驚きの博物館「二輪車会館」

(ごめんなさい、このページにも写真がありません。撮ってくれば良かったのですが)

 

 それは去年(1998年)の晩秋、富士山の麓の朝霧高原にドライブに行ったときのこと。
 国道139号線を山梨方面から走っていると、左手にドライブインが見えました。そしてその前を通り過ぎようとしたその刹那、視界の端の方に「二輪車」という画像データが飛び込み、Webmasterの脳は、セレロン/オーバークロック450MHz位の速度で「二輪車」と文字認識して、即座に「オートバイまたはチャリンコ」とその意味を解析したと同時に、スロットルの全閉を指示しつつ、ターン場所のサーチを命じていました。(^^;

 その施設は、長年バイク好きをやっているのにもかかわらず、誰からも聞いたこともなく、雑誌なんかでも見たこともないものでした。
 もちろん、「二輪車会館」と銘打っている以上素通りは許されません。意を決して入ってみることにしました。

 果たしてそれは、御殿場や河口湖にある、きらびやかな○○博物館とは一線を画したなんとも不思議な空間でした。
 比較的近くにこんな不思議な施設があったとは!!です。
 建物は1階と地階からなるドライブインの食堂改造風。入り口にはバイク乗り風ジャケットを身にまとったおじさんが一人。入場料は確か500円。

 行ったのが寒風吹きすさぶ11月のいまにも降りだしそうな曇りの日ということもあって、もちろんまったく込んでなんていませんでした。貸し切り状態。
 その建物の中に、ボロボロではありませんが決してオーバーレストアではないオートバイたちが150台ほど収納されていました。
 暖房もなく、何となくカビ臭いこの雰囲気、明らかにアミューズメント施設の雰囲気ではなく民族資料館、いや、私的なバイク・コレクションのアレです。
 そもそもあのスペースにあの台数は、「展示」と言うには苦しいものがあります。
 ある雑誌に、こういうところに対して「アリババの洞窟」という表現がありましたが、まさにそんな感じです。
 まあ、経営者の趣味を公開しているだけということがミエミエですが、考えて見ればあの立派な御殿場のマ○ダ・コレクションだって経営者の趣味ですよね。うーん。

 その収納されたオートバイはさすがのWebmasterもお手上げという古い年代から1980年代までに及びました。
 特定のメーカー、あるいはジャンルを特定したというわけでなければ、各時代を代表するエポックメイキングな機種を網羅した、というわけでもありません。
 「おおっ、」というモノもあれば、「ふーん、そういえば・・・、」というものもあります。
 例えばCR110なんて当然なくて、でもアマゾネスはある。H2やZ1はないけれどCB750エアラはある、と言った感じ。
 じゃあ不人気車種+悪趣味バイクだけかというと、そんなことはなくてライラックは何台もあるし、CB92や古いBMWやインディアン、それに写真でしか知らない多くの消えていった国産バイクメーカの作品たちもあります。
 それに加えてダックスやロードパルもあったし、
そうそう、HS1やウルフもありました。

 二輪車会館は、たとえバイク乗り相手であっても、一般のライダーには決して「面白いからぜひ一度行くといい」、と勧められる施設ではありません(失礼!!)が、個人的にはとても気に入りました。いつまでもひっそりと営業していて欲しいものです。

 こんな感じの施設ですから、まさかホームページなんて、と思って検索したら
なんと
ありました
 ただし写真がほとんどないです。せっかくのホームページなんだからせめて展示車両のリストくらい用意した方が・・・(余計なお世話ですが)
 マイナーな旧車に興味があったら、ぜひ行ってみると良いでしょう。

***

 実はWebmaster自身、「古き良き時代の機械」にはなんとなく惹かれます。
 古き良き時代の機械は、動くことで当時の設計者、製作者の思想をロマンをもう一度正確に具現化するのです。
 それは例えば、古代遺跡や、歴史的施設や絵画やレコード類にも勝とも劣らないものだとWebmasterは考えます。
 絵画はそれによって当時の雰囲気を現代に伝えますが、それは受け手の想像によってですし、レコードは当時の音を再現しますが、それは「再現」なのです。
 機械は「再現」するのではありません。まさに彼ら機械にとっては現在なのです。

 二輪車会館のオートバイたちも、オイルとガソリンを入れ、バッテリーを付けさえすれば、何十年間の眠りから覚めて当時とまったく同じに、その特有のエキゾースト・ノートを響かせるに違いありません。

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