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■があごいる通信vol.10

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 あじさい変化のがあごいる通信  vol.10 2003.6.15 配送
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しとしと梅雨にもショクブツたちは楽しそう。いっそショクブツになろうっかな。い
かがお過ごしですか?須山公美子のプライベートメールマガジン、「があごいる通信」
第10号です。
【あじさい変化のおしながき】
1) 22年目の変身キリン。
2) 梅雨から夏盛りの須山公美子ライブ情報
3) 世界はタノシイもので満ちている
4) あじさい変化のレシピ ★ごぼうの魅惑★
5) アトガキ
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1 22年目の変身キリン。
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●わたしはいつだって今がいちばん楽しいと思っているけれど、バンドを始めたころ
はやはり特別だ。ものごとは何でも新しいことがたくさんあればあるほど、とりあえ
ず楽しい。同じ趣味の新しい友人が沢山出来る、バンドをつくる、みんなでリハーサ
ルをする、ライブハウスに出る、書いた曲を人前で演奏する、みんなでお酒を飲む、
オシャレをする、オトコノコといいことをする、それがいちどきにやってきたのが
「あの頃」だった。楽しくないわけがない。
そんな楽しみを満喫していた頃。ヒミと名乗る女の子が変身キリンの練習場に遊びに
来た。当時リーダーの本田久作くんやわたしは19歳。やはりよく遊びに来てい
たINUの町田康くんが1学年下の18歳、いちばん年上で一目置かれていたINUのベー
スのナコさん(西川成子さん)が22歳だった。ヒミは24歳だと言ったから、ナコ
さんより年上だったけれど、いちばんエキセントリックなかんじがする子だった。誰
かが一緒だとごはんが食べられないと、お茶ばかり飲んでいた。しゃべりかたに妙に
こどもっぽいところがあった。すらりと背が高くて、胸が薄く、肌がきれいだった。
彼女はすぐみんなと親しくなって、何度か練習に遊びに来た。
ある夜中、午前1時頃だったろうか。寝入りばな、電話が鳴った。ヒミの母親からで、
「まだ戻っていないんですが、心当たりはありませんでしょうか」とおろおろした声。
取りあえず心当たりの友人の電話番号をいくつか伝え、電話を切った。
気になって、すぐ、本田久作くんに電話をした。話し中だったので、ヒミの母親と話
しているのだろうと思った。やっと電話がつながったのはしばらく経ってからだった。
「ヒミのことやろぉ〜、笑うでぇ。」
うんざりしつつ、かつ、話したくてたまらない、といった声で本田くんが話し出した。
やはり母親から電話があったそうだ。24歳の大人がひとばん家に帰らないといって
母親がおろおろするのが、すごく過保護に感じた。そこで母親に皮肉半分で「お嬢さ
んはもう大人なんだから、そんなに心配しなくてもいいんじゃないんでしょうか」と
言うと、母親が、「大人なんかじゃありません、あの子は14歳ですよ。」と言った
という。
「信じられるかー、おれらみんなダマされとったんやで、許せへんわ。大人やと思う
から、あいつが遅くまでおっても構へん思ってたんやで。コドモやったらそんな、そ
れなりの扱い方があるがな。」
そのすったもんだは、わたしたちの愛読書であった夢野久作(本田くんとは偶然の同
名)のアンソロジー小説のタイトルにかけて「変身キリン・少女地獄事件」と名付け
られた。結局ヒミはその晩、わたしの高校の後輩である美大生の女の子となんかのラ
イブに行って、終電に間に合わず、ふたりで阪急梅田の駅の構内で夜明かししていた
らしい。勿論その美大生も、ヒミは24歳(つまり年上)だと思っていた。
次の練習の時、ナコさんが、いつものおっとりした京都弁で、「年上や思うて接して
たのがくやしいなあ」と言った。手を出さなくてほんまによかったと思っていたオト
コもいたようである。。ヒミはそれっきりわたしたちの前に姿を見せなくなったけれ
ど、このところ「プチ家出」なんて言葉を聞くと、22年も前のその時のことを思い
出す。 * * *この夏、変身キリンの音源が、滋賀の酒游館の西村明さんのプロデュー
スのもと、千 葉のいぬん堂よりCD復刻する。久しぶりに本田くんと電話で話をした。
ゼロからリリー スされたEP「8月4日に」の音源を中心に、ライブテイクなどで構
成される。
いぬん堂の主催で、記念ライブも行なわれる。本田くんは音楽を止めていて出演しな
いけれど、INUの二代目ギタリストでもあり、変キの練習場にもよく遊びにきていて、
本田くんやわたしのライブを何度となく手伝ってくれていた小間慶大くん、同じゼロ
からアルバムも出していて、変キの数少ない関東方面のシンパであった大熊ワタルさ
ん、そしてチューバの関島岳郎さんというメンバーでオマージュを捧げることになっ
た。
「懐古に終わらせない、もしくは懐古を超えた強烈な懐古」と小間くんは言う。彼は
桜井大造さんや大熊さんとの共同作業を経て、シェシズなどでギターを弾き続けてい
る。夙川に住んでいた彼は、芦屋の村上春樹にかけて、「この夏は『変キをめぐる冒
険』を楽しみたいと思います」とメールをくれた。小間くんとは前哨戦として、神戸
でのジョイントライブもする。
懐古に終わらせない、もしくは懐古を超えた強烈な懐古。うん、小間さん、楽しみま
しょう、この夏を。大熊さん、関島さんもよろしく。2003.6.15
須山公美子

