俊樹の部屋(?)

俊樹の部屋(第9回)


(97.2.14アップデイト)

1996年5月30日、歴史は始まりました。ついに布川俊樹のホームページがスタートしたのです。このページを立ち上げた4、5月はギターを弾くよりとにかくこのホームページ製作に追われる日々、日夜Macに向かっておりました。この「俊樹の部屋」は毎回僕がたわいもないことをエッセイ的に書き連ねたり、「徹子の部屋」みたいにゲストを呼んで対談をする、みたいなコーナーであります。

さて前回の「俊樹の部屋」のお年玉は、Q&Aのコーナーでも紹介した通り、何と1月1日除夜の鐘の直後にページにアクセスした絶望的に世の中と隔絶しているあしがひろあきさんがゲットいたしました。おめでとさん。

今回はバレンタイン.デーのアップデイト、巷に蔓延るなんにょの色恋沙汰と絶望的に隔絶されているあなた、是非このページを心の慰めとしてください。今回はまたまたゲストでげす。VALISのリハ直後に拙宅を訪れたご存じドラマーの木村万作さんの初登場であります。



布川:
どーも、どーも万作さん、いらっしゃいませ、 よっぱらってるとこ失礼しますが、どうですか。 今年もジャイアンツは勝つんでしょうかね。  
木村:
当たり前だろう、バカ野郎。今日は、ワインが旨い。いっひっひ!

(ほぼ5本を空けもう2人はへべれけ状態)

木村:
あっ、明美ちゃん(ウチのかみさん) 、やっや、ばい。 ワイングラス割っちゃいけないぞ。

(ワイングラスの破片を片づけ、そして絨毯にこぼれたワインまでもきれいに拭き取る万作さん。口は悪いが、ああ見えて非常に几帳面ないい人なのだ)

