2003.07.27


新しい本の開き方


 先日、電車の向かいの席で見たのである。買ったばかりの新しい本を正しく開いている男の人を。「正しい開き方」なんてあるの、と思ったあなた、実はあるんですよ。

 最初にがばっと開いたページの背中が折れてしまい、本を読もうとするといつもそこで開かれてしまう経験はないだろうか。本も人間と同じ、いきなりがばっと開いてはいけないのである。

 まずは表紙を開いて、手で軽く押してあげる。その次は裏表紙側から同じことをする。次に表紙側から40ページぐらい開いて押し、裏表紙側から同じことをする。表紙側からもう40ページぐらい、裏表紙側から、、、と順々にならしながら中央にたどりつくと、固かった背表紙がほぐれて長持ちするようになるのである。これは図書管理の常識である。

 そんなわけで、電車の男の人はおれとは多少流儀は違ったものの大筋で同じ開き方をしていたのであるが、そういう人を見たのは生まれて初めてで感激してしまった。ちなみにおれは買って帰ったあと自宅でこの儀式をやっている。愛書家のみなさん、お試しあれ。



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