これからラジコンヘリに入門される方へ
|
 はじめに
このページに書いてあることは、自分の経験や人の話からの情報をまとめた物です。なるべく間違いは無いように書いたつもりですが、当然勘違いなどはあるはずです。ですので、「このぺーじの通りにしたら墜落した。どうしてくれる?」とかいうクレームはなしです。逃げのようですが、そう言うリスクは私は知りませんので自分で責任を持ってやってください。当たり前のことですね。

それから、このぺーじはなるべく多くの情報を盛り込むという方針で書きましたので、やや雑多になってしまいましたがお許しください。

このページのポリシーは、
「アドバイスを書いたならば、必ずその理由を併記する」です。

ノウハウを書いてあるページも世の中にはたくさんありますが、たいていの所は理由が書いてありません。しかし理由を理解しなければそれ以上の発展はないというのが私の信条ですので、できるだけ理由を書きます。ただし、聞いただけの話も多いのでそういうときには「――だそうです。」と書いておきます。

なお、結構思い込みが激しく書いてあるページですので、間違いがありましたら指摘してください。なおいちいち説明をつけたことと、背景にある知識など直接には役に立たない事をたくさん書きましたので、冗長になっています。そこはご了承ください。

このページは非常に長いので、全部読む元気がある方は読まれても結構ですが、これから始める方でしたら「機材の買い方」あたりだけで十分でしょう。基本的なことから難しいことまでごちゃ混ぜにして書きましたのでだらだらしていてすみません。


 一言

ところでこれからはじめようとしている方に励ましの言葉を贈ります。

『最初に自転車に乗ったときのことを思い出してください。』

いきなり自転車に乗れましたか?そんな人は多分ほとんどいないと思います。何回も転びながら、擦り傷だらけになりながら練習したと思います。では今はどうですか?特に意識もせずに普通に乗れるはずです。手放し運転もできる人も多いと思います。

ちょうどラジコンヘリもそんな感じです。なぜ今までこんなことができなかったのだろう?と思う日が必ずきますのでがんばってください。ホバリングがまともにできるようになると世界が変わりますから。
とくに飛行機をやっておられた方ならば上空は大したことないです。スピードが出てしまえば飛行機と大して変わりません。さすがに背面の要素が混ざるとピッチの関係で感覚が変わりますが、ただのエルロンターンやループなどは全く同じです。
ヘリをよく知らない人は、すいーっと上空を飛ばしているときが大変で、ホバリングはほっとけばいいのだから簡単と勘違いします。実はそれは逆で、動いているならほっときゃ適当にまっすぐ飛びます。逆にホバリングを止めようと思うと全神経を集中して疲れます。ホバリング中は4つの舵を常に動かしています。機体からはそう見えませんが、ものすごく操作する必要があるのです。まあ、これは一度飛ばせば、意味がはっきりわかるでしょう…。

しかし、それなりに飛ばせるようになるまで時間はけっこうかかります。私は、操縦に関しては普通の才能だと思いますが、ロール、ループができるようになるまで6ヶ月かかりました。ただし、これは週に3日は飛ばしていたのでこれぐらいですんだのだと思います。このときまでに燃料は40リットルは使いました。ちなみに墜落はたしか8回しました。まいにちシミュレーターで練習し、調整をし、勉強をしてこれです。普通こんなに時間はさけないと思いますのでもっと時間がかかると見ておいたほうがいいでしょう。

ヘリを始めると普段忘れている緊張感というものを思い出すことができます。足は震え、精神は張りつめていて30分でくたくたになり、のどが乾く、というのは普段はなかなかないでしょう。ヘリが飛ぶなどというのは目の前を札束が飛んでいるのに等しく、数万円が一瞬で消し飛ぶ「ある意味の快感」を体験できます。まあ、シャトル程度ではせいぜいひと落ち1万円ですが、ある日目の前でスペリオ(JRの競技用ヘリ、20万くらい)が落ちるのを見ました。あのクラスになると冗談ではなくひと転び3万コースです。豪快ですね。まあ、ラジコンヘリよりも難しいことは世の中に山ほどあると思いますが、失敗が即墜落となるため失敗できないのがつらいところですね。

しかし、不思議と慣れるんですよね。今になってみると、ホバリング練習くらいで何であんなに疲れたのかわかりません。みんなそうです。ロールにしても今になればどうってことないです。それに、調整についてもなぜか適切な場所を調整できるようになります。


 ラジコンヘリを独学で始める方へのアドバイス

はじめにいいたいことは、「独学はお勧めできません」ということです。ですから、もし教えてくれる知り合いが周りにいないというだけの理由で独学をされるなら、なんとかそういう知り合いを作ったほうがいいと思います。具体的には、近く、あるいは気に入った模型店があればそこに行ってクラブを紹介してもらうのが手っ取りばやいと思います。まあ、田舎に住んでいて周りにぜんぜん家がないという恵まれた環境にある人ならまだ可能かもしれませんが、都会では独学は危険(まわりにすんでいる人にとって)ですよ。

というのは本質的に空物ラジコンは危ないシロモノだからです。十分に凶器になり得る物なので、ある程度コントロールできるまで空を飛ぶべきではないと思います。が、それは矛盾しているので、誰かに教えてもらって少なくとも他人に危害を与えない腕になるまでは何とかするべきと考えます。

それから、ヘリではホバリング、飛行機では着陸が難しいのですがこれらは飛ばす以上必須のテクニックです。難しいことをいきなりやらなければいけないわけです。ここに空物の特殊性があります。車の運転なんかはまず安全な教習所内、それから路上というふうに段階を踏むことができます。もし失敗しても、必ずしも直接事故につながりません。しかしホバリング失敗=墜落ですし、着陸失敗=墜落です。


しかし、どうしても指導者が見つからないならそれなりの準備をしましょう。

一番最初にするべきことは、情報収集です。私のページからリンクしているHPでもいいでしょうし、雑誌なんかもどんどん読んで知識を蓄えてください。最初は意味がわからないところも多いと思いますが、そのうち分かるようになります。貪欲に情報収集しないと一人では分かることに限界があります。そのへんのハンディを自覚しましょう。

それからシミュレーターを買うのは絶対条件になると思います。機体よりも先に(なぜなら機体を買ってしまうと飛ばしたくなり、必ず落とすからです。それは人間の心理でしょう。)シミュレーターを買い、長時間練習して一通り飛ばせるようになりましょう。プロポセッティングはどこかのHPにのっていると思いますのでそれをコピーしましょう。全ての方向のホバリング(当然舵の方向を考えなくてよくなるまで。)、ピルエット(その場でのラダーターン。単にその場でくるっとまわるだけですが・・・。しかしこれが特に重要です。CSMシミュレーターではF3C(初期設定のフィールド)の四角から出ずにいくらでもクルクルまわせるくらいまで練習しましょう。やると分かりますが、これができるならもう初心者とは言えません。難しいですよ。)、ループ、ロールなどをできるようにしましょう。そのあと、さらに条件を悪くして(たとえば重量を重くし、風を強くそして乱れた風も入れて)も普通に飛ばせるようにしましょう。

さらっと簡単に書きましたが、これだけするので十分100時間はかかると思います。ヘリとはそれくらいの難易度の代物です。人が飛ばしているのを見ると簡単に見えると思いますが、自分でやってみるとぜんぜんうまくいかないものです。しかも、落とした後に修理するのは最初の組み立てよりもはるかに難しいです。とくに、年齢が高い方は時間がかかることを覚悟しましょう。ただしこれだけやっていれば、しょうしょう飛ばしにくいヘリだろうが飛ばすことができると思います。そうしたら、へりを飛ばしやすいように調整できなくても何とか墜落せずにすむと思います。操縦はシミュレーターで練習できますが、調整は経験が不可欠です。

初心者向けラジコンヘリのページをみていて共通しているのが、「飛ばす場所」と「指導」を重視していることです。 わたしもまったくそのとおりだと感じます。特に場所ですね。ヘリを飛ばす場所は結構ないものです。下が平らで、人が入ってこなくて、広いなどという場所はなかなかないんじゃないですか?それに独学だと、きけばすぐわかることを自分で見つけなければなりません。それはとても大変です。

指導はともかくとしても場所だけはどうにもなりません。飛行場を確保している店で買いましょう。そのため通販はお勧めしません。ただし、ヘリに精通している友人がおられるならその限りではありません。


 
 リンク

下に私が独断と偏見で選んだラジコンヘリ関係のページを載せておきました。はっきり言って、このぺーじよりもいいページばかりな気がします。まあ、それぞれのページに傾向や得意分野がありますので色々ご覧になって研究すればいいのではないかと思います。なおコメントは私が独断と偏見に基づき書いています。



『やって見ようラジコンヘリコプター』 (タイトルは勝手につけさせていただきました。失礼します。)

このページはK&Sのページの一部分で、ごく基本的なことがかいてあります。これからはじめる方に最適でしょう。機体はおもにErgoについてです。製作に関しての(秘)ノウハウは必見です。





『ラジコン談話室』 オススメ、掲示板は雑多なものの知識の宝庫です

「航空模型のための参考技術資料」のところにヘリの調整や製作について体系的にかいてあります。とくにピッチについて突っ込んでかいてあります。そのへんが知りたい人に特にお勧めします。調整の具体的な方法とその背景となる考え方の両方が書いてあるので、発展性のある情報があるといえるでしょう。あと、同じところにシミュレーター(CSM V10)についても書いてあります。

なお、このページの掲示板(メーリングリストと連動しています)は経験豊かな人がたくさん参加しているようなので、読んでいるだけでもかなり参考になります。だいたい疑問を持つところというのは誰でも同じようなところだと思いますので、この掲示板の過去ログはノウハウと知識の宝庫です。ものすごい量ですが、スレッド別に分類できるので、目を通すのをお奨めします。検索サービスも始まったので、何か知りたいことがあったらたいていのことは書いてあると思います。非常にお勧めです。少し量が多すぎるかもしれませんが、何でもあると思って間違いないでしょう。




『湾岸ホームページ』 系統的に書いてあります

「湾岸ヘリクラブ」のページです。ただのクラブのページではなく、ヘリの調整についてもかいてあります。すこし上級者向けといえるかもしれませんが、初心者にもためになることが多いです。スペリオのノウハウなどもあります。非常に情報量の多いページです。このページはヘリの製作や調整に重点をおいています。それに、見やすくできていると思います。

「ヘリ製作ノウハウ集」のところに、初心者向けの機材の購入方法などが書いてあります。「ヘリ調整ノウハウ集」のところは必見です。全体的に調整について詳しく書いてあります。




Wing Notes 

EP
コンセプトなどいろいろなものを飛ばしておられます。ニッカドの充電などについては特に詳しく載っているので、ニッカドの基礎知識(内容は非常に高度ですが)として見ておいたほうがいいような気がします。ニッカドを動力用に使用するのでなければ、そんなにこだわらなくてもいいかもしれませんが、知っておくといいことがあるかも。




『趣味の情報交換』

アミーゴ(別名ラプター)とブラーボについて書いてあります。アミーゴを使用されている方は必見です。まあ、初心者用セッティングに関しては機体はあまり関係ありませんので、アミーゴ以外のヘリでも参考になると思います。アミーゴについてはノウハウがいろいろ詰まっています。




RCヘリ考学』 説明がわかりやすいです

丁寧かつわかりやすい説明です。ものすごくわかりやすいです。ページ自体の性格としては調整と操縦と両方が書いてあります。基本的な調整はもちろん、これから練習するのだったら教科書代わりになるでしょう。とても見やすいページです。



 
 参考文献

参考文献などとえらそうに書きましたが、初心者がこの一冊を読めば必ず飛ばせるようになるといった本ははっきりいってありません。それは、それぞれの機種(機体にしてもプロポにしても)ごとにノウハウがあり、すべてをカバーすることは不可能だからです。突っ込んだことを書こうとすれば、機種を限定してしまうのでどうしても一般的なことを書くようになってしまいます。しかし、それでは初心者に役に立たないわけです。そういう点からいうとインターネットのいいところは、自分の機種や好きな機種について突っ込んだことが書けるところです。(もちろん私のページもそうです。)だから、役に立つ人には立つけど、そうでない人には意味がないという感じになりますが、それはそれでいいと思います。

電波実験社などからラジコンヘリに関する本は結構出ていますが、どの本も結構古いですね。CCPMとかヘディングロックについて載っていない本も多いです。

しかし、参考書の最大の問題点は文章で言い表しにくいことが書いてないことです。たとえば、ローターの回転数の知り方(これは感覚の問題なので文章では書けないでしょう。回転計も初心者が持っているはずありません。)などです。ローターの回転数はヘリにとっては全てに影響する重要なものですが、それが調整できなくては飛ばしやすいヘリは作れません。

実際のところ、本で数日間勉強するよりも経験者に1時間教えてもらうほうが得るものははるかに大きいでしょうね。しかし、理論的なこと(つまり、調整や構造の根拠になっていること)に関しては本は役に立ちます。ですから、本で考え方を学んで実践を人に学ぶというのが理想的なスタイルだと思います。





『ラジコン技術』  月刊誌(10日発売)、電波実験社、900円くらい

ラジコン技術といいながら、車はどっかに行ってしまってますね。ハイレベルな記事から初心者向けの記事まで色々なことが書いてあります。初心者向けの部分もよくできていると思います。初心者向けの部分は同じ事を2年くらいの周期でやっているので、バックナンバーを見るか一年くらいずっと買うととてもためになると思います。また広告の部分もプロポやヘリの相場を知るために必要です。まあヘリをやるならある意味買って当然な雑誌といえるでしょう。

あまりにも基本的なこと、たとえばエンジンの掛け方などは載っていませんが、そういうところはインターネットにいくらでも転がっています。記事のレベルとしては中級からハイレベルといったところですかね。誌面にノウハウが詰まっていますので、一冊では大して役に立ちませんが、たくさん揃うととても役に立ちます。

お勧めは、クラブに入るとか親しい店をつくってできるだけたくさん以前の巻を読むといいです。ヘリなんて基本は大して変わっていないので数年前のものでも十分役に立ちます。基本は変わってないと言っても性能はめちゃくちゃ向上しています。念のため。

しかし、しょうがないことなのでしょうが新製品については悪いところが書いてありません。この本の新製品のレビュー記事はそのまま鵜呑みにしない方が良いです。まあ、スポンサーのことを考えるとそんなものなのかもしれませんが物足りませんね。新製品については口コミとか掲示板の方が的確な情報が手に入ります。

私はヘリを始めてから大して時間がたってないので昔のことは知りませんが、ちょっとこの雑誌おかしいんじゃないかと思い始めたのは低オイル燃料を推進していた時でした。言っていることに筋が通っていれば、燃料を変えようとすることくらい別にどうでもいいのですが、低オイルのメリットばかり書いてリスクについては何にも書いてありませんでした。ラジコン技術を読むと低オイル燃料は「夢の燃料」に思えてきますよ。本当にそんなにいいものならいちいち音頭をとらなくったってどんどん売れてるって。燃料メーカーだってバカではありませんから、不必要に大量にオイルを入れているわけではないでしょう。煙なんて少ない方がいいに決まっていますから。そんなこと誰でもわかっています。

念のため断っておきますが私は低オイル燃料を否定しているわけではありません。煙が少ないというのは何物にも換え難いメリットです。ただ、きちんとデメリットを書いて対処法を書いてとそう言う当たり前のことをしていないことがいやなだけです。

