Q&A(第68回)


(09.10.4アップデイト)

皆さん、お待たせしました。もうこの半年に1回ペースが定着したのかな(笑)。まあ歳も歳だし、マイペース更新でちょうどよいですね。今回はバラエティーに富んだ質問で楽しく答えましたよ。6人の方の質問です。

まだまだこのコーナーしつこく続けますから、過去の質問と重複するような内容でも気にせずどんどん送ってください。僕の意見も変わっているかもしれません。何たって「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」ですから。

最近の世の趨勢は、ホームページよりもブログって感じですが、ブログでもアップデイト情報は流して行くので、今後とも末永く御愛顧のほどよろしくお願いいたします。

ちなみに現在このページは以下の方法ですすめています。

質問は随時受け付けています。質問が来た順に個人的にメールで質問にはお答えしております。その質問がある程度溜まった時点でページにアップして行きます。そうしないと、半年以上前の質問にお答えしている、という質問者にとって意味のほとんどない状態になってしまうからです。氏名を名乗らないとお答えしないルールは以前の通りです。それから匿名希望の場合は、質問するごとに「匿名希望」の旨を明記してください。よろしくお願いいたします。



まずは実に難しい質問から。現代の音楽状況に対する鋭い素晴らしい質問です。Kon-Gさんの質問。Kon-Gさんは僕の仕事の恩人のような方です。


Q:
‥久々UPの「Q&Aコーナー」拝読しました。 いつもながら丁寧な対応で、感銘いたしました。で、質問の量と質でお悩みの布川さんに、私から質問を差し上げたいと思います。

(Q1)… レコード業界が瀕死なのは明らかですが、ジャズマンにとってのネット配信の現状と未来についてはどうお考えでしょうか?すでにネット配信を行っていますか?またそれは成功しているのでしょうか?成功しているなら、どことどこがお奨めだか教えてください。また、配信していないなら今後配信する予定はありますか?私はどうも、「そんなんで1曲ずつとか、CD1枚分とか買ってくれるんかいな??」と疑心暗鬼なのです。

(Q2)…Q1とも関連しますが、CDが売れない=採算が取れない、となると、結局制作会社かミュージシャンが採算度外視で制作するしかなくなりますよね。制作会社がかぶってくれるうちはいいですが、もし自分がリスクを負わなければ制作できないとなったら、それでもCDを制作しますか?あるいは他の方法(ネット配信など?)を考えますか?

(Q3)…自分のアドリブが終わったとき、ジャズマン的には拍手が来ないと落ち込みます。なのでどうやって「終わり感」を出すかは喫緊の課題です。終わりよければすべてよし…とは思いませんが、終わりが悪いと台無しだ…とは言えると思います。私が思いつく「終わり感」の出し方の常套手段は以下のようなものです。

1.サイズよりも早めに終わる
2.コードソロ等で盛り上げて、、最後2小節くらい静かめな(ゆっくり目な)コード弾きで終わる
3.最後4〜8小節くらい、元メロに近いフレーズを出して終わる
4.その曲にぴったりの「終わり」フレーズを仕込んでおいてハメる

なんか他にもありそうですが、布川さんが「アドリブ終わり」に関して心がけていることとか、上記以外の常套手段などがありましたら御教示下さい。

(Q4)…シャレみたいな話ですが、担当楽器によって性格ってすんごい違うような気がします。前回のQ&Aコーナーで、「ジャズマンは、俺が俺が…的な人ばっかり」とおっしゃっておりましたが、本当にそうなのでしょうか?僕のイメージでは、

ドラマー マニアックで求道者的
ベーシスト 縁の下の力持ち的で寡黙
ピアニスト 金持ちのボンボンか娘(ガキのころ家にピアノが無いとなれない)
ギタリスト 俺が俺が…
管楽器  俺も俺も…

みたいな気がします。つまりギターと管楽器は一緒ですかね。もちろん例外もたくさんあるのですが。さて、その中で私が判りかねているのはヴォーカリストです。ヴォーカリストの方々は、俺が俺が、私が私が的な人が多いはずなのに、結構引っ込み思案な人が多いような気がします。特にアマチュアのヴォーカルの方は、ぜんぜんアドリブしない人が多いです。引っ込み思案だからアドリブしないのかどうかわかりませんが。アドリブしないジャズってクリープの無いコーヒー(死語)みたいな気がしますが、彼等(彼女ら)は何をしたくてジャズ・ヴォーカルをしているのでしょうか?せめて1コーラスでもいいからスキャットでアドリブしたらいいのではないか?と言いたくなったりします。ちなみに言い訳じゃないけど、私は女性ヴォーカルは好き(クリス・コナーとか、ジュリー・ロンドンちゃんとかが特に好き)で、自分のライブにもよくゲストで参加してもらっています。

