何もない環境の中で自分を発見する

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何もない環境の中で自分を発見する

著者:
Leo Babauta
原文:
原文公開:
2011-12-14
日本語訳:
日本語訳公開:
2012-04-30
日本語訳更新:

私たちはしばしば、モノによって自分のアイデンティティを表現する。

ロゴやスローガンや素敵なキャッチフレーズが印刷された服を着ることで自分を表現する。タトゥもピアスも野球チームのキャップもアクセサリーもスマートフォンもブランドバッグもマノロ・ブラニクの靴もみんな同じだ。こうしたモノは、私たちが何であるかを表現しているのだ。

家では壁に何をかけているかで自分を表現する。観ているテレビ番組、読んでいる本、好きな有名人、フォローしているブログ、フェイスブックで「いいね!」するブランド。これが私たちのアイデンティティなのだ。

では、これらを全て捨て去ってしまったらどうなるだろう。飾り気のない服と何も置かれていない家しかないとしたら……どうやって自分を表現するだろう。何によってアイデンティティを作り出すだろう。そうなったら「ミニマル主義者」がアイデンティティになるのだと言うかもしれないが、そのレッテルからはちょっと離れてみよう。

何もない環境に身を置くことで、私たちはモノがないという状態と向き合うことになる。これは慣れていないと怖いものだ。あなたはモノがない状態を注意深く観察しなければならない。そして自問する。「自分には何が残されているのだろう?」と。

あなた以外そこに何もないのなら、自分の内側に目をむけ、自分はいったい何者なのだろうと問いかけるしかない。これもまた怖いことかもしれない。あなたは、自分が果たして満足に値する人間なのだろうかと思いはじめる。そしてこの不足感はいったいどこから来るのだろうと考える。少しずつ、本当のあなた以外のものにはなりようがないことがわかってくる。あなたと比べて「より満足に値する」人など存在しないこと、ただ自分とは異なる人間が存在するだけだということがわかってくる。もし彼らの方が「より良い」ような気がするとしたら、それは他の誰かが作った基準で彼らを評価しているからにすぎない。その恣意的かつ無意味な基準を取り払えば、「より良い」ものなど存在しない。ただ、ありのままのあなたが存在するだけだ。

何もない部屋にあなただけがいる。それだけで充分だ。この部屋の中で、必要とされているのはあなただけだ。あなたはその能力と存在の奇跡で部屋を満たす。そしてあなたは気づく。今まで自分自身を表現するために用いていたものは杖にすぎない。そんなものは必要ない。あなただけで充分なのだ。

何もない環境に身を置くとことは、足るを知ることにつながる。

この記事は、Leo Babauta(レオ・バボータ) さんがUncopyrighted(コピーライトなし)として公開されている記事の日本語訳です。原文同様、この日本語訳もUncopyrighted(コピーライトなし)とします。当サイトの翻訳文書に関するその他の注意事項については、翻訳文書についてをごらんください。