 個人的には、この雑誌の姿勢は嫌いです。あれだけ広告が入っているにも関わらず1000円近くしますしね。だんだん買う気が失せてきたので最近は人のを読むだけになってしまいました。ヘリの構造とかローターの翼型などの記事はとても参考になりますから、読みたいとは思いますが、買うのはお金がもったいないです。





『RC Air World」 月刊誌、えい出版社、900円くらい

この雑誌はラジコン技術に比べると、はるかにキレイな本です。といいますか、普通の雑誌と同じレベルなだけです。ラジコン技術が古すぎるといえるでしょう。

雑誌の位置づけとしてはラジコン技術よりは初心者向けです。またどちらかというと飛行機が中心になっています。もちろんヘリのこともたくさん書いてあるのは確かなのですが、どちらかというと飛行機ということです。
月刊誌もそうですが、別冊がなかなか良く出来ています。下に紹介した本もこのシリーズの別冊です。





『RC Fan」 月刊誌、洋泉社、約920円

この雑誌はどちらかというと初心者向けという印象です。ラジコン技術ほどマニアックではなく、またRC Air Worldほど洗練されている感じでもない、素朴な感じの本です。わかりやすく書いてある月刊誌という感じを受けます。





RCヘリフライト & セッティング 2006    エイムック』  RC Air Worldの増刊



下記の本の2006年度版です。まあ、はっきり言って機材が新しくなっているのは確かですが、入門書としての本質の部分はそれほど変わっていないと思います。なお振動の項はとても面白かったです。





R/Cヘリ フライト&セッティング (2005)』  RC Air Worldの増刊




この本はお勧めです。これからRCヘリを始める人向けの本です。セッティングと題名はついており、まさにそのとおりの内容になっています。


最初の方は組み立て方を解説してます。その次はトラブル別に対策が書いてあります。この章は文句なくお勧めできます。とてもいいことが書いてあります。またセッティングの基本なども結構詳しく書いてあります。

これからヘリを始めるのでしたらかなりお勧め出来ます。もしこれからはじめようと思っている方がいれば、とりあえず買ってみて雰囲気をつかむにもいい本だと思います。

けっこう、見ていて面白い本ですよ。電波実験社(ラジコン技術の出版元)の本と違って、写真も記事もキレイですし、参考にもなります。電波実験社の本は内容はともかく見た目はあまりキレイとは言えませんからね。





RCヘリコプター最強の教科書 洋泉社MOOK』  RC Air Worldの増刊



この本はRCfanという雑誌の連載をまとめた本とのことです。
最初の方はホバリングの練習の仕方などがかいてありますが、ちょっと後ろにはバックループとかスタンディングサークルのやり方まで書いてあります。特にQ&Aのところが良くできていると思います。どのような読者層を想定しているのかはよくわかりませんが、基本的なことから高度なことまでいろいろ載っています。

内容が新しいので、入門書としてオススメできる本だと思います。全体的な感じとしては、わかりやすく説明しようとしている意図が感じられるように思います。




 機材の買い方について

これから入門される方の機材の買い方について思ったことを書きます。私の考えでは、機材の買い方でポイントとなるのは

「初心者でもそれなりの道具を使ったほうがいい」

ということだと思います。

経験豊富な人ならばどんなものを使っても飛ばせますが、初心者では腕がないのですから、あまりにもぼろい道具を使うと飛ばせないでしょう。続けるかどうかわからないのにお金をたくさん使うのに抵抗があるのはわかりますが、道具のせいで途中でやめちゃったらすべてが無駄になります。念のためですが、べつに私はメーカーと利害関係はありません。これをお読みになった方が少し高いプロポをお買いになったからといって私にはなんの得もありません。「ラジコン技術」のようにちょうちん記事ばかりを書く気もありません。
ただ、それなりにお金をかけないとうまくいかないというのは私の持論でもあり、実感でもあります。特にプロポにそう言えますが、いいものを使うと調整が楽です。安いものだと、しなくていい苦労をする羽目になります。

機材を中古で揃えるのもいい方法でしょう。なかなか中古がないかも知れませんが、プロポなどは中古でも問題ないでしょう。心配ならメーカーにオーバーホールに出せば外見以外は新品と同じです。オーバーホールにかかる費用は意外と安いらしく、部品交換がなければ数千円程度らしいです。下に必要になるものを列挙しました。値段は参考価格です。





【必ず必要なもの】

必要な機材を列挙しています。値段は大体の目安です。

 
ラジコン保険  数千円
これだけは入りましょう。人に怪我をさせてしまったり、物を壊しても補償できます。ケガがお金で治るわけではありませんが、これに入るのは最低限のマナーです。ヘリがどれだけの破壊力を持つか自覚してください。普通のラジコン屋で仲介してくれるはずです。保険に入っていないと大会にも出られません。
たまにラジコンヘリに接触して死亡事故がおきています。まあ、いくらラジコンとはいえあれにあたったら死ぬのも当然と言う気がします。

機体+エンジン 40000円くらい
30
クラスの普通のヘリの場合です。機体によります。高いほうはきりがありません。最も安いものの相場です。(もう少し高いかもしれませんが)

プロポセット+サーボ1個  50000円くらい
中級クラスプロポと適当なサーボの場合。新品で買うならまず問題ありませんが、中古ならCCPM対応かどうかを確認しましょう。

ジャイロ  10000円程度
安いやつでこの程度です。振動ジャイロを買いましょう。あと、プロポから感度が調整できるもののほうが望ましいです。 (一番安いやつでなければ大丈夫だと思います)

スターター 5000
適当に選べばいいです。(いまではほとんどありませんがエンジンがリコイルスターター付なら要りません)

スターターシャフト 2000
シャトルでは先が六角形になっているものを使いましょう。先が丸いものもありますが、アミーゴ、シャトルなどでは使えません。ベルト式のものなら、このシャフトは要りませんが、今はベルト式の機種は余りないと思います。

プラグブースター 1000
ポケットブースターの安いやつを買えばいいと思います。

燃料 1000/L
安いニトロ15%で十分です。ヘリ用でありさえすれば、はじめははっきり言ってなんでもいいです。ヘリ用は冷却がきびしいためオイルの量が多くなっています。

燃料ポンプ 1000円程度
手動式が手軽でお勧め。電動式もあります。

燃料フィルター 500
機体のタンクとエンジンの間にはさむためです。

燃料チューブ 500
燃料ポンプに使ったりします。

燃料ストッパー 500
燃料を入れるときに、エンジンのほうに行かないように燃料をせき止めるクリップみたいなものです。三叉のジョイントを使わないなら必要ありません。


上記のものは、はっきり言って通販でいわゆる「初心者用フルセット」と書いてあるやつの内容そのものです。機体やプロポによりますが11万円から15万円くらいで売ってるやつです。

 


【あると便利なもの】

スターター用バッテリー 5000
小さい鉛バッテリーです。車用の物でも使えます。ただし開放型のため傾けると液がこぼれます。もし車がすぐ近くに止められるなら、そのときだけ車のバッテリーから電源をとることもできます。

送信機用充電式バッテリー 4000
ずっと続けるつもりならまず必需品です。乾電池8本は高いですよね。

急速充電器 約3000円から
受信機用のニッカド用です。長時間飛ばすなら必要になります。一日中飛ばすなら、送信機の充電器まで必要になります。

バッテリーチェッカー 3000円程度
バッテリーの残量を調べます。バッテリー切れで落とすのはバカらしいです。しかし信頼性がいまいちな気がする。

シミュレーター ものによる。タダから40000円くらいまで様々。
PC
を持っていることが前提条件ですが、これを見ておられるなら大丈夫ですね。最初だけ借りることができるならそれが一番いいかもしれません。現在ではかなり必需品に近づいている道具だと思います。あるのとないのとではだいぶ違います。買う余裕がないなら借りられる人を探しましょう。
なお、シミュレーターにかんしては独立した項を作っています。詳しくはそちらをご覧ください。

フロート 3000くらい 
別に必需品というほどのものではないです。ただし、激しく着地しても壊れませんし、つけるとヘリが安定するので最初はお勧めします。それから、フロートをつけるとヘリの姿勢がわかりやすいのでそう言う意味でもお薦めします。ただし、知らず知らずのうちにフロートを見て操縦するようになるので、初めて外したときは要注意です。すぐ姿勢を見失います。

アメンボやトレーニングセーフティーバーなどという転倒防止棒でも役に立ちます。しかし、姿勢の見やすさということから言うとフロートがお勧めです。ショック吸収性もフロートのほうがありますしね。この手の代物はクラブに入れば誰かしら持っていると思います。しかも使ってないと思いますので、もらえるのではないでしょうか。




 もしヘリをやっている友人がいるなら、通販でフルセットを買うのもいい方法です。もともとセットだと安い上に、通販だとめちゃくちゃ安いですからね。何度もいいますがプロポはケチらないようにしてください。また、教えてくれる人とプロポのメーカーをそろえるとトレーナーシステムで教えてもらえるかもしれません。

トレーナーシステムというのは、プロポを2台ケーブルでつないで、普段は自分のプロポでコントロールします。そしてやばくなったらスイッチで先生のプロポが制御を横取りする方法です。ようするにやばい時に助けてもらえるシステムです。これでしたらまず操作ミスでは落としません。

あとは、どこかのクラブに入って、小物に関してはぼろい中古をもらうのもいい方法だとおもいます。結構ポケットブースターなんかはぼろいやつなら余っている人も多いんではないですかね。

最後に費用的な問題ですが、私の場合全くのゼロから購入しましたので15万円ほどかかりました。プロポは中古です。これは標準的な額だと思います。通販と地元の販売店と両方から買いました。すべて通販で買えば、13万円くらいで揃うでしょう。もちろん地元の店のほうが高いのですが、指導をきちんとしてくれる店だったので非常に感謝しています。
これまでやってきた経験から言うと、ちょっとくらい高くても指導をしてくれる店を選ぶべきです。教えてもらえればすぐにわかることが、独学だとものすごく時間と費用がかかるからです。模型店の広告には「ヘリは意外と安いもの。」などと書いてありますが、なんだかんだいってヘリはそれなりに維持費がかかりますのでその辺の覚悟は必要です。ただし、いまエンジンの飛行機をやっておられる方ならそんなにお金はかからないでしょう。つまり小物が積もり積もって高いということです。


こう書くとおどかすようですが、ラジコンヘリは店で買って直ぐに飛ばせるような代物では有りません。うまい人が飛ばしているのを見ると簡単そうですが、見た目よりはるかに難しいです。そのため独学はお勧めできません。しかし、指導者がどうしてもいないようなら、とりあえずシミュレーターを買うのは絶対条件だと思います。シミュレーターをバカにする人もいますが、適切に使えばものすごく効果的なものです。

よく初心者は安く上げようと思って通販(確かに安いです)で買おうと考えますが、通販は飛ばせる人が使うものであって初心者は普通の店で買うべきです。ヘリを通販で買ってはみたものの飛ばすことができずに部屋の飾りになっている人も多いのではないでしょうか。もちろん、3Dの練習してて落としたから部品を通販で買うとか、そういう用途には非常に向いていると思いますね。大きいところに頼めば何でも在庫はありますし、普通のところにすんでいるなら次の日には来ますし。



 
 ヘリの選び方

これからはじめようという方でしたら機種などについてはちんぷんかんぷんだと思います。まずはなじみの模型店を作って、アドバイスに従うのがよい思いますが、参考になるようにつらつらと書いておきます。



【電動かエンジンか?】

初心者で場所や環境が許すなら、エンジン機のほうがいいでしょう。根拠はエンジン機のほうがパワーがあるから操縦が簡単な上に,機体の大きさがエンジン機のほうが大きい(=重量がある)ので動きが神経質でないからです。あと、燃料の量は目で見えることもいいところです。電動では電池の残りの量が見てはっきりわかるわけではないです。(実際には慣れてくるとパワー感でなんとなく残りはわかるようですが。)また、電動ではバッテリー1本で5分くらいしか飛びません。しかも、電池の充電には30分とか1時間とかかかります。電池のことを考えるなら一日1回くらいしかつかえませんので、がんがん飛ばすならバッテリーの数を揃える必要があります。わたしは最初は3時間くらいずっと飛ばし続けていましたが、現実的にはこのようなことはエンジン機でなければ不可能です。

ヘリはパワーに頼って飛んでいるようなものですから、パワーはいくらあってもいいです。上空でエンストすると焦ります。飛行機ではエンストしてもまあそんなにやばくないですが、ヘリの初心者にとってはエンスト=墜落です。パワーがないと変な操作をした時にリカバリーできる範囲が狭まります。ある意味初心者こそハイパワーが必要なのです。十分なパワーを抑えて使うのと、いっぱいいっぱいで飛ばすのとでは難易度が違います。

そういうわけでエンジン機をお勧めします。もしバッテリーの容量が今の倍くらいになったら電動もいいのでしょうが、今のところエンジンのほうが簡単だと思います。ネット上でも、「これからヘリを始めたいが、アドバイスをください」系の話はたくさん転がっていますが、だいたいエンジン機を薦められていますね。もちろんエンジン機は飛ばす場所があることが前提ですが、これは経験からも納得できます。一応念のために言っておきますが、わたしは電動を否定しているわけではありません。ただ、初心者が飛ばすと仮定したときにエンジン機よりも電動の方が難しいという趣旨です。


ただし、バッテリーの能力向上は著しいため、この状況はおそらく変わると思います。練習の持続時間のこと以外では電動の方が優れています。



【組立キットにするか?半完成モデルにするか?】

理想を言うなら、もちろん自分でくみたてる組立キットにするべきです。その理由は、たいていの人はヘリを落とします。それでその修理の時に自分で組み立てていないと修理がしにくいからです。わたしも自分で組み立てましたが、それでも初めて修理するときには途方にくれました。また、構造に詳しくなれるのもメリットです。

ただし、半完成モデルでもいいとは思います。修理してくれる人がいる、機械が大好きなどの条件があるなら問題ありません。そもそも、組み立てや調整にはノウハウが山のようにありますので、初飛行前と初めての修理の前にはどうしても指導を受ける必要があります。受けなくてもいいのですが、受けないと余計な苦労をするはめになります。

ちなみに修理は自分でしたほうがいいですよ。それは、修理というものは組み立て以上に構造について詳しくなれるからです。実車と違ってラジコンヘリは極めて趣味性が高く、一般(=興味のない人)向けに作られているわけではありません。そのためユーザーもそれなりの知識と技量を要求されます。「私は操縦がうまくなりさえすればいいから修理は人に任せる。」というポリシーの人もおられると思います。それでもかまないと思いますが、操縦と機体の調整は表裏一体です。それに調整には構造がわかっていることが必須です。まあ、どちらにしても何度か落とすうちに自分で修理していれば自然と構造に付いてはわかってきます。

 



【エンジンの大きさは?】

エンジンの大きさで機体の大きさが決まるので最初にエンジンのクラスを決めましょう。
なおこの表のエンジンははすべて2サイクルです。

 

組立&調整の難易度

操縦のむずかしさ

値段

総合的には

30クラス(排気量5cc)

簡単なほう

結構敏感。

安い

落としてもせいぜい15000円くらい。部品が手に入りやすい。修理しやすい。しかし操縦は少し敏感。

50クラス(=46クラス)

30クラスと同じくらい

30クラスとだいたい同じ

まあ安い

要するに30クラスの機体に大きいエンジンを積んだような感じ。だからだいたい30クラスより少し高いような感じ。

60クラス(排気量10cc)