A:
‥難問ではありますが、がんばってお答えいたします。

(A1)…僕の作品もネット配信は色々なサイトでやっていると思います。 「ディパーチャー」「ウルトラマンジャズ」などは配信サイトでよく見かけます。今度の「スタンダードジャズプロジェクト」はビクター発売ですから、たぶん配信で買えるんじゃないかな。大手レコード会社は、CDで出すものは配信でも出すと思います。

さて、「CD1枚分とか買ってくれるんかいな??」っていうのは、まったく発想が違うと言えましょう。これは僕やKon-gさん世代のような「アルバム主義者」の価値観。ネット配信している時点でアルバム単位で1つの作品という考え方が壊れていると思います。ちなみに、ジャズがアルバム単位で1つの作品と見なされるようになったのは、僕はハードバップ以降現在までだと考えています(いま他の大衆音楽の影響を受けてその価値観が壊れ始めて来ているのかもしれませんが)。ビーバップにはそういうところは感じられない。その前のスイングはどうかな。でもやっぱりアルバム単位の名盤とかの時代じゃない気がする。

もちろん実際、CD1枚分を配信でジャズファンは買わないでしょう。1曲単位でもやはりあまり買わない。僕も配信はほとんど売れてません。雀の涙ほどのお金がたまに入って来ます(嘆笑)。ジャズはかなりニッチな市場だから、アルバム主義は細々と残って行く気はします。

(A2)…CDが売れない、採算が取れない、確かにKさんの仰る通り。悲しいかな、ここ数年の現実です。自分でリスクを負って制作費を出して作るか。どうかなあ。モチベーションによるでしょうね。ちなみに僕はクラウンでのデビューアルバムで制作費の1/3を出しました。それは、それくらいの予算で最初のアルバムを作りたかったから(実は1990年くらいの予算は現在の倍くらいが常識でした)。ただ、そうやって作ってるミュージシャンはまわりに多いですよ。

とにかく、言えることはパッケージ作品それ自体では、儲けるどころか、赤字を出さないことがかなり不可能になっています。21世紀のミュージシャンは違う形で収益を出して行かないといけない、ということは間違いのないところです。

すごく売れている音楽の場合、ライブの収益はやはりすごいらしいです。それに伴うグッズ販売とかね。CD作品もある種、ライブでのグッズに近いものになっている。女性雑誌がおまけで売れてるとかそういうノリにも近いものを感じます。

では果たして市場規模が2桁くらい違うジャズのような音楽はどうすりゃーいいのか?
ライブが主体となる、たって昔からそうだし(苦笑)。現在のような景気が悪い状況では、地方のライブで90年代のようなギャラを言ってもほとんど不可能だったりするわけです。

残念ながら僕には状況を打破するアイディアは持ち合わせていません。配信の使い方としては、日々のライブをなるべく鮮度の高いうちにアップするとかそういう方法もあるかもしれません(以前、そんなことを生徒と話したことがありました)。録音などは以前よりずっと敷居が低くなってますからね。

うーん、何にしても難しい問題だ。

(A3)…確かマイルスも「終わりさえよければよい」って言ってましたね。ウチの母親は常々「飛ぶ(起つ)鳥、後をにごさず」と言ってました(関係ねえか…笑)。しかし、もうKon-gさん、アイディアバッチリじゃないですか。付け加えることはありませんです。やっぱりメロディーをちょっと匂わせるのは最も多いかもしれませんね。 最後の16小節の中でちょこっとメロディーを出すことによって、自然に終わりな感じのフレージングへ持って行けるんですね。ブルーノートペンタとかで低い方に下がって行って1度で終わらせるとかも終わりらしいかな。

おかしいのは、ジョンスコフィールド大師匠。あの人、ソロを終わるとき、よく身体を1回転させるんですよ。絶対終わりだってことを身振りで示している。皆さん今度映像とか観てください。

