賛美夕拝  2012/01/29
『私たちの力の源』

ネヘミヤ8:9-12

 今晩は今年第一回目の賛美夕拝です。今年も年に数回、新しい賛美を捧げながら、主の祝福にあずかってまいりたいと思います。

(1)礼拝における悲しみ
 ネヘミヤ記という書物は、バビロン捕囚から解放されて祖国に帰ってきたイスラエルの民がエルサレムの神殿や城壁を再建していく様子を描く書物ですが、その一番の目的は建物の修復、町の修復ということ以上に、何と言っても神の民としてのあり方を再建すること、礼拝の回復ということでした。今晩開かれている8章はその最も中心的な出来事が記されているところです。9節。「総督であるネヘミヤと、祭司であり学者であるエズラと、民に解き明かすレビ人たちは、民全部に向かって言った。『きょうは、あなたがたの神、主のために聖別された日である。悲しんではならない。泣いてはならない。』民が律法のことばを聞いたときに、みな泣いていたからである」。礼拝における悲しみと喜びということを考えます。私たちの礼拝で「罪の告白」を始めたとき、ちょっとした議論がありました。毎週の礼拝で罪を思い起こさせられるのは辛い、特に求道者の人には重すぎるのではないかという声でした。確かにそうでしょう。しかしそこに大切な礼拝の心があるのです。
 主の御前に進み出て御言葉を聞くときに悲しみが引き起こされる。それはそこに真実な悔い改めが起こっているしるしでしょう。IIコリント7章10節でパウロはこう言っています。「神のみこころに添った悲しみは、悔いのない、救いに至る悲しみを生じさせます」。この悲しみをくぐり抜けたところに、本当の喜びがある。それが毎週の礼拝において私たちが経験させられている恵みなのです。
 
(2)礼拝における喜び
 それで、律法の朗読と説き明かしを聞いて罪を示され、悔い改めの涙を流す民たちに向かってネヘミヤは言います。10節。「さらにネヘミヤは彼らに言った。『行って、上等な肉を食べ、甘いぶどう酒を飲みなさい。何も用意できなかった者にはごちそうを送ってやりなさい。きょうは、私たちの主のために聖別された日である。悲しんではならない。あなたがたの力を主が喜ばれるからだ』」。またレビ人たちも続けて民に語りかけます。11節、12節。「レビ人たちも、民全部を静めながら言った。『静まりなさい。今日は神聖な日だから。悲しんではならない。』こうして民はみな、行き、食べたり飲んだり、ごちそうを送ったりして、大いに喜んだ。これは、彼らが教えられたことを理解したからである」。こうして神のことばを聞いて礼拝をささげたならば、もういつまでも悲しみ続ける必要はない、涙し続ける必要はない。神の民は御前で大いに食べて、飲んで、ごちそうを送り合って楽しんだというのです。
 先週の新年聖会の午後の集いで、教会の交わりにおける「食べること」の大切さ、愛餐の交わりの祝福について触れました。今日もこの夕拝の後では食事をともにしたいと思っていますが、主の日の礼拝を終えての毎週の昼食の交わりも、また我が家の場合は日曜の夜は神学生の方々も交えて一日の恵みを振り返って囲む食卓は、心地よい疲れとともに充足感に満ちたものです。あるご家庭では日曜日の帰りには子どもたちにちょっとしたご褒美を買って帰るそうですが、それもまた礼拝の喜びの延長線上にあるものでしょう。正しく悲しみ、そして正しく喜ぶ。この礼拝の祝福を覚えたいと思うのです。
 
(3)私たちの力の源
 では、この悲しみから喜びへの道筋はどのように開かれていくのでしょうか。あらためて11節の終わりの言葉に目を留めましょう。「こうして民はみな、行き、食べたり飲んだり、ごちそうを送ったりして、大いに喜んだ。これは、彼らが教えられたことを理解したからである」。礼拝における悲しみが御言葉によって引き起こされたように、礼拝における喜びもまた御言葉が語られ、聞かれ、そして「教えられたことを理解した」ところに起こるのです。この御言葉という中心から外れると、礼拝はたちまち人間の業となってしまうでしょう。巧みな演出で、映像と音楽をふんだんに盛り込み、見事にパフォーマンスする牧師たちと照明や音響などすべてがショーアップされた、まるでライブコンサートのような礼拝が世界で広がりつつありますが、しかしその中心に置かれるべき御言葉の位置がずれ始めると、本当の喜びはいつしか人間的な熱狂、満足、陶酔へと変わっていってしまうのです。
 私たちの力の源、それは御言葉に添った悲しみを悲しみ、御言葉を聞いて理解し、それによって新しくされることです。よく知られたことですが、10節の「あなたがたの力を主が喜ばれるからだ」は、他の聖書では「主を喜ぶことはあなたがたの力である」とも訳せる言葉です。ある聖書ではこう訳されています。「ヤハウェにある喜びこそがあなたがたの力の源泉である」。明日から始まる一週間、そして迎える2月の月に向かう今晩、もう一度私たちの力の源をしっかりと確かめ、主を喜び、そこから力を得て、主にある礼拝から礼拝への歩みをスタートしてまいりたいと思います。




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