やや難しい

調整ができていたらどっしりかつシャープで比較的簡単

高い。だいたい30クラスの2倍から4倍。ひどいのは8倍位する。

操縦に関してはホバリングは止まるし、パワーに余裕があり機体が大きいので楽だが、値段が高いのが致命的。

60クラスは飛ばしていて精神的につらいです。初心者にはまったく向きません。

初心者の場合2サイクルの30クラスがいいでしょう。根拠は「値段が安い」事に尽きます。調整も簡単ですし(60と比較してのはなしです。いくら30クラスでも初心者には簡単ではありません。)部品もすぐに手に入ります。落としたときの部品代が安いことも大きなメリットです。具体的にどれくらい部品代がちがうかというと、60クラスの1回の墜落の修理費で、下手すると30クラスの機体が1機買えるでしょう。感覚的な話ですが、6050以下では次元というか値段の感覚が違っているような気がします。初心者に60を薦める模型店には近づかない方が無難です。

これから入門される方に関しては、3060の性能の差は考慮する必要はないと思います。機体の値段とか部品の値段、あとは部品の入手性を重視すべきでしょう。シャトルやアミーゴの話ですが、30クラスでも十分に性能はいいです。ただ組み立てて少し調整するだけでロール、ループ、オートロ、背面ホバーなど何でもできるくらいの性能を持っています。シャトルなりアミーゴなりをポンと渡されて、「フルノーマルで3Dをやれ」いわれても別に困りません。十分可能です。そういう性能よりも、落とした時にすぐ修理できる態勢にあるかどうかの方がはるかに重要です。ネジやこまかい部品がひとつないだけで飛ばせないわけですから、そっちの方を重視したほうがいいと思いますね。ボイジャーやエルゴに関しては、50もいい選択だと思います。それは3050もほとんど同じ機体で、30だとすこし機体がエンジンに対して重く感じるからだそうです。

30
ヘリのデメリットとしては、やはり重量が軽い分ヘリの動きが敏感になります。風にも弱くなります。初心者にはあまり関係ありませんがF3Cの演技などではパワーがない分しんどいです。また、オートローテーションではローターの慣性が低いせいで一発勝負になる傾向があります。つまり難しくなります。

風に弱くなることの理論的根拠は、ある一定の風が吹いている時を考えます。このとき、機体にかかる力は横から見たときの面積に比例します。一方動きにくさ(=慣性)は重量に比例します。ここで、面積は大きさの2乗に比例し、重量は大きさの3乗に比例することを考えてください。つまり、大きいほど風で動きにくいことがわかると思います。

まあ、30クラスにもメリットとデメリット両方ありますが、(すべてにおいて)「安い」というメリットが決定的でしょうね。昔は知りませんが、今のヘリは30でも十分すぎるくらい高性能です。

ちなみに30とか60とかいうのは排気量のことなのですが、単位は「キュービックインチの1/100」です。つまり32なら0.32キュービックインチ(立方インチ)ということです。ま、30クラスが5ccなのでそう覚えておけば十分でしょう。



 機体(メーカー)は何にするか?

機体については、メジャーなものを購入してください。模型店や教えてくれる人が薦めてくれる機体を買いましょう。

よほどの悪徳模型店でなければ変なものを薦めないはずです。(そんなことをしていたら店は存続できませんので)

具体的な機体のアドバイスはここではしません。


 プロポやジャイロについて

なおこの項は受売りも多いです。3810FF8関係は実際に触って見ましたがそれ以外は聞いた話です。



【プロポについて】

まずプロポについては、フタバならFF8FF9?)、JRならX3810クラス以上を買いましょう。

これらはだいたい中級クラスのプロポですがこの程度のプロポでないと(つまり安いやつだと)逆に設定が難しく(というか面倒に)なります。最初けちって安いのを買うとあとで買いなおすはめになり結局高くつくことになります。(とどこかに書いてありました。いまなら納得です。たしかにそう感じます。わたしははじめから3810を買いました。)
たとえばピッチカーブではホバリング付近(つまり真中あたり。ピッチにして5度前後)のピッチカーブの傾きをマイルドにしないとホバリングが神経質になります。JRX3810ではピッチカーブは5ポイント(スティックの位置で言うと0%、25%、50%、75%、100%)とれますのでそう言う設定が簡単にできます。もちろん普及型のもの(3ポイントしかとれないものが多い)でも中心を甘くするだけならばできますが、きちんと最大、最小ピッチを確保した上でホバリング付近を甘くするのは大変でしょう。

JR
のプロポ同士ではMAX66では設定がグラフィカルに表示されないので3810とは設定の面倒さが全く違います。実際に触ってみましたが、ホバリングスロットルつまみとホバリングピッチつまみがないことと、ピッチカーブの設定にてこずりました。カーブの形が見えないのでどうもやりにくいです。MAX66を触って逆に3810のいいところが見えたような気がしました。

プロポに限らず道具は何でもそうですが、安いモデルと中級モデルの差というのは「あると便利だけどなくても(経験があれば)なんとかなる」機能がついていないことです。ヘリに慣れていれば安いモデルでも何とかなりますが、はじめてだときついかも。ま、どちらにしても私はMAX66を使おうとは決して思いません。X347なら考えますが・・。

ここに書いたことは受売りも多いです。しかし、実際にフタバのFF8superを触った感じでは、設定はX3810のほうが楽でした。また1024Z(フタバの最高級)とPCM10XJRの最高級)を比べてもJRのもののほうが設定が簡単だそうです。サンワについては全く知らないので割愛させていただきます。RD6000はできがいいとは聞いたことがありますが・・・。

ヘリの操縦は基本的にはプロポは5チャンネル必要です。つまりエンコン、ラダー、エルロン、エレベーター、ピッチです。しかし、現実的には6チャンネルは必要です。つまり前述の5チャンネル+ジャイロ感度です。私の場合、基本の5チャンネル+ジャイロ感度+ジャイロのヘディングロックのOn,Offで合計7チャンネル使用しています。

3810
は送信機が8チャンネルですが、最初は8個も何に使うのか疑問でした。しかし、前述の7チャンネルに引込み脚でもつければもう8チャンネルです。まあ、6チャンネルは必須ですが、さらにちょっと何かしようとしたときに、6チャンネルの入門プロポでは対応できなくなります。このこともチャンネル数に余裕のある中級プロポをお奨めする根拠のひとつです。

なお単3型のニッカド電池やニッケル水素電池を電池ケースに入れて使うのはやめましょう。根拠は長い間使用していると電池の電極に皮膜ができて、ある日いきなり電気が通らなくなるそうです。これは店の人から聞いた話ですが、ネットでもそう言う話が出ていました。ですので、私自身は経験したことはありませんがやめといたほうが無難でしょう。ちなみに純正のバッテリーパックは内部できちんと接続されているためこのような心配はないはずです。





【周波数について】

空を飛ぶラジコンは次のように周波数が決まっています。見てわかるように、結構多いものの不思議と同じ周波数の人が多かったリして困ることはあります。自分のプロポがどの周波数かきちんと把握しておくのは当然ですが、できればアンテナに何か旗みたいなものをつけておき、他人からみてバンドがどこかすぐわかるようにしておいたほうがいいです。

         周波数

バンド   


 

40MHz

40.790MHz

 79      

40.810MHz

 81      

40.830 MHz

 83      

40.850 MHz

 85      

70MHz

72.130 MHz

 17       

72.150 MHz

 18       

72.170 MHz

 19       

72.190 MHz

 20       

72.210 MHz

 21       

72.790 MHz

 50       

72.810 MHz

 51       

72.830 MHz

 52       

72.850 MHz

 53       

72.870 MHz

 54  


バンドを変えるときは、送信機と受信機の両方のクリスタルを変えればOKです。ただし、72MHzの送信機に40MHzのクリスタルを挿してもだめなことがおおいので注意してください。JR3810シリーズでは、送信機は送信モジュールに40MHzのものと72MHzのものとあります。そこを換えればどちらでも使えるようにはなっています。受信機は4072かどちらか限定になっていることが多いです。

なお、最近はシンセサイザープロポになり、クリスタルなしで周波数の変更が出来るようになってきています。

これは一般常識の範囲に入るかもしれませんが、みんなで飛ばしている時に送信機の電源を入れるときは注意しましょう。今飛ばしている人のバンドをチェックして、自分のバンドを大声で叫ぶと安全です。「21バンド送信機の電源入れます!!」とか。これは単に安全のためです。空物は危ないので、飛ばしている人の邪魔をしないようにしましょう。

なおいま飛行中の人がPCMで、別の人が同じバンドで電波をだした場合どうなるかというと、操縦不能になり設定していればフェイルセーフに入ります。





AM変調とFM変調について】

AM
Amplitude modulation
直訳では振幅変調 となります。AMということばで馴染み深いのはラジオでしょうか。信号を振幅の差にして送信する方式です。非常に単純で簡単な回路で実現できますが、ノイズに弱い方式です。ラジコンの分野(特に空物)では下火です。

FM
Frequency Modulation

直訳では周波数変調となります。これもラジオで馴染み深いでしょう。こちらは信号を周波数の差にして送信します。つまり、ある範囲で周波数が変動するわけです。こちらは原理的にノイズに強い方式です。

よく勘違いしている人がいますが、ラジオの音質からAMよりもFMのほうが情報量をたくさん乗せられる高級な変調方式と思っている人がいます。しかしそれは間違いです。AMラジオとFMラジオの音質の差は変調方式でなく、占有する周波数帯域の圧倒的な差によるものです。





PCMPPMについて】

これは電波の使い方というか、電波に「どのようにしてコントロール情報を乗せるか」という方式の問題です。

「PPM」(Pulse Position Modulation)
直訳ではパルス位置変調となります。プロポのステックの操作量(アナログ値)をPPM変調により、パルスの長さというアナログ値にそのままAMやFMなどの変調方式により電波にのせる方式です。PCM方式に比べノイズや妨害電波には弱いが、システムとしては単純なのでまだ採用されています。

「PCM」(Pulse Code Modulation)
日本語に直訳すると、パルス符号変調になります。プロポのステックの操作量(アナログ値)をPCM変調により、数値(ディジタル値)に変換した信号を、AMやFMなどの変調方式により電波に乗せるものです。PPM方式に比べノイズや妨害電波に強く、信頼性が高いので特に空もののラジコンにお勧め。しかも、電波状況が悪いときに受信機側で電波が来ていないことを判定できるため、フェイルセーフ機能が搭載できます。
 

一言で言えばPPMはアナログ方式でPCMはデジタル方式です。

AM
FMPPMPCMはどちらも次元の違う話なので、理論的にはAMPPMAMPCMFMPPMFMPCM4つの方式が考えられますが、実際にはAMPCMは私の知る限り使われていません。


 


ZPCMSPCM

これはJRのプロポの話です。PCMでは、どんなふうにスティック入力を変調するかは自由自在です。メーカーが勝手に決めていいわけです。そこでJRは昔はZPCMと名づけた方式を使っていましたが、現在はSPCMを使っているようです。中身がどう違うかは知りませんが、ユーザーとして知っておかないといけないことは違う変調方式の送信機と受信機では使えないということです。

なお、日本向けにはSPCMしかありませんが、海外向けにはZPCMが今でもあるということをどこかで読みました。真偽は不明です。





【モード1とモード2の話】 プロポのどのスティックにどの舵を割り当てるか

これは日本で普通にプロポを買うならあまり関係のない話です。ただ、シミュレーター等で一応知っておいたほうがよい知識だと思いますので書いておきます。

モード1:日本ではこれが圧倒的です。右スティックがエンコンとエルロン、左スティックがエレベーターとラダーという組み合わせです。日本でプロポをかったらこれになっていると思います。

モード2:アメリカやヨーロッパではこちらがよく使われているとか(詳細不明)。右スティックがエレベーターとエルロン、左スティックがエンコンとラダーです。これのほうが実機ヘリに近いのは確かです。


一度慣れてしまうと矯正するのは大変だと思いますので、いちおう知っておいたほうがよいと思います。個人的にはどちらでもいいと思いますが、一般的でないモード2だと、他人が操縦できない機体になってしまうので教えてもらいにくいと思います。素直にモード1のまま飛ばすのをお勧めします。

モード2の方が操縦感覚が自然だから上達が早いと言うのをどこかで読んだことがありますが、私は疑問だと思います。というのはラジコンヘリは頭と手が直結するようになっていないとまともに操縦できません。これは単なる慣れなので、どっちだっていっしょでしょう。



 ジャイロについて

まず、ジャイロについては少しでも新しいものを買いましょう。

これはなにも高いのを買えといっているわけではありません。ジャイロは進歩がすごく早いので新しいものは基本的に性能がいいということです。そう言う意味でジャイロに関しては中古はやめた方がいいのだと聞いたことがあります。横風ホバリング(場所の関係でしなければいけないときも有ります。初心者でも)でテールがじわじわ動いては練習がしにくいでしょう。

ジャイロ(ジャイロって何)とラダーサーボもある程度いいものを買いましょう。とくにジャイロは感度調整つきにしましょう。理由は感度調整付でないとハンチングが出たとき(状況にもよりますがまず出ます。)に調整が面倒だからです。つまり、飛ばして、降ろして調整、また飛ばして、降ろして調整ということをしないといけないわけです。

最高級のものを買えとは言いませんが、すくなくとも中級クラスのものを買っておくとホバリングが楽ですよ。最初はラダーで向きを変えるだけでも大変ですからね。 ヘディングロック付だと初心者にとっては本当にホバリングが容易です。ラダーをまったく触らずにすみますから。それにリンケージがいいかげんでもとりあえずテールを保持してくれますので・・・。

まあ、ジャイロは性能向上が著しい分野ですので、それなりのものならどれでも大丈夫なのではないでしょうか。




 サーボについて

まあ簡単にまとめると、初心者だったら少しいい(動作の速い)ラダーサーボ、あと他のサーボはなんでもいいのではないでしょうか。実際のところふらふらするホバリングくらいだと、どれでも変わりません。いい物を買っても使いまわせるため無駄ではありませんし、機体と違っていい物を買った時のデメリットがそれほどありません。(機体は初心者が不釣合いにいい物を使うと、修理費がかさみます。)ただし、上空へ行ったり激しい舵の打ち方をすると違いが出てくるそうです。

例外として、CCPMでしたらある程度のサーボを使ったほうがいいそうです。というのは、あまりにもコストダウンをしたサーボだとヘタリが速く、スワッシュの動きが変になるからです。少なくとも、同じ型番のサーボの方がいいでしょう。宣伝文句だけを見ているかぎりでは、デジタルサーボがいいようですね。また、60クラスではかかる力が大きいためそれなりのサーボが要求されます。ちなみに、ヘタってきたと感じたならメーカーにおくればオーバーホールしてもらえます。部品交換がないなら本当に安いです。JRでのはなしですが、基本料金というか点検料金がありません。本当に良心的だと思います。受信機のアンテナは無条件で交換ですがとても感じがよかったです。


 必要な工具について

こんなにたくさん本当に必要なのかとおもわれるかもしれませんが、工具もある程度のものを揃えておいたほうがいいです。というのは、いいかげんな工具を使うとネジをなめたりする確率が飛躍的に高まります。もしそうなっても経験豊富な人ならなんとかリカバリーできるでしょうが、素人には手におえないことのほうが多いでしょう。つまり、素人ほどいい道具を使う必要があるということです。いい道具は使いやすいですしね。

やっているうちに必要性を感じたら買えばいいでしょう。ただ、ある程度やりこんでいる人はこの位のものはたぶん全部持っています。ヘリは結構工具がたくさん必要になります。


