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信楽焼きの街を歩く
'09・12・12

信楽焼きといえば狸の置き物

徳利と御通帳を手に編笠を冠る狸の焼き物が
“福狸”ともてはやされるのは?由縁を現わす、さまざまな愛嬌のあるポーズをしているものの
なんとなく気に食わない姿だ。

日本六古窯の一つ常滑が気にいって3回も歩き 次はどこにしようと考えていた。
狸の置き物のせいで、信楽に足が向かなかったのに、調べると「日本六古窯」の一つで「登り窯」が幾つも残るとあって俄然興味がわいた。

歴史の変遷とともに造られる物も窯の形も燃料も変わり、今は昔の穴窯を経た登り窯も1カ所を除いて使われず崩れいくままのようだ。

信楽駅を下りたら、のっけから屋根より高い巨大な狸が歓迎してくれた。ナンダカナァ...

↑ 窯元散策路の途中にある、屋根を支えた柱がわずかに残る使われなくなって久しい登り窯
3日も4日も、窯の大きさによっては1週間もついやして薪で焚き続け内部の温度は1300度になるという。どんな光景だったろう

↓上段左/これも使われてない煤の跡が残る登り窯。
 下段右/燃料は重油?石炭?煙突の上部が取り壊されて使われてない窯なのだろう
今は電気窯やガス窯の時代らしい。
下段は窯元の工房周りに打ち置かれたり、埋め込まれたりの、窯に詰める焼き物の台や保護するための小道具

寒くて雨降りで人影がなかったものの、古くからの焼き物の街は好ましかった。
工房や窯元や焼き物の店はそれぞれに特長があって、訪ねるわたしたちは好みの所を探せばいい
近年の“信楽=狸”だけでなく中世からの歴史が感じられた。趣味でレトロな面にばかりに目がいくけど
新しい風も吹いてるみたい

芸術家もいる、匠もいる、アートも似合う、伝統工芸もある、現代クラフトもある、産業に結びつく日用雑貨もある信楽だった。
また来ようと思う。今回は谷寛窯でじっくり時間を過ごして来た。


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