(A4)…確かにギタリストと管楽器が俺が俺がが強いかもしれません。要するにフロントか。ベースはそうでもないな(少なくともベースらしいベースは)。ドラマーはおいしいとこ持って行く奴は多いですよ。エッチだし(失礼!)。ピアニストは色々だな。あまり強力に自我を押し出さずにバンドをまとめるのは楽器の特質上うまい人が多いかな。でも娘のピアニストは結構強力な性格な人が多い気がする(失礼…笑)。

アマチュアのヴォーカルの人はアドリブできないんですよ。というか、我々インストの人の考えてるジャズとアマチュアの人の考えてるジャズヴォーカルは全然違うものでしょ。アマチュアの人が考えてるジャズヴォーカルってほとんどあの雰囲気を指してることが多い。それで、ちょっとスタンダード歌えれば、くらいのもんなんだと思うよ。本来的に「ジャズ○○○」を名乗るんであれば、僕らインストプレイヤーはアドリブの修練を積んでいる人と考える。少なくともプロであれば、チャーリーパーカーに始まるバップフレーズのいくばくかは知ってたり、コード進行のことがわかってたりするのが「ジャズ ○○○」を名乗っている人でしょ。でも、ヴォーカリストの場合はスタンスが違うってことです。納ちゃんなんかは以前「ジャズヴォーカリストって言うんなら僕らと同じようにちゃんと音楽全体のことを勉強して欲しい」なんて手厳しいことを言ってたけどね(苦笑)。

では、僕がそういう風潮に批判的であるかというとそれはそうでもありません。要はジャズのスタイルを借りたヴォーカル音楽の1つのスタイルとも言えるわけで。

でも、そりゃースキャットとか「声によるインプロヴィゼーション」がすごくうまい人に出会うと、やはり嬉しくはなります(笑)。






次はお馴染み匿名Uさんの質問です。


Q:
‥以前和音やスケール等にについての助言有難うございました。和音の質問の際に布川さんが言っておられた「ブロックコード的なものを練習します。1弦や2弦トップで3声のヴォイシングを作るのです。ダイアトニックスケール内の音で作るのが基本」
このブロックコード的なものの例を1つ教えて頂けないでしょうか?宜しくお願い致します。

A:
‥2弦トップが弾きやすいです。key in Cで考えます。非常に普通 のサウンドですが、ダイアトニック内にトライアドを作ります。

2弦トップが弾きやすいです。key in Cで考えます。非常に普通 のサウンドですが、ダイアトニック内にトライアドを作ります。

2弦トップで、高い方(2、3、4弦の順番で)から
C,A,E(1f, 2f, 2f)
D,G,F
E,C,G
F,D,A
G,E,B
A,F,C
B,G,D

こんな感じでハモるわけです。ジムホールの「セントトーマス」みたいな 雰囲気になるよ。






次は初登場Kさんの質問です。


Q:
‥布川先生のビデオ・DVDの素晴らしいプレーから、ジャズに興味を持ち、下手ながらギターを楽しんでおります。地方に住んでいなければ、先生のレッスンを受けさせていただきたいと思っておりました。初めて質問させていただきます。

フレディー・グリーンやジム・ホールが行う4拍子をきざむバッキングについてです。ハーモナイズド・ベース・ラインというそうですが。以前、この質問コーナーで、ウォーキング・ベースを勉強して、もとのコード以外は7thコードでハモルと良いとご回答がありました。今、ウォーキング・ベースラインを勉強していますが、ベースラインもいろいろあるようで、元コード以外のベースラインに何のコードをつけてよいか悩んでいます。他の教本を見ると、いろいろなコード付けがされていて、迷います。現在は、元コードだけ鳴らして、ベースラインを弾くしかないなと思っています。具体例を示して、質問すれば良いとは思うのですが、まだそこまで理解が深まっていません。教本でハーモナイズの手法をかじりつつあるのですが。

今後ともよろしくお願いいたします。

A:
‥Kさん、初めまして。色々お買い上げどうもありがとうございます。ハーモナイズド・ベース・ラインについてですね。

最初はハモることは考えずにベースラインを考えましょう。基本的なベースラインをいくつかあげてみます。それをハモる練習がよいでしょう。

key In Fのブルースとしましょうか。

最初の小節のラインの例をあげます。

|F A Bb B |C C# D E |F Eb D Db|C Gb F B|Bb 〜

ベースラインは色々なものがありますが(僕は基本的なものしか知りません)、ハモりやすいものはスケールをただ上行したり下降したりするものです。よく5度跳躍するラインとかをベーシストは弾きますが、そういうのはハモるのには向きませんね。まずはスケール的な動きをするものをハモる練習をするのがよいでしょう。あとはドミナントモーションの処理の仕方がわかれば取りあえずできます。

