ありのまま受け入れる

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ありのまま受け入れる

著者:
Leo Babauta
原文:
原文公開:
2012-03-21
日本語訳:
日本語訳公開:
2012-04-22
日本語訳更新:

人生をより良いものにしようと、私たちは努力する。多くの場合、今の物ごとのあり方に満足していないからだ。そのことはよく知っている。私自身がそうだったのだから。

自分の見た目が気に入らないので、改善しようとする。家が気に入らなかったので、もっといい家を手に入れるために働く。周りの人々も改善してほしいので、変えようと努力する。変わらなければ失望する。

これは終わりのない戦いだ。私たちは、物ごとや自分自身のあり方に満足できないとき、それを変えようとする。しかしその後はどうだろう。まだ不満足なままだ。なぜなら、問題の根本は周囲の物ごと(あるいは私たちの容姿などなど)ではなく、私たち自身の期待だからだ。私たちは、物ごとが今あるようではないことを期待しているのだ。

これは、私たちが常に何らか意味で不幸だということだ。期待は満たされない。私たちは周囲を変えることで、この問題を解決しようとする。他人を変え、自分自身も変わろうとする。もっとお金を使いたい、消費したい、モノを買いたいという衝動も根は同じだ。この衝動に対抗しようという試みがミニマル主義なわけだが、それは根本の問題、つまり私たちの期待に目を向けてはじめて可能になるのだ。

しばらくの間そこに座って周囲を見回してみよう。そこにあるものであなたは満足だろうか。それとも何かを変えたいと思うだろうか。毎日していることを思い起こしてみよう。日常に満足だろうか。それとも何かを変えたいと思うだろうか。生活の中で関わる人々のことを考えてみよう。その人々といて幸せだろうか。それとも何かを変えたと思うだろうか。自分自身について考えてみよう。満足のいかない部分はないだろうか。自分を変えたいと思うだろうか。

今度は、変化が必要だと思った物ごとのひとつひとつについて、あるがままの状態を受け入れることができるかどうか、考えてみよう。生活の中で関わるひとりひとりを、今現在あるがままの人として受け入れられるだろうか。あなた自身のカラダを、何も変える必要のない、あるがままのカラダとして受け入れられるだろうか。これにはある程度の訓練が必要だ。最初はうまくいかなくても(私自身まだ完璧にマスターしているとは言えない)訓練しよう。そのプロセスには確かに啓発されるものがある。

これは、これから先ずっと何も変えることがないということではない。健康的な習慣を身につけ、時間をかけてゆっくと健康を増していくのはいい。ただ、その間ずっと今ある自分自身に満足し続けることができるということだ。変化を避けることはできない。しかし、そのために今現在あるがままの状態を拒否する必要はないし、不満を感じる必要もない。

いったん周囲の物ごと、人々、そして自分自身に——ありのままの状態で——満足できるようになったとき、私たちは人生にあいた穴を塞ぐためにお金を使う必要のない、完全な存在になることができる。そこで初めてミニマル主義が可能性として浮上する。なぜなら、いったん今あるものごとをありのまま受け入れられるようになれば、不要なものを切り捨てることが、そして少ないもので満足することが、簡単にできるようになるからだ。

この記事は、Leo Babauta(レオ・バボータ) さんがUncopyrighted(コピーライトなし)として公開されている記事の日本語訳です。原文同様、この日本語訳もUncopyrighted(コピーライトなし)とします。当サイトの翻訳文書に関するその他の注意事項については、翻訳文書についてをごらんください。