俊樹の部屋(?)

俊樹の部屋(第20回)


(99.4.14アップデイト)

1996年5月30日、歴史は始まりました。ついに布川俊樹のホームページがスタートしたのです。このページを立ち上げた4、5月はギターを弾くよりとにかくこのホームページ製作に追われる日々、日夜Macに向かっておりました。この「俊樹の部屋」は毎回僕がたわいもないことをエッセイ的に書き連ねたり、「徹子の部屋」みたいにゲストを呼んで対談をする、みたいなコーナーであります。

いやあ、超お待たせ、半年振りのアップデイトです。すまんす。このコーナーのアップデイトは大変なんすよ。だって取材しなきゃいけない。今回はCD発売記念ツアーの最中に古川初穂氏、岩瀬立飛氏を掴まえ何とか対談を敢行しましたぞ。バンドは東京を皮切りに飯田、土岐、大阪、福井、金沢、浜松と7本のライブを終えまさに絶好調、サウンドは固まり(あるいは壊れ)、人間関係は深まり(あるいは傷を舐め合い)、脳はアルコールに溶かされていくタビはそれはそれは楽しいものです。対談は浜松でのライブを終えて車で東京に帰る途中(一応これで前半終了。次は今月23日からの東北方面ツアーです。)に行われました。車で移動という旅芸人どさ回りツアーをして可能であった対談と言えましょう。

布川:
いかがでしたか、皆さん、タビも終わって?
古川:
充実してましたねえ。
布川:
充実してましたねえ。古川さんは特に(笑)。
岩瀬:
言えないことばっかですね。
布川:
そう(笑)。でもさすがに6本もライブが続くとバンドもいい感じになるよね。それに人間関係を色々知るってことがさ…。
岩瀬:
大事ですよね。
布川:
バンドの深まりを感じますよね。
古川:
解散しそうになりましたけどね(笑)。
布川:
ところで初つぁんの初体験っていつですか(笑)?
古川:
そんなことホームページ載っけてどうすんの(笑)。
布川:
いやまあ話の掴みとダジャレってことでさ(笑)。出家の理由は何ですか?(古川氏はツアー前に何とロンゲをばっさり、スキンヘッドにしてしまったのだ。これが怪しいロンゲのおっさんからより怪しいスキンのおっさんに変貌してしまったのだ。もうバンダナ巻いてサングラスなんて日には怪しい業界人そのもの。よくいるでしょ。)
古川:
いやあちょっとフェイドアウトしてきたからさあ…(どうも髪量のことらしい)。明日バンダナ巻いて行こうかな(明日は何と朝から古川氏は愛娘このみちゃんの小学校入学式なのだ。そのおかげで我々は夜浜松での演奏を終え夜中に東名をひた走っているのである)。
岩瀬:
バンダナ巻いて入学式ですか。
布川:
黒のスーツにバンダナとかかっこよすぎるなあ(笑)。
古川:
黒のスーツじゃなくてもいいでしょー。

(あまりに音楽の話でないので中略)

