私たちをその悲惨の中から贖い出し、神の子どもとしてくださる神の大いなる「肯定」でした。それでこの御子の救いにあずかった私たちは、「この方によって『アーメン』と言い、神に栄光を帰するのです」。御子イエス・キリストが父なる神の救いのご計画を「はい」と肯定してそれに徹底的に服従してくださった。この御子の肯定と服従のゆえに与えられた救いの御業を、私たちはただ「アーメン」と受け入れて神の子としていただいた。ここに「神のおける肯定」としての救いがあるのです。

(3)私が感じているよりはるかに確実に
 この「アーメン」の持つ意義を大変印象深いことばで言い表すのが、ハイデルベルク信仰問答の最後の問答、第129問です。「問:『アーメン』という言葉は、何を意味していますか。答:『アーメン』とは、それが真実であり確実である、ということです。なぜなら、これらのことを神に願い求めていると、わたしが心の中で感じているよりもはるかに確実に、わたしの祈りはこの方に聞かれているからです」。この問答に付されている引証聖句が三つあります。一つが今晩開かれている第二コリント1章20節。これに加えて旧約聖書のイザヤ書65章24節。「彼らが呼ばないうちに、わたしは答え、彼らがまだ語っているうちに、わたしは聞く」。そしてテモテへの手紙二2章13節。「私たちは真実でなくても、キリストは常に真実である」。
 私たちが祈りの結びに「アーメン」と唱和する時、この御言葉を思い起こしたいと思います。「彼らが呼ばないうちに、わたしは答え、彼らがまだ語っているうちに、わたしは聞く」。「私たちは真実でなくても、キリストは常に真実である」。祈りは気休めの手段ではありません。父なる神は私たち祈る先にすでに答えようと臨んでくださり、私たちの乏しい祈りの言葉よりもはるかに確実にこの祈りを聞き届けてくださる。この主の確かさと真実さに支えられて私たちは「アーメン」と祈り、そして祈ったところから立ち上がっていくことができるのです。祈りながらも時に疑い、恐れ、惑いを抱く私たちです。しかし「私たちは真実でなくても、キリストは常に真実である」。私たちの御子イエス・キリストの父なる神は、私たちの父なる神として私たちの祈りを私たちが確信する以上の確かさで聞き届けていてくださる。「神の約束はことごとく、この方において『はい』となりました。それで私たちは、この方によって『アーメン』と言い、神に栄光を帰するのです」。この神の大いなる肯定に支えられて今晩も力強く祈りを結び、そしてここから遣わされてまいりましょう。

 



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