俊樹の部屋(?)

俊樹の部屋(第13回)


(97.7.22アップデイト)

1996年5月30日、歴史は始まりました。ついに布川俊樹のホームページがスタートしたのです。このページを立ち上げた4、5月はギターを弾くよりとにかくこのホームページ製作に追われる日々、日夜Macに向かっておりました。この「俊樹の部屋」は毎回僕がたわいもないことをエッセイ的に書き連ねたり、「徹子の部屋」みたいにゲストを呼んで対談をする、みたいなコーナーであります。

さて今回は、幅広い音楽制作、キーボーディスト、そして"DTMの巨匠"として活躍中の篠田元一氏を迎えた対談です。彼とは「篠田、布川プロジェクト」というバンドを組んでおり8月7日(木)に六本木ピットインでライブを執り行います。そのバンドの話や2人の昔話が楽しめますぞ。



布川:
いきなりアイドルみたいな写真ですね、篠田さん(篠田さんのパワー.ブックのスタート.アップ写真はまるでアイドルのブロマイドのよう・・・)。
篠田:
そうでしょう(笑)。これキーボード・マガジンの取材の際、カメラマン(星野さん)からの熱いリクエストだったんですよ。
布川:
篠田さんってそう言えばアイドル.バンドでデビューしたんですよね。
篠田:
学生やりながらナベプロへ18歳のときに所属して、小柳ルミ子さんを筆頭に当時のアイドルのバック.バンドは総なめしておりました(笑)。下積みが長く…よくいじめられたり、いいようにかわいがられたりしたもんです(笑)。布川さんのデビューは何でしたっけ?
布川:
僕はロカビリーですよ!ミッキー.カーティスっていう人のバックバンド。チャック・ベリーがやる"ダック・ウォーク"とかやったりとか(笑)。
篠田:
え!そうだったんだ〜。ミッキーさん知ってますよ。考えてみれば同じ33年生まれだし、同じような音楽聴いてたのかな。で、ミッキーさんとこは、どんな感じだったの?僕みたくいじめられたとか?
布川:
ミッキーさんは強力な個性の人だけどとてもいい人でそんなことはなかったですよ。丁度あの人がロスから帰ってきて若いジャズ系のミュージシャンを使って幅広く音楽をやろうとした時なんですね。僕はまだ学生で全然仕事なかったときにいきなり40分のパーティで4万円もらった。これなら音楽で喰えるぞ!っていうんで帰りにメンバーでビアホールに行った記憶があるなあ。でもその後はそんなに甘くなかったんだけど(笑)。
篠田:
そうなんだ。僕が当時いたナベプロっていうのは、結構羽振りが良くて、給料制で**万くらいももらってた。で、僕も学生やりながらだったから、こんな貰っちゃっていいの、みたいな感じで。そんな大金の使い方わからなくて、結局全部楽器につぎ込んで、残りは"女"…(爆笑)。
布川:
え!篠田さん、そんなに貰ってたの...。それで身を持ち崩したのかあ(笑)。ところで、東京音楽祭で賞を取ったのはいつ頃ですか?
篠田:
あれは22才のときで、トラブル・マインドっていうバンドでデビューしたとき。メンバーが結構豪華で、ドラムが元プリズムの鈴木リカさんが入ったり、6〜8人のホーン・セクションもいて、EW&Fみたいなバンド。曲は演歌みたいだったけど(笑)。とにかく音楽の賞って初めてだったんで嬉しかったス。でも、あれを契機にマルビの生活が長々始まりましたねえ。ナベプロも知らないうちにクビになってたし、それからはもう楽器のローン地獄(笑)。
布川:
ゲーム音楽とか音楽制作の仕事はもっと後なの?
篠田:
そうですね。やっぱり、バック.ミュージシャンとかプレーヤーだけっていうと、どうしても生活できそうもなかったから…。たまたま「魔界都市<新宿>」っていうアニメの音楽監督やって、それが少し当たって。これは喰えるぞ!っていう感じではじめました。この頃から音楽制作っていうと、「打ち込み」が主体で、その流れが中心で現在まで続いている感じです。
布川:
篠田さんってDTMの先駆者って感じがしますよね。
篠田:
そんなことないですよ。たまたま早かっただけ。本当は機材オンチで、とことん触って、やっと覚えるっていうタイプなんです。仕事やる上で必要迫ってたという感じです。で、いろいろ作品を出す機会にも恵まれていましたから。ちなみに僕はMACが好きなんですけど、最近Windowsにも必要迫ってハマっております(笑)。
布川:
僕はアニメとかやったことないんだけど、どんな感じで音楽を付けていくんですか?
篠田:
いろいろだけど、最初、絵コンテとかタイム・コードの入った仮編集のテープをもらいます。それを見ながら、ここのシーンは何秒何フレーム(1秒が30フレームに分割されている)…の長さにして、みたいな作業で曲を作っていきます。でもぴったり絵に音楽を当てても、こっちのこと完全無視されて絵のサイズとか突然変わってたりすることも多く、そうなると、また同じ作業の繰り返し…。結局監督さんが最後に決めることが絶対だから、その通りにするしかなくて…。
布川:
うーん、ジャズマンには出来ない作業かもしれない。
