13. 星の数ほど・・・



山と山に挟まれて空が狭いのは少々残念ですが、上高地のように星空の美しい場所では
「いったい幾つくらい星が見えているのだろう?」
と考えてしまうことがあります。
「星の数ほどもある・・・ という言葉もあるくらいだし、きっと数え切れないに違いない」
とそれ以上追求しないのが普通ですが、実際そうでしょうか?



肉眼で見える6等星までの星というのは案外少なく、空全体で8,000くらいです。
そのうち半分は地平線の下で見えないのですから約4,000個―――
しかも地平線の果てから果てまで見渡せる場所というのは
そうはありませんし、スモッグ等でかき消される微光星も多いので、
せいぜい2,500〜3,000個くらいが一度に見える星の数です。



明るい星ほど数が少なく、1等星より明るい星は全天で21しかありません。
これらの星は、シリウス、ベガ、アンタレス、スピカのように
固有名称で呼ばれ親しまれています。

大ざっぱにいって1等級暗くなるごとに数は3倍に増えます。
肉眼では見えなくとも星と星の間にはまた星があり、
世界最大級の望遠鏡で観測できる星の数はなんと
30億個を超えるそうです。
わたしたちの住んでいる銀河系は、およそ2,000億個の星の集団であり、
宇宙にはこのような銀河が点々と、それこそ無数に浮かんでいるのですから、
想像を絶する星の数、そしてスケールの大きさに
気が遠くなりそうです。

(あさお)  


上高地ビジターセンター発行 『マガモ新聞』 No.134  (1996年8月15日発行) より

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