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地中海の島キプロスとマルタ
'17/2/23〜3/5

美の女神ヴィーナスと古代遺跡のキプロス共和国

キプロスって四国の半分くらいの大きさの島で、地中海の島の一つ、ギリシャ系とトルコ系の争いが未だ解決せず、二つの国がある。訪れたのはギリシャ系のキプロス共和国の方。
数年前突然新聞を賑わせたキプロスのタックスヘブン政策。リゾート地にロシアンマネーのホテルや別荘が今も続々建設中とか。 。

紺碧の地中海にある風光明美な島とあれば当然憧れのリゾート。
ギリシャ神話に彩られた古代神殿の遺跡とビザンチンの世界でもあった。

↑フイレンツエのウフィツイ美術館にあるボッチチェリのヴィーナス誕生の絵は誰でも知っている
あのビーナス(アフロディーテの英語読み)が波の泡から誕生したとされる海岸。

上左/の聖ラザロ教会。上/中 内部はギリシャ正教の様式
上右/ヨーロッパの美しい村30選の一つのレフカラ村の聖十字架教会。内部はもちろんギリシャ正教の様式
両教会とも硬い岩むき出しの内部に豪華なシャンデリヤと素朴な印象なのに華やかで美しい聖壇のイコンの数々。
いつかビザンツ美術を訪ね歩く旅行がしたいものだ。

アフロディーテ神殿、パフォス遺跡群、クリオン遺跡群など、キプロス島は古代遺跡の宝庫

神話にそった繊細なモザイクタイルがいたるところにあり、観客席から紺碧の地中海を正面に古代ギリシャ劇場も
これらの遺跡からちょっと離れたところには地下に掘られた”王家の墓”

↑遺跡の上は何千年と人の生活があり
近世になって埋もれていた石や岩の塊を掘り出したら紀元前の遺跡
キプロス島内のいたるところに紀元前2000〜1400年頃の遺跡群。気が遠くなりそうな遠い昔の人々の営みを
発掘し修復した古代遺跡群。博物館にも本物やレプリカの宝物が展示されている。

風光明媚で中世からの街並が素敵で、古代神殿遺跡もあるマルタ共和国

マルタ共和国は、マルタ島とその半分より小さいコゾ島を合わせて淡路島ぐらいの広さで40万人の人口
そのうちの8割が観光に携わる仕事をし、年間の観光客が70万という観光立国

↑海からじかに堅固な城壁に囲まれた、まるごと世界遺産のバレッタの町はマルタ共和国の首都
地中海の真ん中にある好立地のこの島は、太古より周りの国、民族から攻められ盗られ
近代はあのナポレオン、次は持ちつ持たれつ宗主国イギリスから独立したのは20世紀半ばの最近のこと。
現在のマルタ共和国はEU圏内でもあり、平和で治安のいい国と評判です。

マルタと聞けば誰でも思い起こすマルタ騎士団。騎士団つながりで、以前は推理小説、映画化もされた”マルタの鷹”。(読んでない、見てないけど)

日本でカラバッジョ展が催され、ここ何年かは異端の画家カラバッジョの一番の傑作”聖ヨハネの斬首”、この絵を見るのが目的でマルタを訪れる人もいるのだとか。頷けた。

↑カラバッジョの二つの作品が展示されてる付属の美術館がある”聖ヨハネ大聖堂”は
16世紀にマルタ騎士団により建てられ、内部の金ピカの豪華さなのに、いやらしくなく
今まで見てきた数々の聖堂の中で一番美しいと素直に思えたのでした。

古都イムディーナ

首都がバレッタに移るまでは、マルタ島のほぼ真ん中にあるイムディーナが中心だった。
丘の上の城壁に囲まれた中世の街並みは、大邸宅が並び細い路地は馬車が似合う。

青の洞門

マルタ島版”青の洞門”今日は晴天に恵まれ、波も穏やかで予定外の青の洞門でボートに乗れた。得しちゃった気分
光の加減で澄んだ水はエメラルドグリーン
洞がいくつもあつて出たり入ったり、 エメラルドグリーンの色は写せなかったが。

↓タルシーン神殿遺跡は紀元前1300年に造営された

左/発掘された豊穣の神は女神らしい。全身が残ってたら仏様のサイズで言えば丈六?いやもっと背が高そう。
右/祭壇。そこら中掘れば紀元前の遺跡がゴロゴロ出て来るらしいマルタ島!

発掘されたのは20世紀初めとか、この3600年前の遺跡は住宅街にありました。
遺跡は保護のためにレプリカも混じってるらしい。
日本でも京都の寺院の有名な襖絵など、本物は美術館だったりするが、私たちの目にはわからないです。

ゴゾ島

マルタ島(本島)からフェリーで30分のゴゾ島。この島も魅力いっぱい。

←青い窓の意味のアズールウインドウ(世界の絶景の一つと言われる)を訪れたのは2月の28日だった。そして3月8日のニュースで、このアズールウインドウが嵐で崩壊して跡形も無くなった!と

高さ20メートル、奥行き40メートル、長さ100メートルの岩が一夜にして崩れた?そんなことって!

マルタ島とゴゾ島は石灰岩で成り立つ島で、特にこの辺りは有孔虫の化石が無数に散らばる弱い石灰岩
波の侵食がもたらした絶景も、以前からいずれ崩壊すると予測されていたらしい。
(ちなみにキプロス島は同じ地中海の島でも、石灰岩地帯は少なく、火成岩の島)

→ゴゾ島の初春の野原は黄色い花が多い。
園芸種が逸出したのであろうオオキバナカタバミ、東京でも花壇から溢れてそこらじゅう。
爽やかな黄色い花の春菊、こちらでは野菜でないらしい。
菜の花も種はわからないけどいっぱい。

紀元前3600年ジュガンティーヤ神殿

どこからこんな大きな石が運ばれてきたのか、一番大きいのは20トンはあるとか。
どうやって積みあげたのか、解明されてないそうだ。
サークル内の広さは?新石器時代のひとたちが崇めた豊穣の神を祀る大きな部屋が二つ。
人が1000人か2000人ぐらい入れちゃいそう!

↓左/博物館の説明図、古代人がこうして巨石を運んだという想像図で、手前の丸い石がころ。
中/生贄の調理台!生贄の催事はいつの時代まであったのだろう?やわな現代人としてはあまり想像したくない場面だ。
↓右/5〜6千年前の遺跡なので風化が進みあちこち修復中

古代遺跡はただ石が転がってるだけのように見えるのに
ガイドのイアーモニタ一を頼りの見物だけど、とても興味深く感慨深かった。