賛美夕拝  2010/04/25
『幼子の口に賛美を』

マタイ21:14-17

 今晩は、今年の新しい取り組みの一つである賛美夕拝、ワーシップ&プレイズの第一回目です。私たちの教会では朝の礼拝はオーソドックスなスタイルのプログラムですが、夕拝では新しいワーシップソングを用いて、朝とは違った雰囲気で主を礼拝しています。さらに昨年頃から若い音楽奉仕者たちが多く備えられるようになり、新しいスタイルの礼拝を行いたいという願いが与えられて、今年、このような賛美礼拝を年に数回開くことになりました。今晩ここに集われた愛する兄弟姉妹たちとともに、たくさんの賛美をもって主をほめたたえ、主の御言葉に聞いていきたいと願っています。

(1)幼子たちとともにある幸い
 私は2002年から2006年まで松原湖バイブルキャンプのキャンプディレクターという働きをさせていただきました。夏の期間はほとんどキャンプ場にいて、小学生から大人の方々まで各世代のために開かれる一つ一つのキャンプが無事に運営されるために様々な働きについていました。実際にキャンプのプログラムに参加することはほとんどなく、事務所に詰めていることが多かったのですが、それでもキャンプ最終日の派遣礼拝の時には必ず後ろの方で集会の様子を見るようにしていました。特に小学生のキャンプの時は、子どもたちが三泊四日、神様からのたくさんの祝福をいただいて喜びいっぱいに賛美を捧げるその歌声と姿を見て、本当にこの働きに携わらせていただいている喜びを味わったものです。
 今日の御言葉で、主イエス・キリストは「あなたは幼子と乳飲み子たちの口に賛美を用意された」という旧約聖書の詩篇8篇の御言葉を語られました。主は幼子と乳飲み子たちの口に賛美を備えていてくださる。これは決して特別なことではありません。むしろそれは私たちが毎週の主の日に経験していることでしょう。私たちの教会では大人も子どもも一緒に礼拝をささげていますが、そこに子どもたちが一緒にて賛美したり、祈ったりできることがどれほど大きな祝福であろうかと思います。昨今、教会から子どもたちの姿が見えなくなってきているという声を聞きますが、そういう中で毎週の教会学校に多くの子どもたちが集い、また教会のご家庭の子どもたちがこの交わりの中にあってともに育まれ、成長していく姿に触れるのは大きな喜びです。今晩もここに集っている教会の子どもたち、まだ言葉も十分に話せない子どもたち、乳飲み子たちも一緒になって喜んで主をほめたたえている。その賛美の中に主は今晩も聖なる御臨在をあらわしていてくださる、この事実をまず主に感謝したいと思うのです。

(2)幼子を喜べない心
 しかしそのような幼子たちの賛美の声を喜ぶことのできない人々があったことを、今晩の御言葉は伝えています。14節、15節。「また、宮の中で、盲人や足なえがみもとに来たので、イエスは彼らをいやされた。ところが、祭司長、律法学者たちは、イエスのなさった驚くべきいろいろのことを見、また宮の中で子どもたちが『ダビデの子にホサナ。』と言って叫んでいるのを見て腹を立てた」。これは主イエスがいよいよ十字架にかかられる間近に都エルサレムに入られ、神殿で宮清めをなさった時の様子ですが、主イエスが宮の中で目や足の不自由な人々をいやされ、幼子たちの賛美の歌声を受け入れられた出来事が記されています。体の不自由さを担う人や幼子たちとは、この当時の社会から疎外され虐げられていた人々の象徴でした。しかし主はそのような人々こそが宮の中に招き入れられるに相応しい神の民であることをはっきりと示しておられるのです。
 ところが、祭司長、律法学者という宗教指導者たちは、そのこと自体を受け入れることができない。ここには宗教者としてのねじれたプライドと独善的な姿勢が露わにされているのでした。特に彼らが我慢ならなかったのは子どもたちが主イエスに対して「ダビデの子にホサナ」と賛美していることでした。なぜなら彼らは主イエスが神の子であることを認めることができず、大工の倅イエスを「ダビデの子」すなわち彼らが旧約以来待ち続けている救い主メシヤであるとすることなど到底考えられないことだったからです。それで彼らは子どもたちに腹を立て、さらにはその怒りを主イエスにぶつけるのです。16節。「そしてイエスに言った。『あなたは、子どもたちが何と言っているか、お聞きですか』」。

(3)幼子の口に賛美を
 この祭司長たちの問いかけに対して主イエスは実にきっぱりとこう答えられるのです。「聞いています。『あなたは幼子と乳飲み子たちの口に賛美を用意された。』とあるのを、あなたがたは読まなかったのですか」。主はここで幼子たちが御自身を「ダビデの子にホサナ」とほめたたえている姿が一つの大事なしるしであるとして、詩篇8篇の御言葉を示されます。1節、2節をご覧ください。「私たちの主、主よ。あなたの御名は全地にわたり、なんと力強いことでしょう。あなたはご威光を天に置かれました。あなたは幼子と乳飲み子たちの口によって、力を打ち建てられました」。実際にはマタイ福音書に記されるのは詩篇の七十人訳による引用ですが、つまり幼子、乳飲み子たちの口に賛美を用意され、彼らをしてほめたたえられている「あなた」とは、この方こそ真の救い主メシヤなるお方であるというのです。いま神殿で子どもたちが「ダビデの子にホサナ」と歌っている、このイエス・キリストこそが、祭司長や律法学者たちが詳しく調べている旧約聖書が指し示す救い主御自身なのです。
 幼子の口に賛美をさずけてくださった。これは救い主の到来を示すひとつのしるしです。澄み切った信仰の眼、へりくだった信仰の心、ありのままの姿でなければそれを認めることができないような仕方で、主は御自身の到来の喜びを証ししてくださっているのです。この前の9節では都に入られた主イエスを民衆たちも同じように「ダビデの子にホサナ」と歌いつつ迎えた様子が記されていますが、彼らはその同じ口でこの数日後には主イエスを十字架につけるよう要求するのでした。私たちが今晩、主イエスを賛美する心はどのような心でしょうか。まことに救い主イエス・キリストが私たちのところに来てくださった、その喜びに満たされた心でしょうか。主は幼子の口に賛美をさずけてくださるお方です。私たちもまことに神の子ども、幼子の口と心をもって今晩、この救いの主を心からほめたたえる者でありたいと思います。その賛美の中に今日も主は親しく臨んでくださり、私たちをして御自身をほめたたえることを喜んでいてくださいます。




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