「マンティコアの柩」

ミステリー調/シリアス/鬼畜系×自己中






manticore

『元はどこかの国の言い伝えに出て来るモンスターらしいよ。
砂漠とか森林とかに棲んでる怖い人喰い妖怪なんだ。
身体は獅子、顔は人間、背にコウモリの羽を持ち、もの凄い速さで空を飛ぶ事ができる。
歯は三列のくし型、尾はサソリになっていて、毒針で人を襲うんだ。』



レースは始まったのだ。
 あとは突き進むだけ。
 上手い具合に風が来ればいい。 波さえ怖くはない。
 恐れるものは、渇望して干からびる己の精神、ただそれだけだった。



「保健室へ・・・・」
「待って、先生。 大丈夫ですから。 親には言わないで!」
「とにかく保健室へ行くんだ。 事情は、後から聞く。」
「やだ! 本当に大丈夫です。 お願い、先生・・・・」



「瞳に映る全てのものが真実だなんて思うなよ。」



「・・・・答えを下さい。」

「・・・・私はそれを、信じます。」

「そんなことで救われようとでも?」

「甘いな。 自分を信じろ。」







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