 

必須度(1-5)

解説

リンク外し

★★★★★

ペンチみたいな形をしています。リンケージの作成&調整に必須の特殊工具といってもいいでしょう。これがないと非常に大変です。これだけは買いましょう。なくても組み立ては不可能ではありませんが、私はやりたくありません。

ローターバランサー

★★★★★

ローターのバランスがくるっていたらものすごい振動が出ますので必要です。最初からバランスがとれているローターなぞないと考えた方がいいです。いろいろなタイプがあります。1000-4000円くらいでしょう。

リンク回し

★★★

ロッドエンドをまわすだけの工具です。なくてもいいです。でもあるとまわす時に指が痛くなりません。安いから買ってもいいかも。

六角ドライバー

★★(いちおうキットについてくるので、さらにいいものを買った方がいいかどうかという意味)

キットに簡単なものはついてきます。シャトルでは1.5、2.0、2.5mmと必要です。

なお、アミーゴや60ヘリではこの他に3.0mmが必要です。わたしはK&Sだかのやつ(一本800円位)を使っていますがお勧めです。先は高速度鋼の削り出しで、ネジをなめる気がしません。六角ボルトはなめると厄介(特にイモネジ)なので保険と思って使うといいかも。使用頻度は1.5:2.0:2.5 = 3:1:6くらいです。

とりあえず、1.5mmだけはいいものを使った方がいいです。なめやすいからです。キャップスクリューはまだなんとかなりますが、イモネジはリカバリー不能なことが多いですから。

ネジロック剤

★★★★★

ネジロック剤は必ず必要です。指定されている部分には必ず使いましょう。タミヤから出ているものが締結力が適度に弱く使いやすいです。ただし嫌気性でありませんので少し急ぐ必要があることもあります。

つける量はほんの少しでいいです。たくさん付けたくなりますが、いっぱいつけても無駄です。なお一度にたくさんのネジを締めるなら、ネジロック剤をいらない紙の上にでもあらかじめ出しておけばスピーディです。しかし、すぐに固まりはじめますので急がないといけません。

レンチ

(★★★)

4mm、5.5mm、7mmが最低限必要です。模型店に十字レンチが売っていると思いますのでそれでいいでしょう。また二つないと困ることもあります。それは両側から締めつける時に両側にひとつずついることがあるからです。(とくにスピンドル。)

さらに、8mmのスパナも持っておいた方がいいです。キャブその他にけっこう使いますので、揃えておきましょう。

ドライバー

★★★★★

あまりにも安い物はやめましょう。ホームセンターなどで売っているベッセルあたりのもの(600円くらい)にしておけば間違いないです。プラス(大と小)が必要です。

こだわるならスナップオンやPBのものを使うと違いがわかります。一流品はドライバーごときでも違いますね。

ベルト通し

★★★★★

シャトルのテールローターはベルト駆動なのでそのベルトをテールパイプに通さなければいけません。それに必要です。糸で引き抜く、棒で押し出すなどいろいろな方法があります。私はハンガーを引き伸ばして先だけを曲げたもので通しています。なんでもいいでしょう。

ピッチゲージ

★★★★

最初はいらないかも。

あったほうがいいでしょうがシャトルには簡易ピッチゲージがついていますし、調整してもらうなら必ず借りられますので最初は必要ないかもしれません。

慣れてくるとフィーリングで合わせるようになるので要らなくなるそうです・・・。

きり

★★★★★

安いから買おう。

サーボホーンの穴を拡大するのに必要です。

プラグレンチ 

★★★

シャトルはエンジンが横向きについているため、エンジンをヘリに載せたままだとプラグがとりにくいです。その時に、簡単に取るための道具です。

なお、アミーゴでは普通のレンチでいいです。特殊なものは必要ありません。

実際には、プラグを外す機会というのはそんなに多いわけではないので必須とはいえないでしょう。まあ、あると便利なのは間違いありません。

はさみ

★★★★

まず必須の工具ですが、これを持っていない人もあまりいないと思いますので、そう言う意味ではあまり重要とは言えませんね

ニッパー

★★★

はさみでかなりの部分が代用できるかもしれませんが、サーボホーンを切ったり何かと必要になります。具体的に何に使うといわれてもすぐに思いつきませんが、けっこう使用頻度は高いです

ラジオペンチ

★★

ロッドエンドをつぶしてスムーズにしたり、色々なことに結構使います。

変わった使用法としては、ネジがごちゃごちゃ入っている容器から、目的のネジをつまみあげたりするのに便利だったりする。

ヤスリ

★★★

いらないようで、結構使う工具です。角を落としたり、スタビバーを削って引き抜いたり。

ノギス

これは、あったら便利というレベルです。定規でもいいです。リンケージの長さをはかったりします。

接着剤

★★

瞬間接着剤とエポキシと両方あったほうがいいですが、瞬間接着剤の方がよく使いますね。

部品を動かないようにするときなどに便利です。

この他には、工具とは言えないかもしれませんが「ビニールテープ」「小さいタイラップ」「小さいワッシャーを数サイズ」「モリブデングリス」あたりをそろえておくといいです。とくにタイラップは結構使えます。ホームセンターで買えばすごく安く手に入るはずなのでサイズをいろいろ揃えておくと便利。

ところでここに書いた工具(特に★★★★★レベル)はフルセットを買えばついてくるものが多いです。逆にいえば、それだけ必要性が高いともいえますね。ヘリは一言で言えばネジ(プラスネジと六角ボルト)とリンケージの塊なのでそれ関連のものが使用頻度が高いですね。




 ヘリの操縦の基本について

ここでは、ごく基本的な操縦の基本について書きます。F3Cの演技のやり方などについて書く気はありません(書けません・・・。)。もっと基本的な理論について書くつもりです。もちろん理由も書きます。

まあ、ヘリの操縦というものは「総合力」がものをいいます。つまり、シミュレーターで操縦ばかりがうまくなっても、組み立て、調整、プロポの設定、機体の癖、理論、気象条件に対する慣れ、度胸、ノウハウなどは全く別物です。しかしうまく飛ばすためには、これらすべてが必要です。だから、色々やっているうちにそれぞれが少しずつ蓄積されていってうまくなると私は思います。


「ヘリは初心者には難しい」とよくいわれます。それがまったく正しいとは思いませんが、そういう面も確かにあります。

たとえば

1
:初心者は落とすのが怖いので地面すれすれでホバリングする。
=地面効果内なので、ヘリが安定しない。

2
:まともにホバリングできない。
=ホバリングの設定ができない。だからますますホバリングできない。

3
:エンジンの調整ができない。
=ピッチの調整が悪いのかエンジンの調整がわるいのか区別できない。

4
:よく落とす
=落とすのが怖いので、高いパーツを使えない。(やはりいい物はどうしても高いです・・。)

5
:ヘリは動いているほうが操縦が簡単。
=実はそうなのですが、ホバリングができないのに動かせませんよね。

などということがあげられます。まあ、みんな通ってきた道なのであきらめずがんばりましょう。


それから、練習は漫然とやっては余り意味がありません。それでもまあいいと思いますが、たぶんそのうち飽きます。本気でうまくなろうとするなら「テーマ(あるいは目標)を持つこと」です。たとえば最初は1タンク浮かせつづける、その次は横向きでホバリングする、対面ホバリング、直径1メートルの円のなかにきちんと降ろす、など課題は限りなくあります。

こういう風にテーマを作ると上達が早いです。とくにこれはシミュレーターで練習するときにいえることです。シミュレーターだといいかげんな練習をしがちなので、メリハリをつけましょう。。



 エンジン始動のやり方

エンジンのかけ方一つでもノウハウがありますのでここに書きます。

1
:タンクに燃料を入れます。チューブを外すか、燃料ストッパーをつかってエンジンのほうに燃料がいかないようにしてください。

2
:ヘリの点検をします。送信機のアンテナを全部伸ばし、5チャンネルともきちんと動くか、ねじのゆるみ、リンケージの外れ、などをざっとチェックします。これは重要です。緩みやすい場所はある程度決まっているのでそういうところを重点的にみましょう。

ここで、舵がきちんと動いたなら、少なくとも送信機のスイッチ、受信機のスイッチ、送信機のモデルはあっているということになります。

3
:ブースターをつけてプラグをヒートします。

4
:プロポのスイッチやスティックの位置を確認します。特にスロットルスティックが最低で、スロットルトリムが真中であるのは重要です。(そうでないとかけた途端に吹き上がってしまいます。)さらに、モデルがあっているか(舵がきちんと動けばOKです。)、ホールドスイッチが入っていないか、フライトモードスイッチがスタントモードになっていないか?をチェックします。

一言でいえば、これらはエンジンがいきなり吹き上がらないためのチェック項目です。

5
:片方のローターグリップを片手でがっしりつかみます。何らかの理由でエンジンが吹き上がったときに、持っていれば60でも何とか耐えることができます。しかし持っていなかったらどうなるかわかりません。浮き上がってどっかいくかも?あるいはその場で転げまわるかも?

もし、不幸にしてエンジンが勝手に吹き上がったらローターグリップを持ったまま、燃料パイプを引っこ抜きましょう。

まあ、理屈ではエンコンを下げればいいのですが、実際には多分ムリです。片方の手で必死にローターヘッドを持っているのに、そんな器用なことはできないでしょう。それからプロポの電源を入れずにエンジンをかけてしまうと、もうパイプを引っこ抜くしかありません。そんなバカなことするわけないと思われるかもしれませんが、結構やってしまいますよ。気を付けましょう。

6
:スターターでエンジンをかけます。とまりそうならスロットルトリムをクラッチがつながる寸前まで上げるとよいでしょう。

7
:ブースターを外して、ヘリを少し遠くに持って行きます。あとは飛ばしましょう。もし持って行く間にエンストするようでしたらエンコンのトリムを少し上げるか、スティックですこしあおってやるといいです。



 機体の飛行前点検について

飛行前点検の考え方について書いてみます。見るべきところはいろいろあるのですが見る場所についても考え方があります。実機では、かならず飛行前点検が要求されています。しかも、チェックリストがあって、しかもよくできているのです。最低限の手間で故障がチェックできるようになっています。ラジコンでも、空物は結構危ない代物ですから私はマネをしてます。

まず一つ目は「緩みやすいネジ」をチェックすることです。これは当たり前ですね。緩むということは、締め方が足りないかあるいは振動が多いかということです。マフラーのネジなどは振動が多くてよく緩む場所です。あとは、テールローターハブの付け根のネジなどもよく緩みますね。(この部分は緩むと確実に落ちるのでそう言う意味でも、点検すべきところです。)

二つ目は「緩むと確実に墜落するネジ」はチェックするということです。これを逆から言うと、緩もうと壊れようととりあえず飛んでいられるネジはたまに見れば十分ということです。たとえば、何かの部品が2つのネジでついていれば、点検の頻度は少なくてもいいわけです。両方同じに取れる確率は非常に少ないでしょう。ま、ひとつ取れたらもう一つに負担がかかって両方あっという間に取れたりすることもありますが・・。 具体的には、シャトルのウォッシュアウトの回り止めも結構やばいネジです。逆に、スキッドの取りつけネジもタッピングビスのせいかよく緩みますが、そんなに神経質になる必要もないと思います。2本あるのでたまに点検すればいいでしょう。

あとはリンケージをサーボホーンからローターまで簡単に追って行けば十分でしょう。そのときに、チェックする対象をゆすったりたたいたりすればなんとなくおかしいところはわかります。

参考になるかどうかわかりませんが私がやっている点検の方法を書いてみます。もちろん完全なものではありません。しかし、ごく短時間ですむのでそういう意味ではいいかも。全部やってだいたい30秒です。毎回きちんとやっているので結構救われたことがありました。もちろん足らない部分もあると思うので、考えて自分なりの点検のやり方を決めておくのがいいと思います。

1
:まず受信機、送信機の電源を入れる。

2
:スティックを動かしてみて5つのサーボが確実に動くかどうかを見る。これで電源の入れ忘れとかモデル違いがわかります。

3
:燃料ストッパーがかかっていないか見る。また燃料チューブに異常がないか見る。

4
:テールブームサポートを叩いてみてネジの緩みをチェックする。

5
:テールパイプを左右に振ってラダーサーボが動くかどうかを見る。ジャイロの点検です。

6
:ベルトの緩みをチェックする。

7
:送信機のホールドスイッチ(OFF)、フライトモード(Normal)、エンコントリム(真中へん)、エンコンスティック(一番下)を点検する。

 

わたしは実機(R22)に乗って初めてプリフライトのチェックリストの存在を知りましたが、それ以来ラジコンでも自分でリストを作ってチェックするようになりました。ラジコンカーだったらチェックなんか面倒なので絶対しませんが、ヘリや飛行機はかなり危ない代物なので、それなりの注意は必要だと思います。車のガラスくらい簡単に破壊できますし、もし人に当たれば生命の危険があるでしょう。ちなみにローターの周速はだいたい300km/hくらいです・・。



 【まったく最初の練習方法】 超初心者向け 

もし指導者がいるなら、その人の言うようにするのがいいでしょう。ここでは、私がいいと思う方法を書きます。

まず、プロポをセッティングしてマイナスピッチを少なくします。最初はスティックを一番下げたときに0ピッチくらい(つまりマイナスピッチなし)でもよいでしょう。

またデュアルレートですべての舵の舵角を落とします。具体的にどのあたりまで落とすかは機体や組み立て方によるので断言しにくいのですが、私の機体では60%あたりまで落としていました。さらにエキスポネンシャルを50%くらい入れます。(中心を鈍くしてください)

それからフロートを付けます。あれは本来は水上に着水するためのものかもしれませんが、地上でも十分役に立ちます。フロートを付けると、ショックを吸収してくれるのでラフな着地をしても大丈夫ですし、滑るので引っかかって転びにくくなります。さらに、結構重要なことに機体の姿勢がわかりやすいことがあげられます。それから、ローターの吹き降ろしをさえぎることになるため、パワー感はなくなるものの機体は安定します。

なおフロートをつけるなら、スキッドにはめ込むアタッチメントみたいなものをつけてスキッドにはめます。さらにスキッドとフロートを紐やタイラップで外れないように固定します。ガチガチに固定する必要はありませんが、くくっていなかったらすぐ外れてしまいます。

あとは機体の真後ろに立ち、地上でだんだん回転数をあげていくとたぶんどちらかに地上ですべり出すと思います。それを反対に舵をうって止めつつ少しだけ(30cmくらい)浮かせます。ただ、ここで「当て舵を打て」と書きましたが、実際にはできないと思います。そういう時はすぐエンコンを下げて設置させてからまた最初からやってください。そのうちなんとなくできるようになります。

ここで一番注意することは、絶対に30cm以上(百歩譲って50cm、許容上限1m)に上げないことです。上がりそうなら遠慮せずスティックを一番下まで下げてください。高度50cmでフロート付きで、しかもマイナスピッチがなければよっぽどのことがない限り壊れません。そしてまた最初から同じことをするわけです。

地面効果で、地面のすぐ近くでは揚力が増えます。だから地面すぐ近くでのコントロールは結構難しいのですが、そんなこともいっていられないでしょう。とりあえずいつでも地面に降ろせる状態にしておくことが壊さないコツです。

シミュレーターで練習していれば、機体を1タンク浮かせ続けるようにはすぐなります。ここが最初のチェックポイントになります。

油断したら風なんかでどんどん上昇していくこともあると思います。最初はパニックになると思いますが、とりあえず下ろしましょう。もしパニックになったら、さっさと飛ばせる人に送信機を渡しましょう。たまに、パニックになっているのにぎりぎりまで操縦を代わらない人がいます。いくら技術があっても墜落の直前に渡されてもどうしようもないのに・・・。

