72. 天文ショー盛り沢山の2004年


昨年は 「6万年ぶりの」火星大接近を始め、太陽の大規模フレア発生と
低緯度オーロラの出現、テレビ生中継で多勢の方がご覧になった南極皆既日食 など
大いに盛り上がった天文界でしたが、今年もまた
天文ショー盛り沢山の年と言えそうです。
流星群など “定番”の現象から、まさに千載一遇!二大彗星の共演 等々、
「見逃してしまった」ということのないよう、ここでおもな現象だけご紹介します。

1月・・・ふたご座の足元で 土星 が見ごろとなっています。日没後の東空に見え、
望遠鏡では輪の南側が大きく開いた姿が観測できます。

西の夕空では宵の明星・金星 が徐々に観測好期に向かいます。

2月・・・しし座にある 木星 が観測適期に入ってきます。−2.5等の明るさ!

3月30日 金星が東方最大離角、つまり太陽から最も離れて見え、
4月3日にはプレアデス星団(M45・すばる)と接近。5月2日 最大光度(−4.5等)に。

5月・・・5日未明に皆既月食。ただし東日本では皆既になる前に月が沈みます。
そして下旬、今年最大の話題
 リニア彗星(C/2002T7:LINEAR)と ニート彗星(C/2001Q4:NEAT)
二つの彗星が夕方の西空で明るくなり、二つ同時に肉眼で観測できそうだ!
期待が高まっています。
リニア彗星の地球最接近が5月19日、ニート彗星の地球最接近が5月7日と、
偶然にもほぼ同時期であり、最近の予報では明るさも
リニア彗星が1〜2等、ニート彗星が3〜4等になるとのこと。
南半球オーストラリアのエアーズロック付近で見る両彗星のすばらしい「予想図」を
雑誌で見ましたが、ちょっと残念なのは この二大彗星を同時にとらえられる
5月下旬〜6月中旬、日本では夕方の低空で条件がそれほど良くないことです。
山に囲まれた浄土平も観測条件はイマイチでしょうか。

2004(平成16)年の月齢カレンダー
1月
 8日   
15日   
22日   
29日   
2月
 6日   
13日   
20日   
28日   
3月
 7日   
14日   
21日   
29日   
4月
 5日   
12日   
19日   
28日   
5月

 5日   
11日   
19日   
27日   
6月

 3日   
10日   
18日   
26日   
7月

 2日   
9日   
17日   
25日   
8月
 1日   
8日   
16日   
23日   
30日   
9月
 7日   
14日   
22日   
28日   
10月
 6日   
14日   
21日   
28日   
11月
 5日   
12日   
19日   
27日   
12月
 5日   
12日   
19日   
27日   

満月(望)  下弦の月 新月(朔)  上弦の月

観測計画を立てる際の参考にどうぞ。今年は毎月中旬が月明かりがなく好条件ですね。


さて、気を取り直して?後半いってみよう。

6月8日 金星の太陽面通過 という日本では1874(明治7)年12月9日以来、
じつに 130年ぶりという珍現象が全国で見られます。15時頃の予想図
(左下の黒丸が金星の影)
この日以降、金星 は今度は夜明け前の東空にまわって輝きます。
今年の夏から秋にかけて、明けの明星鑑賞はオススメです。

8月12日〜13日 ペルセウス座流星群 好条件です。

9月28日 中秋の名月。 浄土平は黄葉、紅葉という風情のある時季ですね。

10月14日 午前中、九州以北で小規模な 部分日食 が見られます。

11月・・・5日未明に金星木星が接近。 17〜19日 しし座流星群 好条件です。

12月14日 ふたご座流星群 こちらも好条件で観測できます。

と、2004年のおもな天文現象をかけ足で見てきましたが、この他にも
今年も太陽活動が活発で、高緯度地域ではオーロラが乱舞する当たり年になりそうですし
春、彗星の話題が広まってきますと、昨夏の火星フィーバーにも似た
“リニア&ニートフィーバー”で スターウォッチングポイント浄土平にも
賑わいが 磁気嵐のように(?)押し寄せることでしょう。

大きな天文現象については今後もこの★星空への招待★で取り上げていく予定です。

(あさお) 


浄土平ビジターセンター発行 『浄土平にゅ〜す』 No.59 (2004年1月12日発行)より

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