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2 梅雨から夏盛りの須山公美子ライブ情報
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現在決まっている須山公美子ライブのお知らせです。

***オリジナルメニューのおしながき***
★6月26日(木)京都丸太町 ネガポジ
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共演;船戸博史(コントラバス)
open:18:00 start:19:30 \2300(前売・予約\1800)+オーダー
tel : 075-245-6872
(予約は電話またはネガポジサイトよりメールでお申し込み下さい)
船戸博史さんのサイトはこちら→
 http://www.asahi-net.or.jp/~cp3j-fcgm/funato.html
ネガポジのサイトはこちら→
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/negaposi/
●いつもネガポジのアドレスが、「ネガポジの〜」という部分までうちのパソコンは
アドレスとして認識してしまう。一行空けてみたりいろいろするんやけれど、解除さ
れない。何でやろ。ネガポジのサイト覗くひとは、ここからいかないで、ブラウザ開
いてアドレスの部分だけペーストして使って下さい。不便やね。

★6月27日(金)神戸 ビッグアップル
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共演;船戸博史(コントラバス)
   open:19:00 start: about 19:30
\2000(前売\1800 tel,mail予約可)+オーダー
tel : 078-251-7049
ビッグアップルのサイトはこちら→ http://www.bekkoame.ne.jp/i/big-apple/
●何度もお伝えしてるように思うけれど、開演時間はたぶん8時前です。この店は、
いつもそうです。初めてのひとはだいたい早めに来られるので、1時間くらい待って
もらうことになって、わたしはどきどきしてしまいます。どうぞ、ゆっくりご飯食べ
ていらして下さい。でもおなかいっぱいになって、本番中に眠くならないようにね
(ときどきいる)。

★7月23日(水)神戸 ビッグアップル
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「小間慶大(ギター、うた)&須山公美子デュオライブ」
open:19:00 start: about 19:30 \2200(前売\2000 tel,mail予約可)+オーダー
tel : 078-251-7049
●20年もの歳月を経て、こんなライブが実権するとは予想だにしてませんでした。
3年くらい前、大熊ワタルさんがビッグアップルに来た時、小間くんの消息を訊ねた。
大熊さんが「小間くんは・・・」と言いかけた時、へろへろに酔っぱらったマスター
の近藤さんが話に乱入したので、それっきりになっていたのだ。
・・・ところで彼のうた、というのは、実は聴いたことがない。ギターは昔からよー
お聴かせてもらったし、随分一緒にアソンで(勿論音を出して)もいるし、芝居も観
たが。一体どんなうたを歌うんだろう???
8月3日のライブの前哨戦。

