ひと息入れるための方法論

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ひと息入れるための方法論

著者:
Leo Babauta
原文:
原文公開:
2014-9-5
日本語訳:
日本語訳公開:
2014-9-14
日本語訳更新:

ひどく忙しい一日だ。あなたは疲れている。頭は気がかりでいっぱいだ。集中できない。何もかも間違っている気がする。

どっちに向かっていいのかわからない。遭難したみたいな気分だ。

そんなときはひと息入れよう。文字通り。

意識の焦点を、その日のありとあらゆる気がかりから、呼吸に移す。息を吸い、吐き出すこと。

ごく普通に呼吸すればいい。ゆっくりする必要も深くする必要もない。ただ注意を向けるというだけだ。

意識はすぐにどこか別のところをさまよい出すだろう。それでかまわない。そっと呼吸に注意を戻せばいい。何か別のことが頭に浮かんできたことに気づき、呼吸に戻ればいい。

穏やかな呼吸。それは静かにあなたを満たし、そして出て行く。ほとんど気づかれることもなく。意識する必要もなく。

さまよっていた意識をふたたび呼吸そのものに、そして身体に向ける。上下する胸、肩の動き、ちょっと前屈みになった姿勢、座り続けて痛くなってきたお尻。

今を意識し、この瞬間には全てがうまくいっているのだと気づく。今という瞬間は完璧だ。そこには気がかりなことも気を散らす雑音もない。

そして意識は不安や恐れの方に向かう。不安や恐れは、あらゆる思考と同じように頼まれもしないのに浮かび上がってくる。でもそれは一時的なものにすぎない。流れていく雲と同じだ。その存在に気づき、存在を認め、流れていくのにまかせれば害はない。

呼吸に戻る。呼吸に注意を向けている間、心配事や不安は頭から消えている。

意識がさまよいはじめる。不安が浮かび上がってくる。気晴らしや快楽への欲望も浮かんでくる。でもそれは居心地の良い場所にとどまりたい気持ちが勝手に作り出した取るに足らない物ごとだ。

呼吸に戻る。身体、そして周囲の状況を意識する。この瞬間に問題は何もない。不快な状況を避けたいという気持ちは消えている。今に浸りきっていれば、自分がどうかということは頭に浮かばないのだ。もちろんすぐにまた声をあげはじめるのだが。

自分についての意識、それにともなう不安、欲望、焦り、衝動は戻ってくる。でも大丈夫、呼吸に戻ればそれらは消えてしまう。

意識は潮の満ち引きのように今と自分とを行きつ戻りつし、あなたは翻弄される。

あなたにできることは、ほんの少しの間、呼吸に意識を集中することだ。そしてまたほんの少し……その間、あなたは自由になっている。

呼吸と身体だけがそこにある。

この記事は、Leo Babauta(レオ・バボータ) さんがUncopyrighted(コピーライトなし)として公開されている記事の日本語訳です。原文同様、この日本語訳もUncopyrighted(コピーライトなし)とします。当サイトの翻訳文書に関するその他の注意事項については、翻訳文書についてをごらんください。