シリーズ福音に生きる3 2009/03/15
『福音に仕える教会』

コロサイ1:23

 今晩は、私たちが福音の良きおとずれの言葉をどこで聞くのか。この福音を宣べ伝えるために建てられた教会の使命ということについてともに教えられていきたいと思います。

(1)福音に仕える使徒
 今日の御言葉をお読みします。コロサイ1章23節です。「ただし、あなたがたは、しっかりとした土台の上に堅く立って、すでに聞いた福音の望みからはずれることなく、信仰に踏みとどまらなければなりません。この福音は、天の下のすべての造られたものに宣べ伝えられているのであって、このパウロはそれに仕える者となったのです」。
 前回私たちは、福音の良き知らせは突然天から降ってくるわけではなく、歴史の中で福音の知らせを聞き続け、それを宣べ伝え続けてきた教会を通して、今、私たちのもとにまで届けられていることを学びました。今日のコロサイ書の御言葉は、そのようないきさつを使徒パウロが明らかにしているところです。特に「この福音は、天の下のすべての造られたものに宣べ伝えられているのであって、このパウロはそれに仕える者となったのです」と語るとき、パウロが仕えている「それ」とは「福音」のことを指していました。パウロはまさに福音に仕える者であり、そもそも使徒という務めがまさに福音に仕えるための務めであったのです。
 では「福音に仕える」とはどういうことなのか。パウロの考えに沿って言えば、福音に仕えるとは、福音を宣べ伝えるということと同じことでした。これまでも繰り返し教えられてきたように、福音とは宣べ伝えられてこそのものであり、しかもそれは誰か、それを担う人を通して伝えられていくものゆえに、福音に仕えるとはまさしく福音を宣べ伝える使徒という人の存在とその働きそのものを示すものなのです。私たちは今、この使徒の務めを担う教会としてこの地に建てられており、私たち主にある兄弟姉妹たちもまた、使徒的な福音の宣教の使命を託された者たちとして、それぞれが生かされている地に今週もまたここから遣わされていくのです。

(2)福音に仕える教会
 さらに福音に仕えるということについて考えてみたいと思いますが、パウロにとって福音に仕えることは、同時に福音の宣教を委ねられた教会に仕えることとも同義なことでした。続く24節、25節にはこう記されています。「ですから、私は、あなたがたのために受ける苦しみを喜びとしています。そして、キリストのからだのために、私の身をもって、キリストの苦しみの欠けたところを満たしているのです。キリストのからだとは、教会のことです。私は、あなたがたのために神からゆだねられた務めに従って、教会に仕える者となりました。神のことばを余すところなく伝えるためです」。
 福音に仕えるということを、パウロは決して抽象的に考えてはいませんでした。彼にとって福音に仕えるということは、福音を宣べ伝えるために建てられた教会に仕えることであり、教会に仕えるということは、キリストの苦難をもこの身に引き受けながら生きることにほかならないことなのです。またパウロは福音に仕えるということを決して個人的な働きとも考えていませんでした。彼の働きは単独の個人プレー、スタンドプレーではなく絶えず諸教会の祈りと支えの中にあって進められていったことなのです。私たちは福音を聞くのも、福音を伝えるのも、そこに教会というものが決定的な意味を持つものであることを十分心に覚えておきたいと思います。主は教会に福音を委ねられ、教会を通して福音が宣べ伝えられることをよしとされ、そのために人々を教会に招き、福音の言葉を聞かしめ、そして救いの中への招き入れてくださるのであり、そのためにまた主は教会に福音の宣教者をお立てになり、主の僕たち一人一人に福音の証しを託して、私たちをそれぞれの場への派遣してくださるのです。

(3)福音を届ける教会
教会への招き、それは福音への招きです。多くの場合、人々が救いに導かれて行くきっかけとして、やはり教会に来て、その場所の空気が心地よく、出会った人々の印象が気持ちよいものであったということがあります。そうやってその場所の持つ魅力に惹かれて教会に通う中で少しずつ信仰に導かれていくということがあるでしょう。もちろんそれが決定的で絶対の要素であるとは言えませんが、しかしそれが全く逆の印象であるならば、人々を福音から遠ざけてしまう原因となることは明らかでしょう。教会もまた一つの社会的な存在である以上、そこに潜む様々な問題や誘惑に絶えず気をつけていなければ、思わぬ形で足下をすくわれないともかぎりません。
 私たちは福音に仕え、福音を届ける教会として建てられている。この目的、存在の意味を繰り返し覚えておく必要があると思うのです。地上の組織として、団体として、数が増え、規模が大きくなり、社会的な認知を広げていくことが目的なのではない。そうではなくて、結果的にそのようなことが伴うとして、それが目的なのではなく、あくまでも教会がこの地上に建てられている目的は主イエス・キリストにある福音を宣べ伝え、神の国の訪れを語り続けるためである。この福音に仕え、この福音を一人でも多くの方々にお届けするために教会は建てられている。このことをいつも心に覚えながら、ここで福音の言葉を聞き、生けるまことの救い主イエス・キリストとの出会いが起こされる、そのような所として教会に集い続けていきたいと思います。

 



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