15.「花梨」(柏原芳恵)と「アローン・アゲイン」(ギルバート・オサリバン)

かつて、女性アイドルは「スリム」「小柄」が条件で、「太め」タイプは売れない・・・というジンクスを初めて破った
のは1977年にデビューした榊原郁恵でしたが、80年代初頭のアイドルブームにおいて、その座を受け継いだ
のが河合奈保子とこの柏原芳恵(当時よしえ)です。81年秋に発売された「ハロー・グッバイ」が折からの「リバ
イバル・プーム」にのって(もとはアグネス・チャンの曲)ヒットし、「A級アイドル入り」を果たしました。「花梨」は谷
村新司氏の作詞作曲。歌い出しからいきなり「アローン・アゲイン」してます。72年に全米No.1。度々、CM等
で使われるので、若い人も耳にしたことがあるはずです。


14.「負けないで」(ZARD)と「ドリームタイム」(ダリル・ホール)

ダリル・ホール&ジョン・オーツは80年代を中心に6曲の全米No.1を放ち、80年代のヒットチャートアーチス
ト別ランキングでは、マイケル、マドンナに次いで3位という活躍ぶりでした。彼らのサウンドは「ロックン・ソウル
」と呼ばれ、キャッチーなメロディーで日本での人気も高く、何度も来日公演を果たしています。「ドリームタイム
」は、その「ロックン・ソウル」サウンドをそのままにダリル・ホールがソロで1986年にヒットさせた(最高5位)曲
で、絵画調のビデオクリップが印象的でした。「落ち込んだときに聴く曲」の定番となっているZARDの「負けな
いで」は、特に前奏部分が良く似ています。


13.「待っている女」(五木ひろし)と「嘆きのインディアン」(レイダース)

最近の演歌ってみんな同じに聞こえてしまうんですけど、70年代初頭は五木ひろしに代表されるような「リズ
ム演歌」とよばれる新ジャンル(?)が旋風を巻き起こしてました。この「待っている女」は演歌に「GS風あいの
て(!)」をミックスしたような感じで、五木ひろしもアイドル的な時期があったんだなあ・・・と思わせます。71年
全米No.1の「嘆きのインディアン」とはイントロの部分や、「ヘ・ヘイ・ヘイ・・・」のリズムのとり方が酷似してい
ます。ほぼ同時期の曲なので、参考にしているのでしょう。


12.「ルイのバラード」(近藤真彦)と「ブラザー・ルイ」(ストーリーズ)

あれ、この曲しらないよ・・・という人。それもそのはず、この「ルイのバラード」はマッチが新人の年のアルバム
収録曲なのです。FMで歌謡曲をエアチェックする時はずせない「ひるの歌謡曲(NHK)」で耳にしたものです。
ストーリーズは、1973年にこの曲で全米No.1を獲得した典型的一発屋グループ。曲の流れは全く違うもの
の、哀愁ただよう曲調と「ルイ・ルイ・・・(太川陽介じゃないよっ!)」と連呼するあたり、ちょっと似てます。


11.「気まぐれONE WAY BOY」(The Good Bye)と「ファー・フロム・オーヴァー」(フランク・スタローン)

史上初のアルバムデビューアイドル歌手として注目を集めた、たのきんトリオの野村義男率いるThe Good
−Byeのデビュー・シングルは、前奏が同時期に日本でもトップ10入りを果たしたフランク・スタローン(シル
ベスター・〜の兄弟)の「ファー・フロム・オーヴァー」そのもの。当時、大いに話題となりました。ちなみに野村
義男のデビュー・アルバムタイトルは「待たせてSORRY」。トシちゃん、マッチに遅れること3年。後輩のシブ
がき隊にも歌手デビューを越され、満を持してのデビューだったので、そんなタイトルになったのでしょうか。
レコード大賞最優秀新人賞を獲得し、4年連続同一事務所が受賞という記録をつくり、大泣きしておりました。
この年は、前年1982年が新人大豊作だった反動で、「新人不作」といわれた年です。