・・・その15分後

布川:
今日は久しぶりのリハーサルでしたね。
木村:
何せ、何カ月ぶりだもんね。布川も新曲は溜まっちゃってるし精液も溜まっちゃってるし、5時間といってもセッティングと片づけがあるから実質4時間だよ。それで5曲の新曲を仕上げようってんだからきびしいってもんだよな。
布川:
このところ久しぶりに曲を書きまくってるんですよ。ちょっと曲作りに煮詰まっていたのを脱したかな。テクノとかジャングルとかそういうのにもインスパイアされてるし…。
木村:
情熱はわかるけど体力的にきついということを考えて欲しいなあ。40を過ぎとるんだからね。がしかし、リハーサルをやってバンドのサウンドを固めると言うことは我々のアイデンティティである。・・・去年一年VALISは、ライブの回数も少なかったしリハーサルもほとんどできなかった。いわば冬眠していたようなもの。今年は、目覚めてガンガンやりたいね。折りもおり、プロ野球界はスプリングキャンプだ。選手諸君も一年を乗り切るために頑張っている。我々ミュージシャンももっとこの時期に練習しよう。
布川:
そうだよねえ。どうせこの2月我々ミュージシャンは仕事はなかけんねえ。
木村:
しかし、今日の練習はきつかったあー。 こんな短い時間に曲を仕上げるという作業を最近はしていなかったなあ。自分のやることの方針を決めなきゃならないから、結構頭を使うんだよね・・・知恵熱でそう。 メンバーそれぞれが素晴らしいミュージシャンであるというのはありがたいことだが 、みんなが売れっ子ミュージシャン(古川初穂、藤陵雅裕、納浩一、カルロス菅野の 皆さん〜この方々が忙しい)、リハのスケジュールが取れないと言うのは恨めしい。 もう1回位練習したかったな。曲に対する自分の方針を決めることと、それを気持ちよく演奏できるように練習することとは別のことだからね。後者の練習をもっとやりかった。
布川:
まあ、でも練習してもどうなるもんでもない部分もありますよね。某ベースの水野さんとかリハ大嫌いだもん。水野さんと言えばこのバンドも長いよなあ。もう今年で12年経過ですよ。万作さんが入ってからだって9年ぐらいはたってるんじゃないの。  
木村:
そうか、そんなになるか。V ALISのメンバーってどういう変遷なの。
布川:
まあ、初っつぁん(古川初穂氏)と会って始めたバンドですよね。僕と酒井春雄(酒飲み)ってサックスが学生の頃から一緒にやってて新宿ピットインの朝の部で布川俊樹グループっていうのをやってたんですよ。最初のベースは渡辺等君だった。ドラムは三縄じゅん君という人。84年ぐらいは4人でやっててキーボードを探してたんですよ。それで酒井君が初っつぁんってのを連れてきた。大阪のフュージョンバンド羅麗若(られーにゃ)を解散して東京に出てきたばっかりの頃ですね。でも彼は普通のジャズ.セッションだと思ってたみたい。ところがリハに来たら大変、いきなり初見であんなオリジナルやらされるんだもんなあ。でも彼はバッチリでしたね。それで意気投合。お互い酒飲みってのもあるかな(笑)。  
木村:
リハって言ってもあそこでしょ、東工大の部室(笑)。
布川:
そうですよ。昔はクーラーもなかった。クソ熱い夏の部屋でよく練習しましたよ。それで85年にベースの水野さんが関西から東京へ来るって話になって初っつぁんに紹介してもらった。もういきなりブイブイ言わせてましたね(笑)。それでバンド名をつけて盛大にやろうということになってVALISが誕生したわけです。サックスの斉藤ノボル君という人の紹介で出演場所も新Pから六Pに移した。それで1年ぐらいたってカルロスも入るわけですよ。  
木村:
うーん、僕が松バン(松岡直也グループ)で一緒にやってた頃かな。カルロスはあの頃から唄って踊ってたよな。
布川:
ベースは水野さん(水野さーん、クビじゃないからね)からもういまやトップ.ベーシストの青木智仁君に変わる。この頃に1回万作さんに頼んでるんですよね。僕は昔、橋本一子さんのバンドが好きでよく見に行っててそのときのドラムが万作さん。だから是非一緒にやりたかったんですよ。でも最初は「気分じゃない」って断られた(笑)。
木村:
布川と知り合ったのは、85年6月、マルタのバンドでだよね。いきなりの北海道ドサ回りツアーで、網走ではこの時期午前3時には夜が明けることを知ってびっくりした。俺はあのバンドは半年位だったけど、あのバンドでのいろんな「体験」は俺の人生の中でもそうとうに笑えるもんだったよ。ガハハハハ・・・。それはそうと、なぜ断ったかといえば、あの頃はちょうどPRISMのサポートをやりはじめた頃で、インストのバンドをいくつも掛け持ちする「気分」じゃなかった、ってことだったと思う。いまだったら平気で何でもやっちゃうんだろうけど、当時はそんな余裕がなかったのかな。  
布川:
網走唯一のカフェバー(死語?)で女の子ナンパしたら刑務所勤めてたじゃないすか(笑)。それでタイコは青木君の紹介で石川雅春君。あのリズムセクションも強力だった。
木村:
そのとき六Pに観にいったよ。でもステージが長かったなあ。
布川:
その後が念願かなって万作さんかな。ベースはしょうもない奴(名前は伏せる)で、人の楽器を借りまくって質に入れちゃうという奴(笑)。藤陵がさあ、新宿の質屋に電話しまくって自分のシンセ見つけたんだよ。あいつアル中気味だったもんな 。それから酒井君も酒だけじゃなくてギャンブルにはまってサックス吹かなくなっちゃった(笑)。もうあの頃はまいりましたよ。酒井君が辞めたのは本当に痛かった 。リズム、センス、耳の良さ、まったくあんな天才プレイヤーそういないしね。でも 麻雀教えたら1ヶ月でフリー雀荘へ打ちに行っちゃうんだから困ったやつだった(笑)。
木村:
その後のベースが納君か。サックスはいまの藤陵君とつづらのあつし君の2人がやってたよね。それで藤陵君が定期的にできるようになって現在のメンバーに固まったというわけか。
布川:
そうですね。でもこれだけ長いことバンドをやっているとやっぱり色々ある。いまアルバムも3枚リリースしてバンドも一回り、という感じがしているんですよ。ちょうどレコード会社との契約もなくなっちゃってるし(嘆)、これからどういうサウンドの展開をして行くかが大切だと思いますね。僕の音楽コンセプトの核はまさにVALISにあるから、気長に続けたい。ただ長くなることで仲良しバンド的になあなあになって行くのは避けたいですけどね。
木村:
うぐっ!そっ、そのとおり!さすが、流石、ながれいし!この世知辛い世の中で立派にバンマスを張っている奴は違うね!!んっ、いよっ、偉い、大統領!!!それはそうと、音楽はセックスだ。だいたいアドリブソロを聴いてるとその人のセックスがわかるもんね。
布川:
あー、酔っぱらいだあ…。まさにコペルニクス的展開!
木村:
VALISのライブを何回か聴きに来てくれた人は思い当たると思うけれど布川のアドリブソロが長いときは往々にして調子が悪い。いいときはグーと行ってガーとやって最高、流れがいいんだよね。長さと違う。気持ちいいセックスだよね。
布川:
それはある。長いときって収拾つかなくなってることが多いからなあ。大体僕ねちねちやる方だから…。うーん何言ってんだか。万作さんのセックス.ペースにはまったな(笑)。万作さんってセックスしか考えてないんだから(笑)。
木村:
当たり前だ、俺は気持ちいいことが好きなんだっ。でも僕、自分のソロを聴かれるの、恥ずかし〜い!!! (ウジウジ)
布川:
最後にファンの皆さんに一言。
木村:
皆さん、今回の新曲期待して下さい。きっといいものが聴けると思います。
布川:
まったく!3月4日(火)、六本木ピットイン是非聴きに来ましょう!



ライブの時のMCもそうですが、万作さんとの話はいつも楽しく勉強になります。皆様もお楽しみいただけたでしょうか。次回もゲストを呼ぶ予定なので乞うご期待!



「俊樹の部屋」のバックナンバーを用意しています。見てない方はチェックしてね。




皆さん、このページに関するご感想を是非、下記 E-mail アドレスまでお送りください。それからQ&Aのページへの質問が相変わらず少ない。このままだとページ閉店売りつくしセール(ずっとやってたりして)をやらねばなりません。是非送ってちょ。



n-valis@da2.so-net.or.jp




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