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  74.二十四節気

まだまだ寒い日が続いています。 朝、出勤すると私の職場は
室内でも氷点下。 水道が凍結して お昼ころまで使えないこともあります。
(冬期の事務所ですから 標高1600mの浄土平の話ではありませんよ。平地です)

そんな冷蔵庫のような環境の中で、太陽の日差しは大変有難いもの。
幸い事務室は南向きで、ストーブと あたたかい日光の力を借りて
ようやく私は一日の活動を開始する…、という感じです。そしてこのところ
日差しのある時間がずいぶん長くなったなーと実感しています。

それもそのはず、ご承知のとおり昼の時間がいちばん短くなるのは冬至のころですが、
福島市(北緯37度45分、東経140度28分)での昨年12月22日の冬至の日、
昼の長さは 9時間32分(夜は14時間28分)であったのが、それから
1ヶ月後の1月22日には 10時間00分と 30分近くも長くなっているのです。

面白いことに、福島市の冬至の日の「日の出」時刻は6時50分、「日の入り」は16時22分で
1月22日の「日の出」時刻も同じく 6時50分。 一方、「日の入り」は16時49分で
日没が遅くなった分だけ、日が延びたというわけですね。
どうりで相変わらず朝はフトンから起きだすのが辛いわけだ。…寒いせいか?

冬至だからといって、日の出時刻が一年でいちばん遅く、日の入りはいちばん早い、
というわけではないのです。
日の出時刻は冬至後もさらに遅くなっていき、大晦日〜1月12日頃にかけてが
6時54分でもっとも遅くなっています。
“初日の出”は一年でもっとも早起きしないで見られる日の出、というわけですね。

日の入り時刻のほうは? というと、こちらは冬至前の12月2日〜13日にかけてが
16時19分でもっとも早い日没となります。 (いずれも福島市での時刻)

このごろ日が延びたなーと感じるのは、おもに夕暮れの時刻が遅くなったことに起因している
ようです。 たしかに12月、冬至の頃は帰宅の途につくころ外はすでに真っ暗でしたが、
最近は安達太良山にかかる宵の明星を眺めながら、まだ薄暮の残るなか
自宅に帰り着きます。 …えっ?退社が早くすぎますか (^^ゞ



ところで全国的に見ると東日本は日の出が早く、西日本は日の入りが遅くなりますが
地球の自転軸が傾いているため、南半球が太陽の方向に向く 冬 には
たとえば東京(東経 139度44分)よりも東にある 札幌(東経141度21分)のほうが
日の出が遅い、という場合もあります。(冬至の日で15分東京の日の出が早い)
冬は経度よりも緯度で決まる(高緯度ほど日の出が遅い)といえます。

四季を通じて同じ地点から太陽を眺めてみると、日の出から日の入りまでの
太陽の通り道に大きな違いがあることに気が付きます。部屋に差し込む陽の光や
日中の影の長さなどで気付くこともありますね。
冬至のころがいちばん南寄りですが、これからの季節、徐々にルートが北寄りに移ります。
南中高度も高くなってきます。 ところでこの「なんちゅう」という言葉、
案外一般的じゃないんですね。 以前 “星空への招待”で書いたら
「こんな言葉あるの?」「間違いじゃない?」と確認されたことがあります。
真南の方角にくること、このとき一番 高度が高くなります。福島市の場合、冬至のころ
太陽の南中高度は28.85度、それが夏至のころには75.64度まで昇りつめます。


2004(平成16)年の二十四節気カレンダー
名称 中央標準時 太陽黄経
1月
小寒
大寒
1月6日 9時19分
1月21日 2時42分
285°
300°
2月
立春
雨水
2月4日20時56分
2月19日16時50分
315°
330°
3月
啓蟄
春分
3月5日14時56分
3月20日15時49分
345°
0°
4月
清明
穀雨
4月4日19時43分
4月20日 2時50分
15°
30°
5月
立夏
小満
5月5日13時2分
5月21日1時59分
45°
60°
6月
芒種
夏至
6月5日17時14分
6月21日9時57分
75°
90°
7月
小暑
大暑
7月7日 3時21分
7月22日20時50分
105°
120°
8月
立秋
処暑
8月7日13時20分
8月23日3時53分
135°
150°
9月
白露
秋分
9月7日16時13分
9月23日 1時30分
165°
180°
10月
寒露
霜降
10月8日7時49分
10月23日10時49分
195°
210°
11月
立冬
小雪
11月7日10時59分
11月22日8時22分
225°
240°
12月
大雪
冬至
12月7日 3時49分
12月21日21時42分
255°
270°


あれれ、今回は「二十四節気」をテーマに書こうと、まずはこんな表の作成から始まったの
でしたが、太陽の話がメインになってしまい、結局 触れずじまいとなりました。
たぶん陽の光が恋しくてこんな内容になったんですね。
「 暦 」の話も奥深いものがあります。 もっと勉強して、
いずれここで書きたいと思っています。



最後の最後まで話が脱線していますが、
みなさんは 「ケプラーの法則」 をご存知? というか聞いたことくらいはあると思います。
太陽の周りを回る地球の軌道は “円”ではなく “楕円”であるため
太陽と地球との距離は(北半球でいう)夏は遠く、冬は近くなっています。
ということは、いつも見ている太陽の大きさも、冬は若干大きいんですよ。
そして太陽の動く速さも、見かけ上、冬は速く、夏は遅いということになります。
漫然と日なたぼっこ、じゃなくて
そんな微妙な違いに気付く観察力、研ぎ澄まされた感覚?を持ちたいですね。



2004年1月 あさお@ふくしま