俊樹の部屋(?)

俊樹の部屋(第16回)


(98.3.13アップデイト)

1996年5月30日、歴史は始まりました。ついに布川俊樹のホームページがスタートしたのです。このページを立ち上げた4、5月はギターを弾くよりとにかくこのホームページ製作に追われる日々、日夜Macに向かっておりました。この「俊樹の部屋」は毎回僕がたわいもないことをエッセイ的に書き連ねたり、「徹子の部屋」みたいにゲストを呼んで対談をする、みたいなコーナーであります。

このところホームページもほとんどいじっておりませんでしたが、実は父が2月28日に亡くなりまして大変バタバタしておりました。私がミュージシャンを何とかやれているのも大学を出るときに「お前は自分の好きな道を進め」とまったく反対しなかった父のおかげと思っております。この場を借りて感謝とともに冥福を祈りたいと思います。さて、今回は前回の予告通り、ファースト.アルバム「アコーディアナ」をリリースしたばかりのアコーディオン奏者、大塚雄一氏との対談をお送りいたしましょう。

布川:
お久しぶりですね、大塚さん、CDリリースおめでとうございます。
大塚:
どうもありがとうございます。1年半かかりました。超長期レコーディング。
布川:
おー、それはいまどきうらやましい。ジャズのレコーディングなんて2日とかざらだもんね。こうやってCD聴いてるとホントていねいに作られてていいよね。
大塚:
このCDのレーベル(ヴィーラ)が自前で持ってるスタジオで録ったもんで、スタジオの空いてる日を狙って自由にレコーディングできたんです。だけどスタジオの都合に合わせなきゃいけないから、メンバーのスケジュール合わせるのが死ぬほど大変だった。
布川:
メンバーはどんな人達なの?
大塚:
今回の目玉はブラジルの超有名ベーシスト、ルイゾン.マイアさんが参加してくれたこと。この人はエリス.レジーナのバンドに長くいた人で布川君のホームページにアクセスする人だったらリー.リトナーのインリオってアルバムとかトニーニョ.オルタなんかのアルバムでベースを弾いてる人ですって言ったらわかりやすいかな。あとピアノの福田重男君とかパンケーキのギターの小畑和彦さんなんかに参加してもらってます。
布川:
福田君のソロとかはさすがだよね。2、4が速い(笑)。ドラムの小野江一郎君のグルーヴも何とも気持ちいい。
大塚:
彼はずっと一緒にやってきたんだけど、昨年フランスに移住してしまったんですよ。今度是非フランスへ行ってジャパニーズ.アコーディオンを披露してこようかな。
布川:
そうだよね。知り合いが外国にいるってのは何かといい。そう言えば納君が6月にワールドカップ観にフランス行ったついでに小野江君と会ってくるなんて言ってたな。フランスってジャズとかも盛んらしいし僕も行ってみたいなあ。ところでさあ、大塚君って昔はけっこう一緒に打ち込みの仕事とかやってもらったりしていて、部屋にはキーボード山積み。ところがいつからか、キーボード.プレイヤーというよりアコーディオン奏者ってイメージになってきたじゃないすか。どういうきっかけでそうなっちゃったの?
大塚:
最近部屋の中のキーボードは一切なくなっちゃた(笑)。
布川:
え、質に入れたとか(笑)?
大塚:
一応アコーディオンで食えなくなったときのために倉庫にキープはしてるんだけどね。昔は僕はアイドル系バックバンドの王者だったんですよ。もう有名タレント総なめ(笑)。デビューの河合奈保子に始まって、石川秀美、松本伊代、薬師丸ひろ子、おにゃん子クラブ、松本典子etc…。薬師丸ひろ子は凄かった。バンドは邪魔だからって真っ暗な舞台袖の中で演奏させられたこともあった。松本伊代のビデオとか見たら後ろで危ないおじさんがピアノ弾いてるみたいでやばい感じ(笑)。布川君と初めて会ったのはマルタのバンドだったね。仕事でジャズ.フュージョン系のバンドをやるのはあれが初めてだったんですよ。もうかれこれ10年以上も前だよね。
布川:
あれはおやじ系アイドルってかあ(爆笑)。
大塚:
まあそうこうして、あるときパットメセニーのビデオ「シークレット.ストーリー.ツアー」でギル.ゴールドスタインが「アントニオ」という曲でアコーディオンを弾いてるのを見たんだよ。これはかっこいいと思った。それに何せ電源がいらないってのがいい(笑)。持ち歩けるし、道ばたでも弾ける。ちょうどその頃スティール.パンの原田芳弘をフィーチャーしたパンケーキというバンドを始めたこともあって全ての状況が僕にアコーディオンを弾けと言ってるみたいだったんだよね。
布川:
それはすごくよかったと思うよ。キーボード奏者はたくさんいるけど、アコーディオンでこういうサウンドをやってるのってあんまりいないじゃない。奇をてらってやってるって感じじゃなくてすごくアコーディオンらしいいいところも出てるしさあ。とにかく大塚君らしくナチュラルなサウンドだよね。
大塚:
キーボードをやってたときよりアコーディオンを始めてからの方が自然に音楽できるようになったような気がする。僕にとってははまり楽器だったんだろうね。
布川:
大塚君からこのアルバムの雰囲気をちょっと語ってくださいよ。
大塚:
そうですね。このアルバムではオリジナルも含めていろんなジャンルのいろんな人の作品を取り上げてみたんだけど、共通して言えることはメロディーがシンプルで歌えるものを集めたことかな。特に受けているのは「春の小川」。パット.メセニーの「ジェームス」のコード進行に「春の小川」のメロディがすっぽり乗っかった。
布川:
あれ、僕もセッションで1回やったけど、やってるうちに「ジェームス」になっちゃう。難しいよ(笑)。3曲目の遊園地みたいな曲とか雰囲気出てるよね。
大塚:
ブラジルでは有名な曲らしいんだけど、メルヘンチックなメロディがメリーゴーランドみたいなアレンジにとても合った。パーカッションの岡部洋一君が一人鼓笛隊状態。
布川:
たしかにメンバー3人とは思えない(笑)。あと1曲めの「リヨンの人々」、凄くスピード感があってかっこいい。これってスカのリズム?
大塚:
うん、3拍子のスカってのはなかなかないと思って取り入れてみたんだけど、けっこうハマったかな。他の曲もそうなんだけど、今回自分でコーラスをかなりやったんですよ。この曲はビートルズのコーラスを意識してみました。
布川:
キャッチーなメロディだよね。
大塚:
キャッチーと言えば、この曲は岡村家具のCMでも流れています。日曜の朝、関口宏さんのサンデー.モーニングでは必ず流れますよ。是非見てくださいね。
布川:
アコーディオンって何かTVで流しやすい気もするよね。パンケーキなんか料理番組見てるとかかるんだもん(笑)。
大塚:
ビストロスマップや「郁恵と井森のお料理バンバン」。もうお料理番組御用達ミュージックですよ(笑)。
布川:
でもビストロスマップで流れてたら3000万人ぐらいは聴いてるよ。こりゃーマインド.コントロールだ(笑)。
大塚:
まあせっかくCD作ったんで一人でも多くの人に聴いてもらいたいと思ってます。ホームページも最近立ち上げたんで覗いてみてください。ライブの情報も載ってますよ。是非布川君とも今年はライブをやりましょう。
布川:
それは是非!そろそろマインド.コントロールが効いてくる頃かな(笑)。






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