ヴォイシングに使うのはすべて 3 Way Voicing(3声のヴォイシング)です。あまりぶ厚いコードは細かい動きに向きません。またテンションなどをたくさん入れるのはベースの動きを目立たせたいというコンセプトからもはずれます。

1小節め…F、A、Bb の音は7thコードでハモるのがよいでしょう。A音をマイナー7thコードにする手もありますが(key in Fのダイアトニックコード)、7thコードの方がブルージーで好きですね。だいたいなるべく並行移動にした方がサウンド的にもよいと思います(簡単でもある)。4拍めはBdimにするのが一般的でしょう。パッシングディミニッシュですね。これもある程度速いテンポだったら仮に7thコードでハモっても意外に気にならないです。

2小節め…Cはドミナント7thである7thコード。C#、D、Eはディミ二ッシュコードがよいかもしれませんね。Bb/D、C/Eという手もあります。適当にやるなら全部7thコードでもOK。

3小節め…すべて7thコードで大丈夫です。

4小節め…この箇所はII-V-I の処理ですね。Cm7-F7-Bb7という箇所です。これは、基本は半音上の7thコードからアプローチです。よって、すべて7thコードでハモります。

次はブルースの3段目、9小節め〜12小節めを考えましょう。

スケール的なベースラインを考えると例えば以下のライン。3小節めアタマのF音までは全部6弦で上行するとわかりやすいかな。

|G A Bb B |C C# D E |F Eb D Ab|G Db C Gb|F 〜

9小節め…G、Aがマイナー7thコード、Bbが7thコード、Bがディミニッシュ。

10小節め…2小節めと同じでよいでしょう。

11〜12小節め…いわゆる循環進行(I-VI-II-V)の箇所です。こういう進行はすべて半音上から入るのが普通です。12小節めのG音のみマイナー7thコード(7thコードにしてII7にすることも可能です)。あとは7thコードでハモります。

ってな感じですが…。

いやあ、譜面を使わないと疲れますな(笑)。

いま説明したことに基本的なハーモナイズド・ベース・ラインの考え方がほとんど入っています。弾いてみてあとは自分で工夫してみてください。






次は初登場ガメラさんの質問です。


Q:
‥ジャズのセッションでのギターの立場と一人のギタリストとしてのありかたについて布川さんのご意見をお聞かせ下さい。

ピアノを交えてのセッション場合、ギターは管楽器的な立場を取ることが多いと、前に布川さんは このQ&Aでお答えになられた事があったと思いますが、実際にセッションでは全くその通りで、更に管楽器が誰もいない場合においては、ギターが主役になる事も多々あると思われます。ところが、たまたまピアノがいなくて、サックスやペットがフロントの場合はギターにピアノ的な演奏を求められます、、、そしてソロ回しでギターの番が来たときはバッキングはベースのみ、更にベースがいない時なんか殆どソロギターになってしまいます。バッキングがない分、突然薄いサウンドになってしまう。

で、セッション時にピアノがいるかいないかはその場になってみないと判りません。ではギタリストとは上記のように、管楽器とピアノ的立場を常に両方カバーしておかなくてはならないのでしょうか?つまりセッションに臨む準備として、または普段の練習では常にこの相反する要素を両方モノにしておくべきなのか?巷のベテランジャズギタリストは皆そんなの当たり前に思ってるんでしょうか?私はジョーパスとグラントグリーンは対極の価値観を持っているのではないかと考えます。そしてこの両者を使い分けできるギタリストになれたら最強なのではないかと思いますが、メロディをハモるフレーズと、あくまでシングルで歌うフレーズではかなりギャップが生じ、個性を演出するのはますます難しくなると感じてやまないのです。

自分がいかなる場合でもプレイできるレパートリーとはここまで出来きて初めて“レパートリー”といえるものなのでしょうか?