篠田:
ジャズマンって、何というかヘンな人もいますよね(笑)。きっと上の人の言うことに"YES"って言えない人が多いんでしょうね。僕は何でも"YES"って言えちゃいますから(笑)。
布川:
そういえば、水野さんは"YES"とは言わないかなあ(笑)。
篠田:
うはぁ〜、だから最初に水野さんと会ったときには、ホント、ヘンな人と思った(爆笑)。でも、もう大丈夫。慣れました。多分。水野さん見てます?で、実は僕は学生時代からジャズが好きで、結構ハービーとかチックのコピーなんかやってたんですよ。だから音楽制作やりながらでも、ジャズをやれるチャンスを狙ってました(笑)。それで、たまたまMIDIフェアでインターネット・ライブの話があったもので、これは布川さんに声をかけるしかない!と思ったんですよ。
布川:
それは、どうもどうも。もともと矢堀が篠田さんのPIVOTやってたでしょう?だから篠田さんの事は知ってはいましたよ。篠田さん有名だったし。でも、やったのはあれが初めてですよね。あのときは、篠田さんの曲を2人だけで演奏、残りは全部打ち込みというフォーマットだったんだけど、それがしっくりいい感じだった。「篠田&布川プロジェクト」のきっかけですよね。
篠田:
そうそう、あのライブは二人だけだったけど、ホント、おもしろかったし、布川さんも素晴らしい演奏をしてくれました。結構難しい譜面だったと思うんですけど、初見も強く感動しました!
布川:
えっ、マジー、チョー嬉しいなあ・・・。生まれて初めて言われました(笑)。「篠田&布川プロジェクト」の話に移りましょうか。4月に初めてライブをやったんですが、このバンドは基本的に篠田さんと僕の曲を半々でやるバンドです。サウンドのコンセプトは何でしょうね。爽やかですかねえ。
篠田:
グルーブ、アーバン、オシャレ、クール、爽やか…というのがコンセプトでしょう。とにかく女の子もたくさん見に来てくれるバンド(笑)。
布川:
それは篠田さんのルックスで・・・(笑)。このバンドはあんまりゴリゴリ.サウンドって言うかプログレ.フュージョンみたいにはしたくないと思っているんですよ。ソロとか盛り上がるとお互い長くなっちゃったりはするけどさあ(笑)。とにかく僕もVALISやGENEやってるし、それとはちょっと違う面を出したいと言うか、ポップな感じにはしたいところがある。篠田さんのPIVOTともだいぶ違う雰囲気ですよね。そのへんどうですか。
篠田:
ルックスと言えば、布川さんカッコいいじゃないですか(笑)。ウチの女房なんて、もう大ファンなんですから。もうマイっちゃいますよ(笑)。この〜。まぁ、PIVOTはフラジャイルの二人がいるので。あの野獣軍団が、僕の曲をいいようにメチャクチャにしてくれて(笑)、とても予想もつかない方向に曲がバケてしまう。まぁ、そこが良かったりもします。最初は、"もう少しどうにかならんもんか〜"とも思いましたが、だいぶ学ばせてもらいました。万作さんも、いい人です。で、「篠田&布川プロジェクト」。布川さんの持ってくる曲も、普段とは違うし、昔からの布川ファンも、このバンドで絶対違った側面を見られると思いますよ。あと、池田くんのベース、松山くんのドラム、これがサウンドにうまくマッチしてて気持ちいい。ホント、いいバンドになりそうです。
布川:
松山君が同期モノのリズム.トラックを作ってくれたりして、篠田さんの音楽スタイルにぴったりですよね。ドラムン.ベースみたいなサウンドもやれた。そう言えば、篠田さんのボサノバのバラードは美しいですねえ。熱帯の夜のムードって感じがします。
篠田:
それは、どうもです。とにかく、このプロジェクト・バンド。このままうまく展開できれば、と思っております。前回のライブを見逃した方。今回はぜひ遊びに来て下さい。とりあえず定期的にライブやって、レコーディングに突入できれば、と思っております。インターネットとかも絡めたいなあ。
布川:
ということでで次回のライブも楽しくなりそうですね。8月7日(木)六本木ピットインに皆さん集合しましょう。僕と篠田さんは必ず行きますぞ!


さて今回の対談、いかがでしたか。このアイドル顔の方が篠田元一さんです。場所は篠田さんの自宅スタジオ、まったく羨ましい限りだなあ。篠田さんのより詳しい情報は彼のホームページMOTO MUSIC TOWN(http://pweb.ar.aix.or.jp/~m-shinoda/ )で見ることができます。









「俊樹の部屋」のバックナンバーを用意しています。見てない方はチェックしてね。




皆さん、このページに関するご感想を是非、下記 E-mail アドレスまでお送りください。それからQ&Aのページへの質問が相変わらず少ない。このままだとページ閉店売りつくしセール(ずっとやってたりして)をやらねばなりません。是非送ってちょ。



n-valis@da2.so-net.or.jp




ホームページに戻る



リンクへ行く