もし一人でやっているならなんとか下ろしましょう。ろくにコントロールできないのに「何とか下ろしましょう」ということ自体矛盾していますが、そういうしかなくここはいい方法はないです。最後の手段としては、エンコン(スロットル)を一番下げて、わざと墜落させましょう。車や家にあたったりしたら大変です。もし人にでも当たったらただではすみません。ラジコンヘリの危なさを自覚しましょう。
どこかにぶつかるよりは墜落させたほうがまだマシです。



ホバリングができるようになったら次はストールターンを練習することをお勧めします。普通に傾けてターンするよりもストールターンの方が機体を傾ける必要がない上に動きが止まる分だけやりやすいと思います。それができるようになったら普通にターンしたりしてください。それも出来るようになったら、8の字ターンを練習しましょう。

それから、ピルエットを練習するのをお勧めします。ただし、最初はパニックになると思うのでだんだん横向きホバリングに慣れていき(だんだん角度を付けていく)、それができるようになったら対面ホバリングを練習しましょう。しかし、この対面ホバリングというものはある意味ループよりも難しいと思います。これはシミュレーターで無意識にできるようになるまでやらないほうが無難かもしれません。地面が近いので墜落のリスクが高い技です。

誰でもそうだとだと思いますが、ホバリングは得意な方向が出来ると思います。私は右斜め後ろからのホバリングが得意だったので、最初はその方向ばかりやっていました。しかしそれでは進歩がないので逆向きも練習してだんだん不得意な方向がなくなってきました。どの方向でもホバリングができるようになったらピルエットは自然にできるようになっていると思います。


 ホバリングのコツ

コツなどと書きましたが、実際には「慣れ」です。もちろん傾いた方と逆に舵を打てばいいだけなのですが、考えていては間に合いません。それに、考えていると打ち間違えます。しかし、それでも頭に入れておくといいことがあります。

まず、初心者にありがちなものが当て舵の「タイミング」が遅いため当て舵が大きくなり、当て舵の当て舵をうってしまうため、結果的にフラフラする。というのがあります。これの手っ取り早い解決法はありません。セッティングでもあるていどの対策がありますが、練習あるのみです。まあ、ふらふらするときは適度に舵を鈍く(具体的にはデュアルレートを落とす。あるいはエキスポをいれる。)するといいかもしれません。なれてくると、小さい舵を(タイミングを)早く打てるようになりますのでそうしたらOKです。

私の感じたことから言えばホバリングで問題になるのは左右や前後の動きではなく上下の動きだと思います。なぜかというと、かなりレスポンスが遅い上に見てもよくわからないからです。ホバリングのを練習するときには上下の動きに集中しましょう。ちなみにローターの傾きは見たら分かるのですぐ慣れます。

ある程度やりこんで行くと、(ある程度は)思ったとおりに動くようになります。しかし、実際はヘリと言うものはすごくレスポンスが遅いものなのです。私も初めにホバーした時に「なんとレスポンスの遅いものか」と思ったのですが、なれるに従いその感覚はすぐに消えて行きました。特にシミュレーターだとシャキッとレスポンス良く動くのでそれとの違和感もありましたね。しかし感覚的に慣れてしまっただけで実際にはヘリはレスポンスの悪い代物です。最初はその感覚はわからないと思いますので慎重にやりましょう。

私はシミュレーターで鍛えに鍛えてからやったので、はじめてから30分後には1タンク浮かせつづけることができました。それくらいシミュレーターの威力はすさまじいものです。



 エンコンについて

 エンコンとはエンジンコントロールの略で、要するにスロットル&ピッチのことです
初心者のうちはエンコンがお留守になりがちですが、エンコンもシンクロさせて動かすように心がけてください。慣れてくると無意識に動かせるようになります。ただ、エンコンはヘリを上下させるものという点ですこし他の舵と違う(当たり前?)なので初心者向けの解説をしてみます。

まず、最初よく間違えるのが単純にエンコンスティックを上に持って行くとヘリは上に移動し、下げると下に移動すると思ってしまうことです。それは結果的には決して間違いではないのですが、実際はそんな単純なものではありません。

ここの話は全てホバリング中の話です。また、フライトモードはスタントモードではなくノーマルだとします。(推力の出方がリニアになっているという前提のためです。)詳しくは下の図を見てください。この図はエンコンスティックのつもりです。真中の赤い「ホバリング位置」とかいてあるところがホバリング時のエンコンスティックの位置だとします。これが全ての基準となります。



ホバリング中はホバリング位置にスティックを置いていれば上下には止まるはず(つまり、機体の重量=ローターの推力)ですよね。そこから、少しスティックを下げると、推力が減るのでヘリは下に向かって「加速」します。つまり、スティックを下げたままにしておくとすぐに地面に激突するということです。もし下に一定速度で移動させたいならエンコンを一瞬下げてからまたもとのホバリング位置に戻す、といった操作が必要なわけです。

さらに、少し位置を下げてホバリングさせるとしたらエンコンを「ホバリング位置より少しだけ下」->「ホバリング位置」->「ホバリング位置より少しだけ上」->「ホバリング位置」という風になります。

上昇させる場合も基本的に話は同じですが、機体の重量の関係で上昇時はあまり「加速」しません。だから、上昇するときと降下するときで同じくらいスティックを動かしたらたぶん地面に激突します。(私もしました。ついでにヘリが地面で跳ね返りました。これはみんな経験しているでしょう。)

それから、エンコンは他の舵と比べてレスポンスが悪いので早め早めに修正する様にしましょう。とくに、ホバリング中でほとんど止まっているときにはエンコンは感覚的には数秒遅れて反応します。じわーっと動き出します。こつは、「少し多めに打ってから少し戻す感じ」です。


長々と書きましたが、初心者向けのポイントを書いてみます。要するに

「ヘリが上昇して行ってパニックになりかけてもエンコンを一番下まで下げてはいけない。ちょっと下げれば降りてくる。」

しかし、風が強いとスティックを下げてもなかなか降りてこないこともあると思います。そのときにも、下げてすこしでも降りるそぶりを見せたらもうスティックを上げ気味にしないと間に合いません。そのくらい先読みが必要になります。左右に動かすよりも上下に動かす方がはるかに難しいことは肝に銘じておきましょう。



 調整について

このへんのことについては、完全に初心者向けの内容ですので、わかり易いように少し不正確なところがどうしてもあります。そう言うところについての突っ込みはなしです。なお機体はシャトルを想定しています。

まず当たり前なことですが、説明書どおりに正確に組み立てましょう。これが結構できないのです。妥協したり適当に変えたりしがちなのです。自分好みの調整もわかっていれば全く問題ないのですが、初心者なのですからいいかげんなものを作ると飛ばせないということを考えましょう。「初心者だからどうせろくに飛ばせないからいいかげんに組み立ててもいいんだろう。」と思いがちです。まあ、それは全くのはずれとは言いませんが、「初心者だからこそ飛ばしやすく癖のない機体が必要だ。」という考えのほうが事実に近いと思います。

基本は「リンケージは単純に、複雑な設定はプロポでおこなう。」です。それにリンケージがいいかげんだと、プロポで複雑な設定をしても意味がありません。

  では、調整以前の話をします。これからだんだんと書いていきますが、ヘリの場合調整する場所がいっぱいあります。たとえ同じような変化をもたらすにしても、調整する場所がさまざまだということです。これはどの舵についてもいえますが、特にピッチがその傾向が強いので下に実例を挙げました。

それで、調整していくのですが上記の通り調整の順番の基本は「機体=>プロポ」です。これを逆からいうと、機体をいじるときにはプロポの設定をすべて標準に戻しておかないと意味がありません。

具体的にはX3810ではピッチトリム0、ホバリングピッチ0、ホバリングスロットル0、すべてのデュアルレートスイッチ0、ギアスイッチ上、フライトモードスイッチノーマル(一番奥側)、ホールドスイッチOFF(奥側)にしておきましょう。これらのスイッチ類は基本的には飛行中に触るものであって、調整で触るべきものではありません。

調整する場所はさまざまにありますが、調整の余地がもっとも大きいのがサーボホーンとリンケージです。ここではもっとも調整の余地がおおきいピッチ&スロットルを例に取ります。なお複雑になるのでここではスロットルはとりあげません。(スロットルについては後述)





ピッチの調整】 何も書いていなければシャトルの場合です。

まず、基礎としてピッチゲージの使い方を書きます。下のイラストを見てください。これはヒロボーのピッチゲージを真似て書きましたが、どこのものでも基本は同じです。真中の部分が上下に動くようになっており、そこにローターをはめこむようになっています。だいぶ適当に書いた図ですが、いいたいことはひとつです。つまり、スタビライザーバーとピッチゲージを両方を地面と水平にしたらいいだけです。それで、そのときの数値を読み取ればいいわけです。図では0度くらいですね。細かいノウハウとしては、ヘッド回りのガタを考慮してピッチゲージを揺らして、ガタの中心にくる様(?)にします。我ながらよく意味がわからない文章ですが、実際にやってみると意味はわかるでしょう。わかってください。

 

ピッチ調整の基本的な考え方としては、まず、オートロ用のピッチを機械的に確保します。これはオートロ時がもっとも広いピッチを要求するからです。具体的にはピッチはリンケージでは-5から+13度程度取れるように設定します。つまり滑空するときと最後に地面近くで粘る時用ということです。

これを確保するためにリンケージなんかの設定をした上で、あとはノーマルモードやスタントモードではプロポでピッチの可動域を落とせばいいわけです。

説明書に書いてありますが、ホバリングの際はピッチカーブとデュアルレートでスティックが一番下で-3度(最初のうちは0度にしておくのが安全)、真中で6度、一番上で12度程度になるようにします。

結局何が重要かと言うと「ピッチの可変幅」です。ド初心者を除き、基本的には可変幅は大きいほど融通が利きます。アミーゴではだいたい22度程度取れます。この22度を-10度から+12度で使うか、-5から+17度で使うかは個人の好みとどういう風に飛ばすかによりますので一概には言えません。

可変幅さえ確保すれば、全体を下にずらしたり上にずらすのは簡単なのでそういうセッティングはその後ですればいいわけです。参考までにスタントモードは下は-3から-5度、上はフルスロットルで回転が落ちない程度にしましょう。6度とか8度くらいでしょう。それでピッチ変化はリニアにしましょう。

シャトルだったら説明書が結構良くできているので説明書どおりの設定が無難でしょう。説明書に書いてある設定はやはり無難で標準的なものです。初心者にお奨めできる設定が書いてあると感じます。

あと、「ヘリにマイナスピッチなぞ必要なのか?ピッチがゼロでも重力にしたがって落ちてくるからいらないのではないか?」と思われる方もおられるかもしれません。私も初めはそう思っていました。しかし、飛ばせるようになるとわかりますが、やはりある程度のマイナスピッチは必要ですね。もちろんオートロ時は当然ですが、けっこう必要なときはあります。




例えばピッチが高すぎると指摘された場合には、ピッチを落とすことになりますが、この時に調整できる場所はたくさんあります。初心者ですと、どこをいじっていいかわからないはずです。慣れてくると的確な場所を調整できるようになりますので慣れてください。
ひとまず簡単に説明しておきます。これが絶対的に正しいというわけではないですが、参考になればと思い書いてみます。なお機体はシャトルを想定しています。


だいたい1-5までが機体、6-9までがプロポですが、どれでもピッチは下がります。下がり方が違いますので、それぞれについて説明します。


【1】:サーボホーンの大きさあるいは穴の位置を変える。

ホーンを大きく、あるいは穴を外側にするとスティック位置が下のほうでピッチが下がり、逆に上のほうでは高くなる。ただし、ホーンの大きさがあまり大きいとスワッシュやラジアスブロックが干渉します。これはトラベルアジャストとペアで調整します。だいたいトラベルアジャストが100-120%で必要なピッチが上下ともに取れるようにホーンの大きさを設定します。目安としては、-5度から15度程度が無難なところでしょう。つまり、ピッチが20度程度可変するように設定しましょう。初心者ではもっと少なくてもいいですが、それでも可変幅は15度程度はあったほうがいいでしょう。


【2】:サーボホーンのはめこむ位置を変える。(シャトルではホーンを左に回転させるということ。)
全スティック位置で均等にピッチが下がる。ただし、ホーンのはめこみの位置は実は決まっています。それは、サーボの出力がちょうど真中であるときにホーンと最初のリンケージロッドが垂直でないといけません。これは垂直でないと左右で動きに差が出てくるからです。つまり、ピッチが高いからと言ってここで調整してはいけません。同じ効果が【3】でもえられますのでそちらをご覧ください。


【3】:サーボホーンからの最初のリンケージの長さを短くする。
全スティック位置で均等にピッチが下がる。結果は2と同じです。これは特に左右差もでないのでやりやすい調整ですが、スライドブロックやスワッシュが干渉しないように気をつけましょう。


【4】:スワッシュからミキシングアームのリンケージの長さを長くする。
全スティック位置で均等にピッチが下がる。ただし、左右独立で調整できるので均等にしましょう。しかし、実際にはここでピッチをつつくことはあまりありませんし、やらないほうがいいです。左右独立にちょっとずつ調整できることを生かしてトラッキングの微調整に使うのが普通です。

 

【5】:最後のリンケージ(ミキシングアームとローターグリップ)を短くする
全スティック位置で均等にピッチが下がる。4とほぼ同じです。左右独立に調整できることを生かしてトラッキングの調整に使うのが普通です。意外と大きく動くのでトラッキングの荒い調整にいいです。
 

【6】:ピッチサーボのトラベルアジャスト(ATV)を小さくする。

これは上でも書いた通り、100-120%程度を使うようにしましょう。理由は、あまり小さいトラベルアジャストで使うとサーボの精度の関係で動きが荒くなりがちだからです。実はそのほうがサーボの動きは速くなるのですが、飛行機と違いヘリではすばやく動くことにはそれほど意味はありません。むしろある程度ゆっくりでも位置をしっかり保持する能力のほうが重要です。(ラダー除く)。逆に大きすぎると端の方ではかなり円運動に近くなるので動きが不正確になります。あとトルク負けしやすくなります。


【7】:ピッチトリムを下げる。(安いプロポにはないかも。)

全スティック位置で均等にピッチが下がる。まあ、スワッシュなどの干渉に注意するのは3と同じです。ただし、このつまみは飛行中の微調整に使うべきものです。つまり家に帰って調整する時にリンケージを調整してしまい、つまみ自体は常に中心にあるべきです。


【8】:ホバリングピッチを下げる。(この機能は入門用プロポにはないかもしれません。)
真中あたりだけピッチが下がります。つまり、下の図で「ホバリング領域」と書いたところだけ下がります。最初はこのつまみのありがたみがわかりにくいですが、実際に使うと非常に便利です。


【9】:ピッチカーブをいじる(つまり下げる)
やりたい放題です。ある意味ヘリの調整で最も大事な部分。ただし、カーブの形にもある程度定石と言うものがありますので、あまり無茶なセッティングはやらないほうがいいでしょう。

下の図に書きましたが、ホバリングだと逆S字型にするのがいいようです。まんなかへんの「ホバリング領域」と書いたところでホバリングします。このあたりはスティックの動きに対してピッチの動きが少ないので、動きが適度に鈍感になりホバリングがやりやすいです。なお、この図はJR-X3810のピッチカーブ画面のパクリです。