★8月3日(日)吉祥寺 マンダラ2
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「いぬ屋敷 Vol.5 麒麟の間『変身キリンCD発売記念ライブ』」
  共演;小間慶大、大熊ワタル、関島岳郎
  他の出演者;コクシネル、サボテン
  主催;いぬん堂
open 18:00/start 19:00 \3000+オーダー
tel:0422-42-1579(マンダラ2)
マンダラ2のサイトはこちら → http://www.mandala.gr.jp/man2.html
いぬん堂のサイトはこちら → http://www81.tcup.com/8150/inundow.html
●結果的に目を剥く面子のイベントになりました。「懐古に終わらせない、あるいは
懐古を超える、熱烈な懐古」。変キのリーダーだった本田久作くんが出ないのは返す
返すも残念ですが、彼と彼の音楽世界を愛するひとたちと共に、彼とも連携を取りつ
つ、内容を作っていく予定ですので、どうぞお楽しみに。・・・わたしはコクシネル
もサボテンも昔リアルタイムでは観そこねているので、すごい楽しみです。先に出番
終えちゃって、ゆっくり楽しみたいところ。
※このイベントはあらかじめ早めにチケットを確保しての来場をお薦めします。

***シャンソンメニューのおしながき***
★大阪梅新 シャンソニエ・ベコー
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6月17日(火)、7月1日(火)、7月11日(金)
open:19:00 stage : 20:00、21:00、22:00 
\4000(ドリンク、おつまみセット) tel:06-6363-2258
梅新交差点すぐそば、日美整形のビル地下
ベコーのサイトはこちら→
 http://www2.odn.ne.jp/~mihoko-deguchi/becaud/index.html
●6/17は共演如月怜生さん、ピアニストは釋恵一さん。ハナシは跳ぶが、先日東京に
行きました。前夜、阪神タイガース快勝、読売ジャイアンツ惨敗。東京のJRの駅構内
でみかけたスポーツ新聞の一面は皆、「松井、ひさびさ快音」に揃い踏み。ああ、こ
こは東京やねんなあ、としみじみ感じました。ごりごりの阪神ファンで有名な釋さん
のピアノも、ひときわ冴えることでしょう。弦、切らんとって下さいね。

★8月13日(水)大阪堂山バナナホール「真夏の夜の夢」
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出演者;安土明中子、あんこ、今里哲、如月怜生、北岡樹、シモーヌ深雪
    吉田幸生バンド「朧月」
構成・演出;吉田幸生、シモーヌ深雪
主催;R&R企画
open 18:00 / start 19:00
チケット:前売り\3000 / 当日\3500 + オーダー
(前売りチケットは、このメールの返信で予約して頂くか、チケットぴあ、ローソン
チケット<Lコード 52871>)でお求め下さい)
●「お題」は「愛の不実」。個性的なメンバーにこのテーマはオハコでしょう。美徳
はいつでも不幸、と決まっているのじゃ、幸せな愛はない(ほんまかいな)。愛の不
実からも悦楽を引き出さずにはおられない、関西発信のアートなネオ・シャンソンの
イベントに御注目下さい。
※このイベントはあらかじめ早めにチケットを確保しての来場をお薦めします。

