


田中哲也作品 「響器 HIBIKI」 2010年
H 50×W286×D41p
技法 陶を主体としたミクスド・メディア
素材 作品本体 陶、ボルト、ナット
音響装置として スピーカー、集音マイク、ステレオアンプ、マイクアンプ
台座 H鋼
私は、陶と金属を組み合わせた作品をつくっています。陶芸家でもあり美術作家でもあります。しかし美術作品をつくる上で、素材が陶である必要性とは何か、と常々考えていました。今回の作品では、陶芸と現代美術の擦り合わせが、矛盾なく出来たと思います。陶芸家でしかつくれない現代美術作品をつくりました。
ろくろで挽いた土菅状の陶器をボルトとナットで連結させ、ひとつの作品にしました。この作品のろくろ技術は独特のもので、連結させた時にきれいなカーブが出るように、設計時にへら状の型を作ります。
「響器 HIBIKI」のコンセプトは、音を盛る器です。作品の前に立つと室外の音が、作品内部から聞える仕組みになっています。それまで微かに聞えていた外の音が、急に大きく聞えることによって、鑑賞者は覚醒した感覚を覚えます。
人の脳の情報は、80%視覚から得ているといわれています。響器を見て、視覚情報により、一見、金属に見える物体は一体何だろうと思う。そして音が聞えて、その音が何の音で、何処から聞えてくるか分かるまで数秒間掛かる。やがてその音は消え、その場に静けさが戻ります。普通、当たり前ですが、室外の音は、室内が静かであるから聞えます。普段、意識しない室外の音を聞くことによって、その場が静かであることを再認識されると思います。
「響器 HIBIKI」には、室外の音を盛ることにより、静けさを盛りました。
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田中哲也作品常設展示販売ギャラリー
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