また、右端の「緊急時に使用」と言うところは急上昇したい時に使います。ただし、最大ピッチが15度くらいだとしますと、ピッチ最大を10秒も続ければエンストします。これはローターの回転数が下がりすぎるからで、本当に一瞬しか使ってはいけません。

本当に墜落しそうなときはずっとスティックを一番上まで上げてしまいがちですが、一瞬だけ一気に上昇するのですがそのままだとエンストしてしまいます。何とか急場を切り抜けたら逆に少しスティックを下げるのがコツです。難しいですけどね。まあ、知識として知っておくと少しは違うかも。



 スロットルの調整について

アイドルアップ(=スタントモード)は省略します。そんなものが必要な人はこのページなぞ読む必要もないはずですので。

スロットルカーブもピッチカーブと同じような曲線に設定します。ただし、(ピッチはそうでなくもいいのですが)スティックが一番上にある時は必ずエンジンは全開にします。そうしないと、緊急時に急上昇できませんので意味がないからです。


スロットルのリンケージは次の表のように設定します。だいたいシャトルを説明書どおりに組み立てるとX3810ではトラベルアジャストは上も下も80%くらいになるはずです。

エンジンの状態

エンコンスティック

トリム

全開

一番上

(関係なし。全開時はトリムは効かない)

アイドリング

一番下

真中(だいたい)

エンジン停止

一番下

一番下



ポイントはトリム最低、スロットルスティック最低でエンジンがカットされることです。つまり、エンジンを止めたいときにはスティックを下げた状態でトリムを下げるとエンジンが止まるわけですね

 それから、スロットルカーブの調整ですが基本的には、ローターの回転数がどのスティック位置でも変わらないようにします。だからこそ、ホバリング時のピッチカーブとスロットルカーブが同じような形になるわけです。

もしホバリング状態から上昇させた時に回転数が下がるようなら上の方のスロットルを少し開きます。(または上のほうのピッチを下げます。)



 


【エンジンの調整】

私のHPをご覧になったtaka2さんからエンジン調整に付いてアドバイスをいただきました。
了承を頂きましたのでメールを下記に転記いたします。

------------
 taka2 wrote start ----------------------

慣らし手順は以下のとおり。

1)ニードル甘めで1タンクホバもどき
2)少しニードル絞り上空1タンク
3)さらに少しニードル絞り上空1タンク
4)本来のニードルで上空1タンク

エンジン慣らし運転の目的は、「エンジンが通常使用時に、問題なく回るようにする」ことですが、いいかえると、「エンジンに適切な荷重、負荷をかけ、かつ適切な温度で回転するまで、すり合わせを実施する」ことです。

エンジンは、負荷、過重、発熱をさせると、微妙に各パーツがゆがみ、オイルが切れて加熱し、さらにゆがむ「オーバーヒートスパイラル」にいたります。よって、慣らし運転では、低い負荷と少ない加熱をじょじょに加え、すり合わせを行うことが必要です。

以下、詳細です。

1)ニードル甘めで1タンクホバもどき
ニードル位置は、2回転、エンジンがかかればOK
ローター回転は1450回転から1600回転くらいの範囲、へりがふらふら浮く程度、ホバリングはさせずに、ゆっくりヘリを走らせます。風が吹いていると楽ですね。
この段階では、エンジンの回転がじょじょに落ちてくるはずです。エンジンのあたりがとれてくるので、エンジン発熱量が減ってきて、適正混合気が、すこしずつ薄めに変化するため、逆にニードルを開いた現象みたいになります。

そうしたら、すこしスロットルを上げてヘリを上昇させながらエンジンを吹かします。そして、スロットルを下げてヘリの降下の繰り返し。エンジンがかぶって止まるのに注意しましょう。初期不良の発見に努めてください。はっきりいって、飛ばしづらいです。


2)少しニードル絞り上空1タンク
ニードルを60度絞り、ホバもどきをして様子をみて、問題なければアイドルアップ。ローター回転は1600回転から1900回転くらい、最大ピッチでスロットルは全開にしておきます。最大ピッチは少し低めにして、負荷が軽くて回転はあがっても、エンジンが余計に過熱しない程度にします。ストールターンもどきと水平飛行を繰り返し、スロットルを開けたり閉じたりをして、加熱、冷却を繰り返します。


3)さらに少しニードル絞り上空1タンク
さらにニードルを60度絞り2)と同じ飛行をします。このへんで、よりエンジンが力強くなってきます。そうそう、最大ピッチは、少し大きくします。よりいっそう、エンジンに負荷をかけるためです。


4)本来のニードルで上空1タンク
さらにニードルを60度絞り2)と同じ飛行をします。結局、ニードルは1回転半の開き具合になります。ここでは、中間で、ノーマルモードでのホバリングもしてみます。もちろん、ホバリングピッチとホバリングスロットルを調整して回転数をあわせながら。
エンジンが焼け気味になる場合は、アイドルアップにいれて、軽く上空を走らせ、あたりを取り直します。

これで、ブレークインは終了です。

こんどは、メインニードルをそのままにして、ホバリングで設定を煮詰めます。結局、私の場合、スローニードルを出荷時より90度くらい開いたところで設定されました。

ホバリング時にエンジンが焼ける場合は、アイドルアップにいれて上空へ、ノーマルモードに入れて戻ってきたとき、エンジンがおとなしく回転していれば、OKです。
OS
の32のスロットルは、全域に渡ってスローニードルが影響するようです。スローニードルは、開け気味にしないと、スロットル全開時に、本来のパワーが出づらいようですね。

ホバリングのみでエンジン慣らしをした場合、高負荷、高加熱状態でエンジンを慣らすことになります。なぜなら、ホバリングは、もっともエンジントルクが必要なフライトだからです。

ヘリを走らせた場合は、エンジン負荷が低くなりますし、より多くの燃料を短時間でエンジンに食わせることになるので、早く、適切にエンジンが仕上がると考えられます。

ブレークイン途中では、いろいろ微妙なことに気がつかなければなりませんが、そこは、今後のお楽しみということで・・・

以上、こんなところですが、皆さんは、どうなさっていますか?


OS 32SXHについて>
ニードル設定ですが、OS32では、ちょっとコツがいるんです。
ホバリングを主体に設定するのであれば、ニードルは以下のとおり。

1)ホバリング主体
メインニードル:1回転〜1回転半
スローニードル:出荷時の設定

特徴:アイドリングは、結構きれいに回る。上空では、オーバーヒート気味
ですから、記事(著者注:本HPのこと)のとおりで間違いないのですが、こと、上空フライトをさせてみるとかなり使用できる範囲が狭まります。


2)上空とホバリングをメイン
メインニードル:1回転半+−10度位
スローニードル:出荷時の設定よりも半回転以上開ける

特徴:アイドリングは、ある程度犠牲、上空では、燃料が薄くならずに力が出る、オーバーヒートしない
とかく、OS32SXHは、スローニードルは、スロットル全域に影響する構造になっています。
スローニードルを絞ると、ホバリングやアイドリングでの調子は問題ないですが、上空フライトでは、混合気が薄くなってしまいます。
最初、メインニードルを開けることで対処しましたが、そうするとホバリングやアドリングが濃すぎてダメ
結局、スローニードルは、出来るだけ開けてやって、アイドリングは多少犠牲にして、上空、ホバリングで 調子のよいニードル設定を選んだほうがよいようです。 アイドリングでは、1分くらいそのまま回転させると、エンジンが止まる程度に設定、 サークルに向かうまでは、多少エンジンを吹かし気味にして持っていき、あとはローターをまわしっぱなしに して扱うようにしています。不便は感じませんね。 まあ、初心者の方では、エンジンをかけたのに止まってしまったり、多少ふかしながら・・なんて扱いは大変に思うかも。なれですがね。

ニードル本来の位置決めは、スロットル開度100%で設定するのが基本ですね。どうも、ヘリ用エンジンは、メーカーが工夫しているらしく、スロットル80%くらいまでは、ニードルがそこそこいいかげんな設定でも、ちゃんとエンジンは回転するようにできているみたいです。扱いやすいともいえますが、スロットルを全開にしたときに、馬脚が出るわけで・・・。

まあ、上空フライトしなければ、なかなかスロットルを全開にしないので、なかなか気が付かないことになっているようですよ。 (ほんと、悩みました)



ちなみにプラグは、OS32の場合、ENYAの3番が最適
OS
Aはホットすぎ、OS8番はコールド過ぎの傾向があるようです。
え!なんでOS3Aがついてくるのかって?
そりゃー、メーカーで作成しているプラグを、お勧めしたいだけでしょうね。

まさかENYAさんからプラグを購入してセット販売するのもどうかと
まあ、回ることにはかわりないですから、OS3Aをつけているんでしょうね。
ここらへんはユーザーの好みで、というところなんでしょうね。

------------
 taka2 wrote end -----------------------





【わたしの経験からのOS32SX-Hのセッティング】

たいしたアドバイスでないですが、初心者ならばニードル類は最初は説明書どおりにセットしましょう。OS32SXHならニードルは全閉から1-1.5回転開いたところがセッティングポイントになります。スローニードルは言葉で説明しにくいので説明書の通りにセットしましょう。ちなみに右に回す(=燃料の送られる量が少なくなる。)と薄くなります。

初心者にはニードルセッティングは難しいです。スローとメインニードルが二つあるのでどっちをいじっていいかもわからないし、大体今濃すぎるのか薄すぎるのかもわからないはずです。

低回転はスローニードル、高回転はニードルでセッティングするとよくいわれますが、少し正確ではありません。まあ大体の傾向はその通りなのですが、スローニードルは全開以外のほとんどすべての領域で効いてきます。(もちろん高回転になるほど影響は減りますよ。)逆にニードルをまわすと低回転でも変化が出ます。

音は重要なセッティング情報なのでつたないながら書いてみます。

状態

パワー

濃すぎ

ぶぶっぶぶ・・

パワーなし、アイドリング不能

濃い目

ばらばらぶばら、ぶいーん

パワーはちょっと少ない、アイドリングは少しスロットルを空けるとできる。実際に飛ばすときはだいたいこのあたりにセッティングする。

ピーク

ビイーーん

パワフル

薄め

ビーーーン

パワフル、しかしなんとなく煙が薄い。

薄すぎ

ピーーーーン

回っている割にパワーがない、オーバーヒートは時間の問題。



まあ、こんな感じになります。あと、煙の量も重要な情報となります。低オイル燃料でなければ、セッティングがいい所でも結構もくもく煙が出ます。初心者にはいまいち浮きが悪いときにピッチの問題か、エンジンの問題かわからないことがあります。そういうときはピッチをはかりましょう。ホバリングで5度程度が目安です。よくわからなかったら基本に帰りましょう。

新品のエンジンを購入したならば、ブレークインといって最初の5タンクから10タンクくらいはすごく甘めでエンジンを馴らしましょう。OS32SXHはろくにブレークインしなくてもまともに回るエンジンらしいですが、この時期にニードルを絞るのはエンジンに致命的なダメージを与えるようです。また、どうしてもならし中にエンジンが止まるようなら、最初の数タンクはプラグに通電しっぱなしでエンジンをならすのがいいようです。(ラジコン技術の記事より)なお、ブレークイン中はみるみるエンジンの調子が変化します。具体的にはどんどん回り出します。最初はなんとなく鈍いような回り方ですが、だんだん鋭くなってきます。

ニードル調整は本来はアイドルアップで全開にしたときを基準に合わせます。また、スローはホバリングがいい感じになり、アイドリングが濃いいけれど何とかできる程度にあわせます。このあたりはトライアンドエラーで探しましょう。めちゃくちゃなセッティングをしてもいきなり壊れたりはしませんので。

だいたいOS32SXHではアイドリングは濃すぎるために1分くらいしかできないのが正常だそうです。アイドリングから一気に吹かした時もグズらずに吹けあがるようだとそれも少し薄すぎるそうです。こういうセッティングだとでは上空でぶんまわした時にやばいそうです。

まあ乱暴に言うと「ニードルは全開時を基準にして合わせ、スローニードルはホバリングで合わせる。アイドリングはある程度無視する。」というところです。

OS32SXH
はニードルセッティングなど大してしなくても結構まともに飛ぶ楽なエンジンです。私はそれをいいことに適当なセッティングで冬を越しましたが、さすがに夏になりオーバーヒートを初めて経験しました。200フライト以上していたので飛ばすことには慣れていましたが、練習しないとニードルセッティングはうまくなりませんね。上空でのエンスト、超低空背面(高度50cm)でのオーバーヒートなどやばいことばかりを経験し、やっとまともにセッティングする気になりました。



 オーバーヒートしたなら

オーバーヒートしたときの症状を書いてみます。


1.
音が甲高くなる
2.
回転が上がる
3.
スロットルを下げても回転が下がらない
4.
煙が薄くなる
5.
パワーが落ちる。

などの症状が出ます。

こういう感じになったらすぐスロットルを絞りましょう。それで、フラフラその辺をゆったり飛ばしていればそのうち直ります。なお、ホバリングするよりも動いていたほうがエンジンは冷えます。

基本的には(ピークよりも濃い目のとき)濃い時はパワーが無い代わりにオーバーヒートもしません。逆に薄いときはパワーがある代わりにオーバーヒートしやすくなります。

だいたい、オーバーヒートするのは初心者がめちゃくちゃなセッティングをしたときか、うまい人が限界を追求したときです。パワーを求めるとどうしてもオーバーヒート傾向になりますのでそれは仕方のないことです。

ホバリング練習では、とりあえず安全なところにセッティングしてもらいましょう。誰もいないなら、ピークを探ってそこから5コマくらいニードルを開けばとりあえず安全域でしょう。

 

 
 ローター関係のノウハウ
 
上にノウハウと書きましたが、たいしたことを書いたわけではありません。ただの説明です。



【トラッキングのとり方】

トラッキングというのは、2枚のブレードのピッチをそろえる作業です。これが狂っていると振動の原因になります。ホバリング中にローターを横から見るとローターの軌跡が見えると思いますが、それが一本に重なって見えるなら問題ありません。実際にはホバリング中ではなく、地面で浮き始める寸前まで回転数を上げてからみてください。なれると、ホバリング中にチラッと見るだけでわかるようになります。

もし2つに見えるなら(ピッチが違うため)2枚のローターが違うところを通っているわけですから、合わせないといけません。市販状態でローターのバランスが完全にあっていることはあまりないので、ふつう重いほうに色つきのテープを巻いてバランスを合わせたと思います。だから、よく見るとテープの貼ってあるほうが上を通っているか下を通っているかはわかるはずです。

ピッチについては高いほうを下げるのか、低いほうを上げるかは全体的にピッチが足りないか多すぎるかで決めます。つまり、全体的にピッチが少ないなら低いほうを上げるわけですね。

ローターの端で、見た目で2cm以上ずれているなら、ピッチロッド(ローターについているリンケージのことです。)で調整しましょう。2cm以下ならピッチロッドだと動きすぎるので、ミキシングレバーとスワッシュを結ぶリンケージを調整しましょう。

なお、ローターグリップに印をつけてテープを巻いたローターが常に同じ側になるようにしてください。これは、ローターヘッドとローターが常に同じ組み合わせになるようにするためです。