古川:
でもいいバンドですよ。
布川:
それぞれのメンバーの気合いと品の軸が合ってるのかね(これは今回のタビで盛り上がった話題なのだ。いろいろな音楽家を気合いと品という2つの座標軸に置いてみるわけ。これが赤ワインの酸味とコクのバランスシートみたいで面白い。気合いが入ってるけど下品とか、品はいいけど気合いがないホテルのハコの人とか色々いるじゃない。それで我々は気合いがあって品があるってのを目指しているって話になったわけです。ところでプロで気合いがなくて下品な人は生き残れないだろうという話にもなった)。
岩瀬:
メンバーの方向性は合ってますよね。
布川:
その座標軸でいる位置っていうのが似てるかもしれないね。初つぁんのアフターアワーズはともかくとして(笑)。
古川:
みんな、おんなじじゃないすか、お願いしますよ。俺だけやり玉にあげないでくださいよ(笑)。
布川:
まあとにかく品ってのは僕にとっては大切ですねえ。昔、もっとどさ回りのペエペエだった頃にさあ、もう10年くらい前なんだけど、あるジャズ喫茶のマスターに言われたのよ。大体がジャズ喫茶のマスターとかって言いたがりの人も多いじゃない(失礼!もちろんナイスな人も多いですよ)。
「お前のギターにゃー人生が見えない」って(笑)。いきなりお前ってのもひどいけどさあ…(笑)。
古川&岩瀬:
アッハッハ。
布川:
でも、これってけだし名言なのよ。あんまり面白いから忘れないよ(笑)。考えてみれば僕は、人生を見せようと思ってギター弾いたり音楽しようとしているわけじゃないから当たってるんだよね。ただ問題なのは要するに「お前のギターにゃー人生が見えないからよくない」ってけなされていることなんだけどさあ(笑)。とにかく少なくとも何か一所懸命にやったりすることを見せることがいいことだと思ってたりする人がいまだにいたりすることが驚きだよね。「もっと汗かけよ」とか(笑)。
岩瀬:
僕も色んなところで言われますよ。
布川:
そうかあ。でももっと深く考えるとね、よく音楽を聴けばその人の音楽の展開の仕方やなんかにその人の美意識とかセンスとかは絶対出てくるわけでさあ、実人生とか言っちゃうと私小説みたいでいやじゃん。だから要するにその人なりの人生の見せ方(って言っていいかな?)にさっきから言ってる品とかの問題もあるわけよ。相手にこれをやりゃー受けるとかわかっててそれを狙うってのはやっぱりちょっと下品だと思うし、ただ裸になりゃーいいってもんじゃないしね。それで傑作だったのはさあ、そのマスターが「お前のギターに人生が見えないのはディストーションがかかってるから」だってさ(爆笑)。「俺は生のお前が聴きたい」って言うんだよ。ジミヘンとかにもそう言うのかなあ(笑)。ところで、今日サウンドチェックのときに初つぁん寝てましたけど(彼はタビの後半から歯痛と風邪と五日酔いと傷心と煩悩に悩まされている)、たっぴ君のピアノ聞きました?
古川:
え、ちらっと聞いたよ。もう素晴らしかったねえ。
布川:
「毒にんじんヘムロック」(今回のアルバムの超難曲)を初見でピアノで弾くドラマーってのはすごいものがありますよねえ。
古川:
あれは初見で弾いちゃいけないよ。難しいですよ。
岩瀬:
あれは難しいですよ。
布川:
でも結構あれ、メロディは普通なのにね…、普通じゃないか。
岩瀬:
そうですね。メロディはかわいい感じですよね。
古川:
コードも普通にしろよ(笑)。
布川:
でも何でああいうのがサウンドするのかよくわからないんだよね。
岩瀬:
マイナー.7th.コードでできてますよね。
布川:
マイナー.7th.コードのサウンドで全部ハモったりするのが好きでさあ。
古川:
マイナー.7th続かれると困るんだよね。
布川:
C#m7-Bm7-Em7-BbM7(#11)って2拍ずつ動くところがやたら苦手なんだけどどういう風にやってます?
岩瀬:
作ったのは誰(笑)、あなたでしょ(笑)。
古川:
あそこはコード見ないようにしてんだけど(笑)。今日はだめだったなあ。
布川:
でも最近初つぁん、「枯葉」弾くみたいに弾いてるじゃない。
岩瀬:
素晴らしい。
古川:
大阪からの3日間は枯葉モードになってたんだけどね。
布川:
ところでたっぴ君は凄いっすね。
古川:
たっぴ君は素晴らしい。品がありますよ(笑)。
岩瀬:
全員品があるでしょ、このバンドは…。
布川:
柔らかいし…。
古川:
流れをちゃんとね…。
布川:
流れね。やっぱりさっきのピアノの「ヘムロック」でもう思ったね。もうああいうことができる人だから、根本的に音楽の理解度が速いんだよね。そういう人って日本で少なかったよね。
古川:
メロディックだよね。
布川:
ピーター.アースキンなんかとやってもさあ、すごく速いじゃない?
岩瀬:
アースキンは速いですよ。
布川:
音楽の持って行き方とか音楽の理解とか、そういうのをたっぴ君には感じるよね。もちろんテクニックも凄いけど。
古川:
てなことを申しているうちにサービスエリアだ。入りましょうか。
布川:
大体浜松でライブ終わってその日に帰るってのは渋いよね。
古川:
渋すぎるでしょう。

(以上前編であります。次号をお楽しみに…。)

さて今回はホストが喋りすぎているようです。次回は岩瀬氏、古川氏から是非ともその音楽観を聞き出してみたいと思います。しかし果たしてテープ起こししたらそんなマジな話は出てくるんでしょうか。ちなみに「俊樹の部屋」のバックナンバーを用意しています。見てない方はチェックしてね。








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