お題 淡々文



お題に沿って当サイト取り扱いCPの短々文をアップしてあります。
拍手用にしようかと思いましたが、まぁこっちで。



Auf die Hande kust die Achtung, 手なら尊敬。 ウィスプ ルディ
Freundschaft auf die offne Stirn, 額なら友情。 ウィスプ エミリー
Auf die Wange Wohlgefallen, 頬なら厚意。 マイマス 昼リュカ
Sel'ge Liebe auf den Mund; 唇なら愛情。 マイマス エヴァンス
Aufs geschlosne Aug' die Sehnsucht, 瞼なら憧れ。 ネオアン ジェイド
In die hohle Hand Verlangen, 掌なら懇願。 マイマス 焔(フランツ)
Arm und Nacken die Begierde, 腕と首なら欲望。 マイマス 夜リュカ

Ubrall sonst die Raserei. それ以外は、狂気の沙汰。

出典 Franz Grillparzer "Kus"(1819)より

Auf die Hande kust die Achtung,




どうぞ、お嬢さん。
憐れな僕に、あなたに口づけをする許可を下さい。
ああ、そちらの手じゃない。……そう、こちら。
白い肌ですね、それにきめ細かい。
まるで人形のようです、ふふ。


働いている人の手ですね。
いえ、美しいですよ。
僕のように無為に過ごすより、一心に何かを織りなす道を選ぶあなたは。
尊敬に値します。







………僕には出来ないけどね。
だけど、僕は正当に評価できるものは評価するよ。
君の手は美しい。
そして、持ち主たる君も、ね。




Freundschaft auf die offne Stirn,




あらあら、ハンナ様。
眠ってしまわれたのですか。
こんな所で眠ってはお風邪を召しますわ。
どうぞ、起きてくださいまし。
ハンナ様、ハンナ様。




……まぁ。
本当に寝入ってしまわれたんですね。
今、肩掛けをお持ちしますわ。




本当にあなたは一生懸命。
話しかけても答えを返すこともなく、
手塩にかけても恩を返せるわけでもない、
そんな人形たちのために。
それでも、そう。
私達は、感謝している。
あなたに作られて。あなたに会えて。あなたに愛されて。
その代表としてキスをしてもいいですか。

あなたに永遠の忠誠と友情を。
あなたの惜しみない愛情に私達が相応しいものであるように。



Auf die Wange Wohlgefallen,




ねえ〜……ねえ〜……、くるみ〜……。
今日のご飯〜〜、……おいしいね〜〜、おいしい、ね〜……
いつもより〜…… もっと〜〜……おいしいよ〜〜……。


ほわほわ〜ってしててね〜…… 甘くって、ね〜〜……。
卵の中にいっぱい……、いっぱいね〜〜……、きのこ……はいってるよ〜〜。


ん〜〜〜、しあわせ〜だね〜〜……、しあわせ、だね〜〜。
くるみに〜〜、ごほうび〜〜あげるね〜〜……。







へへ〜〜……、くるみ、うれしい〜〜……?
僕〜〜……、知ってるよ〜〜……。
くるみは、ね〜〜〜。
キス、するとね〜〜、もっと〜〜……かわいくなる、ね〜〜……。
かわいいね〜〜、かわいい、ね〜〜……。
……、大好き〜〜、僕〜〜……くるみのこと〜〜大好きだよ〜〜……。



Sel'ge Liebe auf den Mund;



え〜〜、もう、難しいな。
君はどうしてそんなに恥ずかしがるのか、僕、よくわかんないよ。
キスしただけじゃない?
え、人のいる前はヤダって?
う〜ん。
でも、僕はしたいんだけどなー。



君は僕のものだって、言って歩きたい気分なんだよ。
いいじゃん。
僕だって、君のものってわかるし。


好き。
好き。
大好きだよ!!




でも君がそんなに嫌がるなら、………やめとくけど。
もーっと、すごいことしちゃうかもー。
……あはは。



…は。
わーもう!!
怒らないでよー。
くるみ〜〜っっ。


Aufs geschlosne Aug' die Sehnsucht,



目を閉じて。
その瞼に口づけするから。
俺の唇にない熱が、こんな薄い皮膚からも感じられるよ。
ああ。
俺を見て。
俺を見ないで。
俺を感じて。
俺を忘れて。

君の居ない世界なんて考えられないけれど。
俺の居ない世界に君は居られるかい?

教えて。
教えないで。


君の目を閉ざすのは俺。
俺の口を閉じるのは君。


君の眼差しが恐いほどに。
俺を射抜くよ。
その瞳に映るものが、本物なのかって。

君はそうは言わないけれど。
君の瞳に映る俺の姿が。




そこには君に憧れる、俺が居るだけなのに。


In die hohle Hand Verlangen,




こんな小さな掌が、俺を受けとめる。
この世界で唯一の、居場所。



震えないで。
俺を受けとめてくれ。
この掌で触れられる全てを。
今 口づけて、願い、乞う。
お前が許してくれる、その優しさに。
いつか答えることが出来たなら、できるなら。


怯えないで。
僕を受け入れて下さい。
この掌にも触れられなかったあの頃の。
今 口づけて、祈り、恋う。
あなたに見えている、この僕が。
フランツでも焔でも、かまわないなら。



愛しても、………いいですか?


Arm und Nacken die Begierde,



ほら、そんな風にしたら。
見えないよ。
僕は君のここに口づけしたいだけだよ、ふふ。
……怖くないよ。



ね、ヴァンパイアなら。
このまま牙を立てるけど。
僕はそんなコトしない、からね……。
ただ、ちょっと……痕は残るかも、しれないけど、……いいよね。


君。
僕のキス、……好き、でしょ?
昼の僕も、言ってた?
だって、アイツは、僕のこと、覚えてるから。
だから、ご褒美って言ってたんだよ。


ん。
好きだよね。


何って。



………なんだと思う?
僕の可愛い仔猫ちゃん。



……僕のキス。











  



すっごいどーでもいいですが、
平安室町江戸初期あたりまでは確実にkissは「口吸い」でしたが、
どのあたりで「口づけ」という言葉に変わったのか、
一番最初にこの言葉に変えた人を、私は尊敬する。
乙女ゲーで、口吸いしか言葉がなかったらと思うと血が凍ります。(なんて生臭そうな)