また、トラッキングがあったりずれたりするようなら、スピンドルが曲がっている可能性が高いです。ハードランディングするだけでまがることがあるので注意しましょう。スピンドルが曲がるとトラッキングがずれるのと同時に音がスムーズでなくなります。ピッチが不規則に変動するわけですから、滑らかでなくギクシャクしたような音になります。文章では伝えきれませんが、なんだかおかしな感じになるのは確かです。これは一度体験するとこんな文章を読むまでもなく見につく類のものです。人間の感覚は鋭いもので、そういうカンのようなものは重視した方がいいと思います。





【ローターの取り付けネジの締め方】

ここではローターの取り付けネジ(正式名ドラッグボルト)の締め具合について書きます。

ネジは力いっぱい締めるものと勘違いしている人は多いですが、ここは力いっぱい締めてはいけません。ほどほどに締めるのがコツです。文章で表現するのは非常に難しいのですが、ローターグリップを持ってローターを地面と水平にしたときに垂れ下がってこなければそれは締めすぎです。

ちょっと抵抗はあるけれども前後に動くくらいが適切な強さです。締めすぎよりはゆるめ位のほうがまだいいです。それから、必ず左右対称の締め具合にしてください。

なぜぎちぎちに締めないかというと、このボルトはローターのドラッグ運動(回転方向に対して進んだり遅れたりする運動)の軸になります。ドラッグ運動はヘリの空力にとって本質的とも言えるほど大事な運動です。あまり締めすぎだとドラッグ運動ができなくなります。なおテールローターも同じで、ガチガチに締める必要はまったくありません。




【ローターのバランスのとり方】
ローターのバランスはとても微妙なものです。1グラムもないようなテープで左右されるくらいのものです。でも結構重要ですのでマジメに取りましょう。

バランサーを使用して、軽いほうにテープを巻きます。トラッキングを取るときに見えやすいようにハデな色(赤とか)のテープのほうがいいです。必ず片方だけにまきましょう。片方に巻きすぎたからといってさらに逆側に巻いてバランスをとってはいけません。そうするとトラッキング調整が出来なくなります。

トラッキングテープは専用の物が売ってますが、ビニールテープでも別にかまいません。なお、巻くときには必ずローターの前側にかかるようにしましょう。これは、前側で折り返しておかないと風圧ではがれてくるからです。

木製フィルム巻きローターを使っていると、草に当たってすこしだけフィルムがはがれることがよくあります。それだけでバランスが狂います。狂うと、アイドリングから回転を上げて行くときにヘリがやたらぶるぶる震えます。ローターが完全に回り出しますと振動は一見消えたように見えますが、それは振動が目に見えていないだけです。振動はヘリの大敵ですので妥協は止めましょう。フィルムがはがれたら、瞬間接着剤ではがれた部分が広がらない様に貼り付けておけばまた使えます。もちろんバランスも取り直しです。あまりにも大きくはがれたなら、フィルムを全部はがして新しいフィルムをかぶせてドライヤーであぶればもう一回使えます。ただし、そこまで痛んだなら交換してしまった方が良いでしょう。



 プロポセッティング  JR X3810での説明


いちおう私が持っている3810を例にとりますが、どのプロポでもできることはにたりよったりでしょう。写真はADT(アドバンストデジタルトリム)でない古いやつです。もしADTをお使いになるのでしたら、サブトリムはなくなっているかもしれません。



【チャンネルの順番】

これはJR-X3810での話です。ただし、JRならたぶん同じです。あまり必要な知識ではないかもしれませんが、ジャイロ感度などは迷うことがあるかもしれませんので書いてみます。

1
:スロットル(THRO):エンコンそのものですので説明の必要はないでしょう。

2
:エルロン(AILE):字の通り

3
:エレベーター(ELEV):同上

4
:ラダー(RUDD):受信機のラダーチャンネルにはサーボではなくジャイロが接続されるはずです。ラダーサーボはジャイロに接続されます。つまり、受信機とラダーサーボの間にジャイロが挟まるわけです。

5
:ギア(GEAR):初心者にはとくに必要のないチャンネル。わたしはここでヘディングロックのON/OFFをしています。GEARスイッチの位置もいいし、なかなか便利。

6
:ピッチ(PIT):受信機にはAUX1と書いてあるかも。迷わないように。

7
:ジャイロ感度:これもAUX2とかいてあるかも。詳しくはプロポの説明書を見ましょう。

 


【1:デュアルレート(別名キックダウン、キックアップ?)】


舵の効きをフライトモードごとにきりかえる機能です。平たく言えば、ホバリングの時に舵をマイルドにしてホバリングしやすくしたりする機能。

ここではエルロンが舵角(D/Rと書いてある数値)が65%、EXP(エキスポネンシャル、中心付近だけ舵を甘くする)が+40%ですが、これはホバリング用に鈍感な設定になっているということです。

下の画面の右半分がグラフ表示ですが、横軸が入力、縦軸が出力になっています。つまり、左右方向の真中あたりは入力に対してあんまり動かない上に、一番入力が大きくても65%しか出力されないようになっていますね。初期設定ではD/R100%、EXP0%になっていますがこの設定だと画面の舵角のカーブは斜め45度の直線になります。スタントではともかく初心者にはホバリングは中心付近が舵が敏感過ぎてやりにくいでしょう。

ところでEXPは少なくとも+20%くらいは入れておいたほうがいいです。その理由は、サーボホーンで回転運動を直線運動に変換している関係で、サーボをリニアに動かしたらリンケージの動きが中心付近では大きくなってしまいます。だから、エキスポネンシャルを+20%ほど入れた状態で実際にはリニアに動くようになるのです。まあ、20-60%くらいの間で設定するのが無難でしょう。




 

【2:リバーススイッチの設定】

サーボの動作方向を決めます。どういう設定にするかはヘリの説明書を見ましょう。ちなみに下の写真はシャトル用のセッティングではありません。念のため。

エレベーターやエルロンはわかりやすいのですが、ラダーの方向が間違えやすいので注意しましょう。説明書どおりにするのが無難です。

しかし、いちおう説明書を見なくてもわかるように見分け方を書いておきます。

スロットル
エンコンスティックを上げると、キャブから覗いた時の隙間が広くなればいいです。OS32SXHでは左回転にした時に開きます。

エルロン
左に切ったら、スワッシュが左に傾けばいいです。

厳密に細かいことを言うなら、ローター右回転のヘリ(日本製は全部右回転)ならローターが機体の後側にきた時に迎角が下がっていればOKです。

エレベーター
アップ(スティック下)なら、スワッシュが後に傾けばいいです。

ラダー
ここが曲者です。ローター右回転のヘリでは、ラダーを左に切ったらテールローターのピッチが減る(あるいは逆ピッチになる)ようにしましょう。

ピッチ
見たらわかるでしょうから省略。

ジャイロ感度
こればかりは実際に試して見ないとわかりません。極端な設定にしてみて(たとえば0%と100%など)電源を入れた状態でテールを振ってみればラダーの動きである程度推測できます。





 


【3:サブトリム】

[
CCPMの場合]
どうしてもホーンのセンターが出ない時には、これを使いましょう。できるだけ少なく(15以下が望ましい。)。たしか、すべてのフライトモードで有効です。(普通のトリムはノーマルモードのみ有効です。)




 

【4:トラベルアジャスト、ATV】

サーボの最大動作幅を決めます。左右(あるいは上下)方向で別々に変えられます。たとえばPIT(ピッチ)ではHLで別々になっています。上げるときは干渉に注意しましょう。干渉すると電気を食うだけでなく最悪の場合サーボを壊します。

なお、舵角を変えたいときにはトラベルアジャストとデュアルレートとどちらでも変更できますが、トラベルアジャストは干渉しない範囲でなるべく大きくとりましょう。その上で、たとえばノーマルモードだけデュアルレートを使用するという方法にしたほうがいいです。それは、トラベルアジャストで舵角を落とすといざというときに舵角が足りなくなったりするからです。


なお、CCPMの場合トラベルアジャストはとっても大事です。それはそれぞれのサーボの動きを合わせることが必須だからです。




 

【5:スロットルホールド】

ようするにオートロモードです。写真では、スロットルホールドモードではスロットルが-5%(つまりアイドリング)に保持される設定になっています。まあ、アイドリングになるように設定すればいいので簡単でしょう。競技に出るのならエンジンはカットする設定にしないといけないのでしょう。

なお、オートロの練習では最初はアイドリングでなく、もう少し高い回転数にしておいたほうが簡単です。(これは厳密にはオートロではないですが、降下がゆっくりなのでやりやすくなります。)
 


 


【6:スロットルカーブ、ピッチカーブ】

省略。まあ、それぞれにノーマルモード、スタントモード1、スタントモード2、ホールドモード(ピッチのみ)用などありますので好きなように設定しましょう。フライトモードはふつうは次のように使い分けます。

ノーマル:ホバリング、静演技
スタント1:激しい動き、動演技
スタント2:ロールや3D
ホールド:オートローテーション

好き勝手にいじれますが、ホバリング練習では画面のような形が無難でしょう。結局ホバリング付近で上下の動きが適度に鈍感で、急上昇したいときにはできるようなセッティングであればいいわけです。

それから、いまさらなのですが初心者はアイドルアップの設定をしないほうがいいです。その理由は、まともなアイドルアップの設定をしますと、スイッチを入れた途端に回転数が一気に上昇します。同時にピッチが下がりますので、スティックを同時にかなりあげないといけません。それは初心者には難しいからです。そのまま地面に吸いつけられるように墜落する危険性が大きいです。INH(未設定ってことです)のままにしておくのが無難です。




 

【7:各種ミキシング】

下に詳しく書きましたが、時代遅れの設定です。ヘディングロックジャイロの時代にはまったくいりません。というか設定してはいけません。


REVO MIX」レボリューションミキシング:

これはスロットルの開き具合によって機体にかかる反動トルクが変わるため、それを打ち消すようにラダーにいれるミキシングです。高性能振動ジャイロではそんなに要りません。せいぜい5%くらいです。なおヘディングロックジャイロではいれてはいけません。ノーマルモードとスタントモードで別々にあります。

JR
ではサーボの動きをディスプレイに表示することができるのでそれでみると働きがよくわかるはずです。

HOLD RUDD Offset」ホールドラダーオフセット:

これはオートロの時には反動トルクがいきなりなくなるため、まだ回っているテールローターのせいでスイッチを入れたとたんに機体の向きが変わります。それがなくなる程度にいれましょう。とりあえず+30程度が目安です。

こうして口で説明するとわかりにくいですが、ホールドモードにしたときにテールローターのピッチがゼロになればいいわけです。適当に設定してから微調整すれば十分です。

ホールド時のトリムが別にある機種(3810ADTなど。要するにデジタルトリムの機種)ではたぶんこの項目はないはずです。というのは、この機能はホールド時のラダートリムそのものであるためです。

ACC MIX」アクセラレーションミキシング

要りません。というかこれはゼロでないといけません。これはへりが固定ピッチだったころの名残です。

いちおうどんなものか書いておきますと、スロットルを開いた瞬間にちょっとだけラダーを反動トルク方向に入れて、そのままだんだん減らして行く機能です。


 


【8:ジャイロ感度】
0
というのは要するにホバリングモードで、普通80%程度に設定することに「なります」。ハンチング(後述)がでる直前まで上げます。

1
というのはスタントモードで、50%くらいに少し低めに設定します。高いとハンチングしますし、舵が鈍くなります。ホバリングモードよりも30%くらい低めにするのが目安です。

3810
ではフライトモードに連動させる様に設定したり(つまり、ノーマルモードは0でスタントモードでは1など)、ラダーでデュアルレートスイッチに連動させたりできます。好きな様に使えばいいのでしょう。

きちんとセッティングするなら、ヘリを高く上げてから突っ込ませます。そうすると降下中にハンチングしてると「ばたばたばたっ」と音がしますので、それがなくなるまで感度を下げます。しかし、普通に飛ばすならそこまでしなくても十分です。




【ハンチングとは】

ジャイロの高すぎる感度やサーボの応答遅れ、リンケージのガタなどが原因となります。ばたばたっと(サーボが高性能なほどすばやく揺れる。)で左右にテールがぶれます。スピードが高いほど(回転数が高く、テールローターに当たる空気の量が多いほど)出やすくなります。だから、スタントモードでは感度を下げるのです。

ハンチングの原因は一言で言うとジャイロが修正をしすぎているわけです。よく「ジャイロ感度を80%まで上げられた。」などといいますが、上げる事自体は簡単です。ただスイッチをいじれば済む話です。そういう意味ではなく、ハンチングが出ないところまで「さらに上げることが可能」ということはつまり「機体の出来がいい。設計あるいは組み立てなどがきちんとできている。さらにサーボやジャイロの出来がいい。」ということをあらわすわけです。テール関係は妥協せず、きちんと作りましょう。


 

【9:フェイルセーフ】
これは安全装置みたいなもので、PCMプロポのみの機能です。具体的には、電波をモニターして、電波が途切れたら設定された位置にサーボを保持する機能です。

いつかラジコン技術に「フェイルセーフはエンコンのみアイドリングに設定してほかの舵はそのままの位置をホールドする設定がよい。」と書いてありましたが、わたしもそう思います。ほかの舵に場所を設定すると、復帰した瞬間にいきなり動いてびっくりします。混信とかの明らかな場合はともかくとして、実際の状況としては一瞬だけフェイルセーフに入ってまたすぐ復帰したりということが多いということです。この場合、ノーコンというよりはすこしレスポンスが鈍いというくらいしか感じないことがあるので注意しましょう。

もちろん近くで同じバンドの電波を出したなどの明らかな場合を除いて、フェイルセーフが働くというのは異常事態です。原因を追求しましょう。

フェイルセーフの機能がきちんと働いているかのチェックは簡単です。ただ、送信機の電源を切ればいいだけです。その時にきちんと設定した位置にサーボが動いて行けばOKです。

 


【プロポのまとめ:最後にチェックすべきところ】
まず、サーボの動作方向は重要です。これが間違っているとベテランでも(ほど?)あっという間に墜落させてしまいます。それから、意外に盲点なのですが、ジャイロの動作方向も確認しましょう。(これはラダーサーボの方向とは別の話です。)これは間違っているとえらいことになります。正しい方向では、ジャイロが逆方向に修正をかけてくれるのですが、設定の逆だとどっちかに振れたらどんどん回りつづけてしまいます。ジャイロ本体に方向を決めるスイッチがあるはずですので考えて設定してください。プロポの設定とは次元の違う話ですので要注意です。ここは間違うと墜落するので妥協はやめましょう。

具体的には、電源を入れた状態で手でテールをどちらかに振ってみます。その時に逆方向にラダーが動けばOKです。



 
 修理について

まず、ヘリはきちんと掃除してきれいにしておきましょう。きれいにしていたからどうってものでもないですが、掃除しているうちにネジの緩みとか、部品の消耗を見つけることができます。これは意外と重要なポイントだと感じます。

あと、修理全般についてですが部品はマメに交換したほうがいいみたいですね。30ヘリでも一回落とすと少なくとも10000円くらいかかることを考えると、部品はきちんとチェックして不安がある部品は換えていった方が安心できますね。部品は安いものなら500円もしません。それで落とさなかった時のことを考えると、かえたほうが安心できるだけ得かもしれません。

ヘリは部品点数が多い割にクリティカルな部品が多く、どこかが少しでも壊れたら墜落するような部品が多いです。サーボが壊れるなどの大きな故障はともかく、リンケージがひとつ吹っ飛んだだけで墜落するでしょう。ヘリに何個リンクがあるか考えると少し怖くなります。