布川さんの意見をお聞かせくださいませ。

A:
‥ガメラさんの仰る通りでしょう。管楽器的な単音楽器ソロイストとしての役割、 ハーモニーでバッキングもできるピアノ的役割、両方押さえておくのは当たり前のことだと思います。あとは自分の意志で、「俺はコードは弾かんぞ。バッキングはしない」と言うのはもちろん勝手ですが、当然、そのプレイヤーの活動範囲を狭めることとなりましょう。

そんなに難しく考える必要ないんじゃないですか。ジョーパスだってもちろん単音でのプレイは素晴らしいし、グラントグリーンだってコードバッキングやったら絶対ちゃんとしてるでしょう。

「色々な編成によって弾き方を変えなきゃいけないから何か大変だし、面倒くさいなあ」と考えるのではなく(笑)、

「お、今日はピアノなしか。好きにやれて楽しいぞ!ギターって色々な立場になれて楽しいなあ」と考えれば人生も開けます。


まあ、でもかく言う僕も大学1年の頃とかピアノレスやってみたら難しかったですけどね(苦笑)。でもそういうのやらなきゃできるようにならない。よい機会と捉えましょう。

レパートリーっていうのは色々なレベルがあると思いますよ。

僕なんかで言えば、おおよそ以下の3つのレベルで覚えているものがあります。

(1)完全に覚えていて、無伴奏ソロギターでできる
(2)他の人とやるのなら譜面を見なくてもできる。メロディーだいたいとコード進行も覚えている。
(3)メロディーは弾けない。他の人がちゃんとやってくれれば適当に合わせられる。

(3)レベルでも平気で人前でやっちゃうこともあります。まあそこらへんの肝っ玉は業界長いからね(笑)。






次はやはり初登場、北海道のキタさんの質問です。


Q:
‥ジャズギターを始めて10年ほどになり、周囲のジャズ仲間のみなさんにもある程度認知され楽しくやっています。ですが、自分はもともと1点豪華主義といいますか、不器用といいますか、割りと一途なほうで、ジャズの趣味も年代や好きなテイストもすごく偏っています。なので、自分のプレイとしても、この部分に関しては他の人には負けない(たぶん)!というスタイルを持っているつもりです。しかし、バンドで演奏するときにはどうしても、それ以外のあんまり得意じゃないプレイも当然ながら要求されます。色んなことができるに越したことはないんでしょうけど、オールマイティにやるなら他の人にかなわないなぁ、と思うところもあります。プロであればそんなことは言ってられないんでしょうけど。僕の周りのジャズやってる人たちは、1回のライブでも色々バリエーションに富んだことをやりたがるんですけど、どうもその複数の女性と同時に、、みたいなのが好きではありません。 と、同時にどんな音楽でも自分の持ち味を出せればなんてことはない。とも思うんですが、布川さんはどうお考えでしょうか?浮気症でしょうか??(^^)

A:
‥これはどの部分に答えればいいのでしょうかね(苦笑)。なかなか実際の浮気は大変かもしれません。ですから音楽くらい浮気してもよろしいのではないでしょうか。でも考えてみて、色々なヴァリエーションでプレイすることがなぜ複数の女性っていう話になるんでしょ(笑)?

実際の音楽現場で一点主義(自分のかなり偏った趣味の範囲でしか音楽をやらない)を通すとなると、相当の実力が必要となります。孤高の人になるためには、圧倒的な他の追随を許さない力が必要です。

例えばですね、マクラフリンやホールズワースの音楽性だったとします。もうちょっとやそっと巧いくらいじゃ仕事はないと覚悟してください。あのとんでもない巧さとパッション、それがあるから彼らは世界的存在として成立しているのだと思います。

このメールではあなたがどういう音楽性なのかの記述がないので、何とも言えないのですが…。もし、「私はどんな場面でもフルアコアンプ直でモダンジャズギターをやり抜きたい」って言うのなら、そういうコミュニティーはかなり存在するでしょう(あ、でも北海道のどこなんでしょうね?)。なんとかなりそうです。自分の持ち味で行けますよ。グラントグリーンあたりを参考にすればいいかもしれません。

要は、人とそれなりに社会的にやって行くにはソロができること(ソロは自分の偏った趣味でやってもよいでしょう)とバッキングができること。せめて4ビートジャズ以外に、16ビートカッティング、ボサノバの基本バッキングくらいは押さえておいた方がよいでしょう。

とにかく、メールからは情報不足でよくわかりません。結構潔癖な方ですか(笑)?






