南国の星空でさまよう。
何故だろうか・・・、僕はこの界隈の島に来るととてもときめく。
夜中、誰もいないプールに飛び込んでみた。水温は昼間太陽に熱せられたせいで、
まだ温水のようだ。仰向けに浮かんでみる。すると、沢山の星達が僕を取り囲む。
耳は水中にあるので、自分の呼吸が聞こえている。夜中なので、まるでこの星達も、
椰子の木たちも、全て自分のもののような気がする。
このプールは円形で一番深いところで2M位ある、ダイビングの講習を行うためだ。
しばらくすると、面白い遊びを発明した。浮かばないように息を吐き出し、
水底に大の字に寝そべる・・・。そして夜空を見上げる。
しばらくゆらゆらと空の景色が定まらないが、やがて水面が鏡のようになると、
魚眼レンズのように真ん丸の 、
真っ暗な空の周りに沢山の椰子の木がにょきにょきと生え、
その後ろには数々の星達が現れた。そしてわずかに揺れる水の波紋が、
まるで風が空気をさらって行くかのようだ。
息が苦しくなってくるので、この不思議な景色を拝めるのはわずか数十秒だ。
口から息をわずかに吐き出してみる。すると僕の吐き出した息は、
空に吸い上げられる気泡となって、水面に昇って行き、
空の真ん中で真っ白な花火がはじけたかのように広がる。
仰向けになって、必死につかまっていた手をそっと離すと、
僕の身体は水面に浮かび上がろうとする。
しかし、そんな物理的な現象は頭の中にはない。
僕の身体は、夜空に向かって飛んで行く・・・!
すごいすごい!!南の島で椰子の木に囲まれ、
星達と一緒に夜空を飛び回っている・・・!!
  
  
麦藁の家に泊まり、美しい色のフルーツ達に囲まれ酒を飲む。
バンドの人たちが私たちを囲んで歌を歌ってくれる。
海に潜ると珊瑚たちが出迎えてくれる。
砂浜はホワイトサンド……。
そんなところで…せっかくいいところなのに目が覚めた。
「次は〜〜新宿〜新宿〜〜、どちら様もお忘れ物のないように〜〜!!」
庶民は労働に明け暮れましょう。
???今月の給料持ってあの島へ行ったら、
何日間過ごせるんでしょうね??? |