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3 世界はタノシイもので満ちている
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<最近「ちょっと感動した」こと>
アザラシさんと明が、知り合いのひとから「芽が出たくるみ」の鉢をふたつもらって
きた。先っぽに双葉のくっついた細い茎がすーっと伸びていて、けなげな姿。窓際に
置いてあったそれを、それがわたしの役割であったかのごとく、掃除機をかけていて
ひっくり返してしまった。かたほうの鉢の双葉が根元近くからぽっきんと折れて、ア
ザラシさんは「やっぱり〜!やりよった〜!」、明は半泣き。ところが2〜3日で脇
のほうから新しい小さな芽が出てきた。折れなかったもうひとつの鉢のぶんと並んで、
今は青々といっちょまえの「くるみの葉」を何枚もつけている。こんなに小さくても
くるみの木やねんなあ、と思うとなかなかに感慨。

<今いちばん欲しいもの>
世界歴史年表地図。はい、あの、高校生の持つやつです。

<今いちばん止めたいもの>
義理でやむなく入った、身分不相応なニッセイの保険。
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4 あじさい変化のレシピ ★ごぼうの魅惑★
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ごぼうは楽しいなあ。きんぴらは言うまでもないけれど、細く刻んでかき揚げにして
もぱりぱり、さくさくってなかんじでおいしいし、とんじる、けんちんなどの汁もの
にも欠かせない。味ごはんにもごぼうがあるとないとでは風味の「しまり」がまった
く変わる。ごぼうは「香り」の野菜やね。ごぼうの「香りと歯ごたえ」を存分に味わ
えるので最近お気に入りの、「ごぼうが影の主役」の具だくさんのみそ汁、いってみ
ましょう!みそ汁、だーい好き。
材料:ごぼう、だいこん、青ねぎ、冷凍さといも、にら、厚揚げ(煮物用の長細いや
つか、ころころした四角いのがgood)、舞茸
   いりこまたはかつおのだし、みそ
(1) ごぼうはささがきにして、水に少しさらす。(昔は酢をたらしてさらしていたけ
れど、最近のごぼうはあくが弱いので、あまりあく抜きのつもりでさらすと、肝心の
香りも抜けてしまうらしい。)
(2) だいこんは1センチより少し細いくらいに輪切りにして、皮をむき、なるたけ薄
く切る。
(3) いりこまたはかつおの出しを取り、まずごぼうとだいこんとさといもを煮る。
(4) 青ねぎは根っこに近い太くてしっかりした部分、にらは3センチくらいに揃えて
切る。厚揚げは5ミリくらいの厚さに切る。
(5) だいこんとごぼうとさといもが柔らかく煮えたら、青ねぎを加え、少しタイムラ
グを置いて、厚揚げ、手で大きめにほぐした舞茸を加える。出しが煮詰まって少なく
なっていたら、二番出しを足す。(別にお湯を足しても可)。
(6) 再び沸騰したらみそを溶いて加え、最後ににらも加える。さらに再び沸騰したら
「すぐに」火を止める。
(7) 器に盛り、きざみねぎをたっぷり散らす。七味を添えて出す。
具から良い味が出るので、みそは少し少なめに。舞茸は煮過ぎると汁が黒くなるし、
苦くなるし、厚揚げは豆腐だから、煮過ぎないこと。にらも余熱で充分。逆にだいこ
んやさといも、ごぼうはしっかり煮るのがポイント。さわやかな野菜や茸の香りと味、
いろんな歯ごたえのハーモニーを楽しみましょう!ああ、おなかすいてきた。
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5 アトガキ
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85年に太田蛍一さんが主催した伝説のイベント「衛生博覧会」の資料をまとめたサ
イトが、近々立ち上がるそうです。あの歴史的イベントがWebで蘇ると思うと、とて
も楽しみです。このイベントの為に書き下ろした名曲「少女の憧れ」がmp3で全曲聴
けますし、太田さんのディレクションのもとに深津真也さんが撮り下ろした貴重な須
山の写真も掲載されます。変キの復刻といい、懐古的なムーヴメントは続きますけれ
ど、「懐古で終わらせない、もしくは懐古を通り越した強烈な懐古」を合い言葉に、
この先の見えない時代と対峙していきましょう。


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