今回最後は異色の質問。美樹さん(グッと来る名前だ…笑)の質問です。


Q:
‥もし愚問が許されるとしたら、【どうすれば大好きなギタリストをおとせるか!!ギタリストと結婚する方法☆押さえておきたいギタリストへの優しい接し方】等、教えて下さい〜これからも素敵なギターを聞かせて下さい☆あと、お体大切になさって下さいね。

A:
何と言うたわけた愚問でしょう(笑)。

そんなの知るか…

と答えたいところですが、お人好しのぬのさんですからね、お名前に免じてお答えいたしましょう。

ギタリストと結婚するのは簡単ですよ。

この後の文章は、身の危険を顧みずお答えしますので(小さく書きます)、読んだらすぐ処分してください。



実はですね、世の中には明かされていませんが、ギタリストという人種は実は世界中で地下結社のように結びついています。日本にも当然支部があり、1ヶ月に1回「秘密の集会」が行われています。この集会の目標は壮大なものです。「全人類ギタリスト化計画」という空恐ろしい計画なのです。日本支部会長は寺内○○○。かんたろー??ってか。

まさにSF名作「盗まれた街」を目指しています(リメイクの「インベージョン」も怖かったっす)。

ところが、この集会、男ばっかなんだ、これが(笑)。で、ピックアップがどうのこうのケーブルがどうのこーのって言ってる奴がいるかと思うと、片隅でゴルゴ13読んでる奴とか、絶叫して演説してる奴もいて、まとまり皆無、まったく計画が進まない。

それはともかく…、

この集会は何を目標にしているかというと、実はですね、意外にも嫁探しなんです。未婚のギタリストにですね、婚カツさせようというんだな。

要は、まずギタリストのDNAを次世代に残そう、また、いまほとんどいない女子ギタリストを布教活動で増やして行こうというスパイ大作戦なのです。

実は、こういった全世界草の根活動によって、ギターはこれだけメジャーな大衆楽器となったのですね。すべては先頃天に召されたレスポール大司教が始めたことであります。

さて、話を戻して…

ひそひそ耳元で語りますが「ギタリストとの集団お見合い」がこの集会では行われているのですよ。ギタリストと結婚したければこれに参加することが肝心!いま、明らかに女子が不足している。だからこれに参加すればあなたは楽勝でしょう。今週木曜にも確か荻窪ルースターというところでお見合いがありますからよろしかったらどうぞ。

さて、ギタリストを落とすときの心得は…、

ギタリストは楽器の特質上、かなりマイペース、無頓着なやつか、あるいはオタッキーな工作系(北朝鮮工作員のことではない)とかが多いですね。

「俺が俺が…という目立ちたがり屋フロント系」ギタリストだったらうまいことおだてて 自尊心をくすぐりましょう。
「あなたのプレイって華しかないわ」とか「あなたって本当に悪い人ね、音程が。」とか言えば彼はあなたの虜です。

工作系のギタリストだったら、
「よくわからないけど、そのギターのレスポンス最高ね。でもあたしもレスポンス最高よ」「今日のあなたの弦の錆び具合が痺れるわ」とか言ってみましょう。色っぽい話の最中なのに詳しく楽器のスペックを説明してくれます。



あー、しかしこんなことを公に書いたら僕には魔の手が……。

う、お前何者だ??

やめろ、やめろ……。



お下劣な内容で失礼いたしました。







さて、いつも皆さん質問ありがとうございます。嬉しいコメントはもちろん大変嬉しいのですが、僕を賛美するページみたいになっちゃうのもこっぱずかしい(笑)。僕は公の場で自分の意見を忌憚なく言ってるので実は見えない敵(?)も多いのではと実は予想しています。そういうご批判ものとかあったりするとページも盛り上がるかもなんて少し思います(中傷はやめてほしいけど)。あとあんまりマニアックな「アドリブのやり方」や「アンプの設定」的質問だけでなく、芸術観とかミュージシャンの生活とか、人生とか性の悩みとかそういう質問もあるといいかもしれません(笑)。それから質問する際は匿名希望でも必ず氏名を名乗ること(何度もこのページで言ってるんだけど‥)。最低限の礼儀と考えます。氏名がメールからわからない場合は質問として採用しませんのでご了承ください。とにかくこのページを作っているのは読者の皆さんです。是非このページの存続のために引き続きどしどし質問を送ってくださいね。

こちらからバックナンバーのページに飛べます。読んでない方は是非見てね




皆さん、どうもありがとうございました。


御質問、御意見は下記アドレスまでどうぞ。なお、自宅で個人レッスンをおこなっています。詳細を聞きたい方もこちら宛にメールをください。

n-valis@da2.so-net.ne.jp




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