大頂山(da ding shan=約200m)(2003年6月4日=晴れ)
▽ガイド 大連市街地の西部にそびえる秀峰
▽交通 路線バス33、711、715路などの「黄河橋」で下車
■オトコ坂にオンナ坂
1日の砲台山に続いて、4日は大連鉄道学院の西側にそびえる大頂山へ登った。教室の窓からも見える秀峰で、以前から、一度は登ってみたいと思っていた。
同行者は砲台山と同じメンバーの岡田稔さんと、三上吉彦さん。午前9時40分、バス停「黄河橋」から星海公園方面へと歩き、橋を渡ったところで右へ曲がって山麓を目指した。ここから10分ほど歩いたところで、尾根に向かって延びる道を見つけて入山。しばらくは厳しい直登が続く。後ろを振り返ると、街並みが眼下に広がり、高度をかせいだことがよくわかる。
見晴らしのよい岩場で小休止。4年前にも登ったことがある岡田さんは「こんなにもビルはなかった。大連の街の変貌ぶりにはおどかされるね」と驚いた様子。再び登り、10時45分に尾根へと出て来た。何のためなのか、尾根に沿ってフェンスが張り巡らされている。
ここからの展望も素晴らしい。遼寧師範大学の校舎が目の前に浮かび、東側には高層ビル群や大連湾、西側には大連の水がめの1つでもある西山ダム方面が遠望できる。カッコウにホオジロ、キジが鳴き、ツバメも空を舞って“登山BW”を楽しませてくれる。
いくつかのアップダウンを繰り返し、大頂山の北側に位置するピークに到着。昔の軍事用施設なのか、コンクリートの小さな建物が残されていた。地図には山名がないので、3人で協議の末、「小頂山」と命名した。
さらに尾根を南へと歩き、12時10分、目指す大頂山の頂上にたどり着いた。市街地からこの山を見上げると、鉄塔が建っているのが見えるが、これは公安の通信施設だった。頂上の周りはフェンスで囲まれ、「この中に入ると罰せられる」との警告看板が掲示されている。休む場所もなく、山の清々しい雰囲気にも欠けるので、10分ほどで再び歩き始めた。
次に目指したのは、頂上にレーダー施設が見える南西の頂。松やヒノキに似た植林地を抜けると、ソフトウェアパーク方面の街が見えてきた。12時45分、レーダー山の頂上付近に出て来た。この山頂一帯は軍の施設になっていて、ここにも立ち入り禁止の看板が建てられていた。「撃たれたくないので近寄るのはよそう」ということになり、頂上は諦めて林道を下った。途中で山道を見つけて北西にひらけた稜線でちょっと遅めの昼食。真下には火葬場らしい施設が見える。
ここから安家望に向かって下山。ソフトウェアパークの建設現場、農家の敷地内を通って約1時間後、路線バス32路の終点バス停「金宝山」に出て来た。バスに揺られながら再び「黄河橋」で下車、約5時間にわたる大頂山の縦走は無事に終わった。
この後は近くのわが家で“お疲れさま乾杯”。冷えたビールを飲みながら、今日の山行を振り返った。岡田さんによると、私たちのルートは男性向きだったが、女性向きのルートもあるという。そこで私たちは、「オトコ坂」「オンナ坂」と命名。地図には何も書かれていないので、どう名付けても自由。先駆者の特権といか、酔狂なオトコたちの戯言なのだ。さぁ、次は「オンナ坂」に挑戦だ!
写真は上から
直登で尾根へ。気持ちの良い景色が待っていた
コンクリートの構築物が残されている「小頂山」
公安の通信施設になっている大頂山の頂上