はっきり言って、シャトルの純正ならローターヘッドは樹脂製の部品がほとんどなので墜落してもゆがむことはあまりなく、切れているものを交換するだけですみます。問題は金属の部分です。 たとえばマストの曲がりは高速回転中のローターの破損によるバランスの狂いが原因ですので、上側のマスト支持ベアリングのすぐ上(つまりマストロックのところ)が曲がります。また、テールローターの駆動軸は進行方向に向かって右側のベアリングのすぐ右側が曲がります。つまりブレード側ですね。そのうえ、ここが曲がりますと、ベアリングが片方抜けなくなります。そのためベアリングも1個は一緒に交換するはめになります。


もし「何かおかしい。どこがおかしいのかはわからんけど雰囲気が変だ。」と思ったらきちんと原因を追求しましょう。

結構そういう感覚というのは鋭いもので、なにかおかしいとおもったならまず実際にどこかおかしいところがみつかります。もし見つからなくても、そのまま飛ばしていたら墜落させたあとにおかしかったところがわかるということになりかねません。(実話。同感と思われる方も多いのでは・・・。)

こういうとあまり理論的でないのですが、ヘリの状態というのはなんとなく伝わってくるようになります。ヘリの重量というのもなんとなくわかるようになります。

また「カラカラ」とか「カチャカチャ」という金属音がかすかに混ざっていたら、ネジが緩んでいる可能性大です。要点検です。



説明書を読んでいていつも思うのは、墜落をした時の典型的な壊れ方を載せ、その修理の仕方を載せるべきだと思います。というのはヘリの組み立てというのは、結局説明書どおりに丁寧にやれば必ずできるものです。極論を言えば新品部品を組み合わせていくだけなので、あまり問題は起こらないはずです。
しかし、修理は全く違います。どこが壊れているか判定し、部品を注文して修理しなければなりません。これは説明書には絶対載っていないので、ベテランに聞いてください。



 
 墜落させた時に 

1.まず間違いなく壊れるもの】

メインローター
よくテールパイプや地面をたたきます。すこしでも傷ついていたら使わないようにしましょう。安全第一でいきましょう。2000-15000円くらい

テールブーム
メインローターでたたいて曲げます。1000円弱

マスト
無垢の鉄棒なのにすぐ曲がります。マストロックのイモネジの傷でベアリングから抜けないことがあるのでそういう時は傷をやすりで削りましょう。
曲がっているかどうかの判定は、マストをまわして先がぶれているかどうかを見ます。1500円くらい。

スピンドル
左右のローターをつないでいる鉄の棒です。

曲がっているかどうかの判定は、ローターを外してスピンドルシャフトの端の止めネジをまわして見ます。曲がっていたら、反対側のブレードホルダーがゆれます。400円くらい

スタビライザーバー
グチャグチャにひん曲がります。大体マストに巻きつきます。1500円くらい。

なお俗にマスト&テールブーム&ローターは墜落三点セットなどといわれます。これらの部品は常に予備を持っておいたほうがいいでしょう。予備を持っていなくても店には必ず置いてあるはず(なぜなら墜落したら必ず壊れるから)なので、そんなに困らないのも事実ですが・・・。
どこかのメーカーから「一転びセット」といってこれらのものがセットになって売っていました。親切なような・・、悔しいような・・。絶妙なネーミングです。

 小技ですが、シャトルのスタビライザーはフィルム張りで一度壊れると結構高いのです。(まあ、スタビバーはよく壊れるのにたいしてスタビ自体は余り壊れませんが。)さらに固定がいいかげん(ナットを瞬間接着剤で固定するだけ。構造をご存知ならわかってもらえるとおもいます。)なため少し不安ですね。そこでアミーゴのものを使用するといいそうです。私には操縦しても違いがわかりませんでしたが、たしかに取り付けについては簡単ですし固定もしっかりしています。ねじ込んだ量が直接見えますのでバランスもとりやすいです。




2.次に壊れやすいもの】
だいたいこの表で上のほうにあるものほど壊れやすいです。

テール駆動軸(=テールアウトプットシャフト)
つまりテールローターの軸です。テールで地面をたたくとすぐ曲がります。ハードランディングだけでも曲がる事があります。ここからは推測ですが、テールローターで地面をたたいた時にローターが片方ひん曲がりその時のバランスの崩れによって曲がるのだと思います。 なお、これが曲がるとテールブームが縦に揺れますのですぐわかります。なお、これが曲がるとベアリングが片方抜けなくなります。そのため交換の場合はベアリングごと交換になることが多いです。

スタビコントロールアーム
スタビの付け根のわっかになっているアームです。ヒラーコントロール(ヒラコン)レバーとも言います。

ミキシングアーム
一番上のアームです。スワッシュプレートからのリンクとブレードホルダー(=ローターグリップ)からのリンクがつながっている部分です。

スキッド
スキッド自体でなくてスキッドの支え(スキッドフット)が折れます。

ブレードホルダー(ローターグリップ)
ローターグリップともいいます。ブレードがはまっている部分です。リンケージがつながる部分がよくゆがみます。

ベルト
テールパイプごと叩き切れることがあります。また消耗品なので定期的に交換したほうがいいです。だんだんほつれてきます。余りほつれがひどいようなら替えましょう。

テールブームブレース
テールパイプごと曲がることがあります。また疲労で根元がよく折れます。

スピンドルのスラストベアリング
ブレードホルダーをまわして見てスムーズでないならこれかも。ベアリング単体で見ると、ボールを保持しているホルダーみたいなのが壊れてます。ここは非常に大事なベアリングですので、定期交換したほうが良いです。

垂直尾翼
シャトルの場合垂直尾翼と水平尾翼がセットなので水平尾翼(余り壊れません)がたまります。

サーボ

内部のギアが欠けます。聞いた話ではファイナルギア(出力軸)のひとつ手前のギアが欠ける様に設計されているそうです。動かして見てスムーズでないなら、交換&修理しましょう。




【交換に必要な特殊工具】

・メインローター
必要ありません。強いていうなら、六角レンチ?

テールブーム
ベルトを通すのに棒またはひもが必要かもしれません。基本的には工具は基本的なものだけでOKです。

マスト
交換自体には特殊工具は必要ありませんが、抜けない時(大抵の場合は簡単には抜けません)やすりがあるといいでしょう。

スピンドル
特殊工具は必要ありません。

スタビライザーバー
曲がってしまったら(墜落して曲がらなかったことがない・・・。)、そのまま抜くのは無理(=ベアリングに引っかかる)なので切る必要があります。だから切るのにペンチ(クリッパーというペンチの親玉みたいなのがあればなおいい)が必要です。なんといっても直径が3mmあるわけですから、切るのはそれなりに大変です。
また、切り口のバリをけずるためにやすりが必須です。(削らないとベアリングに引っかかって抜けない)


 
 ジャイロとは?

ジャイロ(Gyro)というのは、ラジコンヘリに限って一言でいえば「テールの向きを一定に保って操縦を楽にする装置」です。工学的にいうと「テールの角速度を検出して、自動的にそれを打ち消すようにラダーをコントロールしてテールの向きを一定に保つ装置」とでもいうべきものです。

テールの向きを変える力としては、風、メインローターの反動トルクの変動(つまりスロットルを上げたり下げたりした時です)などがあります。風があるときの風見鶏をイメージしてください。ジャイロがないとちょうどあんな風に風下に勝手にテールが向くはずです。昔はジャイロがなかったのでヘリの操縦は非常に難しかったそうです。最近はジャイロも高性能化して、きちんとセッティングさえすればホバリングでは風の方向はあまり気にしなくても良くなりました。

歴史的には、角速度の検出に昔は円盤を高速回転させた時に生ずるジャイロ効果を利用していました。俗に「コマジャイロ」と呼ばれていましたが、最近では圧電振動素子(ピエゾ素子)を振動させたときに生ずるコリオリ効果を利用して角速度を検出しています。これはコマジャイロにたいして「振動ジャイロ」と呼ばれます。厳密にいうとジャイロとはいえないのですが、働きとしては同じためジャイロといっていますね。性能的には比較できないほど振動ジャイロのほうが上です。





振動ジャイロの原理の解説】

振動ジャイロの理解にはどうしても前述のコリオリ効果の理解が必須になりますので、まずそれについて書きます。



まず、上のイラストのような円盤があり、黒い矢印の方向(左回転、CCW)に回っているとします。ここで、A地点からボールをB地点向かって「真っ直ぐ」に投げたとします。しかし、真っ直ぐB地点に投げたとしてもB地点には届かないのは分かるでしょうか?少しだけB地点よりも右に到達します。つまり、回転方向からみて遅れた方向にとどくのです。

これはなぜかというと、A地点とB地点では円盤の動くスピードが違う(だって外側ほど速く動きますよね)ので、円盤が先にいっちゃうのです。正確に言うと、円盤上に立っている人から見ると、実際は自分自身が動いているのですが、見かけ上ボールが動いた(=力が働いた)ように「感じる」のです。

これを円盤上の人からみると、投げたボールに横向きに力がかかったように見えます。角運動量という概念が理解できるなら、「角運動量の保存」と一言でかたづけられる現象です。これこそが「コリオリ効果」です。

北半球ではなぜ台風は左巻きかがこのコリオリ効果で説明できます。なぜなら、地球も北から見て左向きに自転しているので、北半球で直進している物体は少しずつ右にずれていきます。そうすると、台風に吹き込んでくる風も少しだけ右にずれ、結果として回転に加担するようになるのです。ちなみに、(北半球で)風呂の水を抜くときに出来る渦巻きが左巻きなのも同じ理屈です。


 

それでは前述のコリオリ効果が具体的にどのようにジャイロに応用されているか解説します。

1.
何もしていない状態

 
円盤は動いていません。この状態で円盤上で中心部から右に何か物を矢印のように動かしたとします。



2.
:左回転している状態


このときに中心部から右に赤い物体を動かすと下向き(青矢印)に力が掛かります。これは先ほどのイラストとまったく同じ状況です。



3.
右回転している状態 

 
左回転と逆方向に力がかかります。とくに深い意味はありません。さっきと全く反対なだけです。



4.
物体が左右に振動している状態


真中で物体を振動させると、その振動の方向と、円盤の回転方向に応じて青矢印の向きに力が掛かります。これが一番大事な図です。実際には、すぐ上の2つの図の状態を組合わせただけなのですが・・。

じつは、この図こそ振動ジャイロの構造そのものです。実際には振動する物は圧電振動素子(ピエゾ素子)であり、電圧をかけて振動させています。

また、振動させる方向と直角に電極を付けて力を電圧として検出しています。円盤(というかジャイロ本体)が回転していなければ、コリオリ力は発生しないため電圧も出ないわけです。ポイントは、加震とコリオリ力の検出を1つのピエゾ素子で行っていることでしょうか。マクロ的には可動部がないため軽量かつ信頼性が高いです。





なお、ジャイロの事をもっと詳しく知りたい方はいい本が出ています。

「ジャイロ活用技術入門」




この本はジャイロ全般を解説した工学書です。特定のアプリケーションに偏っているわけではない,いい本です。ジャイロのことをはじめて勉強する方にはいいのではないでしょうか。

この項を読んで面白いと感じた方には強くお勧めする本です。



 なぜテールローターが必要なのか?

作用、反作用の法則というのは聞いたことがあると思います。正式な定義は小難しいですが、ボートに乗ってボート上から岸をけったとします。そうするとボートは岸から離れますよね。これが反作用です。つまり、岸をけったのと同じ力が体に(岸から)伝わりますのでボートが岸から離れるわけです。

これは直線的な力の場合ですが、回転力でも同じ事が起こるのは想像できるはずです。私はやったことはありませんが、回転式のイスの上にでも立ってバットを振れば体は振った方向と逆に回ること請け合いです。

これをヘリに移して考えると、エンジンがローターを回しますよね。すると機体は逆向きに回転します。
その機体の回転を止める向きにテールローターがついているわけです。たとえば、メインローターが右回転(上から見て)すると、機体は左に回転する(=テールは右に振れる)のでテールローターは左向きに推力を発生するようになっています。
 

少しはなしを発展させます。もし、ヘリコプターを飛ばしていてテールの駆動ベルトが切れたとします。他の部品はまったく無事だとします。すると、反動トルクを打ち消すものがないため機体が回り出します。こういうときは、エンジンがローターを回さないようにすればいいわけです。そうすれば反動トルクがなくなるので機体は回転を止めます。具体的にはオートローテーションをすればいいわけです。わたしも、テールのリンケージがとれて上空でこういう状態になってしまいました。「エンジンやテールのトラブルがあったらオートロ。」覚えておいて損はない知識です。

ただし、実機ではオートロに入る瞬間に自分でラダーを当てる必要があるのですが、RCではジャイロが介在するので実機ほど意識する必要はありません。
 
ちなみに、ドラエモンの「タケコプター」はこのような理由で成立しません。ローターが二重反転ならわかりますが・・・。



 
 ジャイロ歳差(=ジャイロスコピックプリセッション、Gyroscopic precession)とは

回転物に力を与えて回転面を傾けようとすると、力を加えた方向から(回転方向で)90°進んだ向きに傾く効果です。ただし、私はこれの理論的な根拠を説明することはできません。誰か教えてください。

具体的な例でいうと、回転しているローターを左に傾ける力を加えると、その結果前に回転面が傾くわけです。

スワッシュの動きとローターのフェザ角をよく観察すると、90度ずれていることがわかるでしょう。たとえば、エレベーターアップではローターが前にきた時にフェザ角がつく(つまりその時だけピッチが増えているということ)はずですが、実際には左でフェザ角がついているはずです。

これを体験する手軽(?)な方法は、動作中のハードディスクを動かして見るのがいいです。なんかぬるぬるした動き方をして不思議な感じです。ちなみに動作中のハードディスクは非常に衝撃によわいので注意してください。あと、こまを回して回転しているときに上から押さえてみてもわかります。ずれたところが傾くのはどうしても不思議なもんです。


 CCPMCollective Control Pitch Mixing、別名 スワッシュモード、CCPMix)とは?

ヘリコプターの操縦はスワッシュプレートを傾けることによって行います。エレベーターで前後方向、エルロンで左右方向に傾きます。またピッチはスワッシュプレート自体を上下させることによって行います。これはCCPMだろうとそうでなかろうと同じです。

と書きましたが、オメガグランプリゼウスではスワッシュは固定で、代わりにウォッシュアウトが上下する設計になっていました。ただしこの設計ではリンケージが複雑になります。マストのなかにリンケージが通っています。そのおかげでマストが4000円するとか。

従来方式ではピッチ、エレベーター、エルロンのそれぞれにサーボを割り当て別々に動作していました。たとえばピッチを上げたならばピッチサーボのみが動いていたわけです。これは複雑な機械的リンクにより実現されています。
CCPM
では複数(理論的にはいくつでもよいが、3つが多い)のサーボを直接スワッシュプレートに接続してそれぞれを協調して動作させることによってコントロールを行います。たとえば、サーボを前、右斜め後ろ、左斜め後ろと3つ接続した時を考えます。このときにはピッチは3つのサーボを同じだけ動かせばスワッシュプレートは平行に上下します。またエレベーターでは前のサーボと斜め後ろのサーボを逆に動かせばいいわけです。もちろんある操作に対してどのサーボをどれだけ動かすかを決定するには膨大な計算が必要です。しかし最近のコンピューターの進歩がそれを解決しました。CCPMのアイデア自体は古いそうです。それはそうでしょうね。誰でも考え付きますもんね。




イラストの解説をします。3つのサーボが120度間隔でとりつけられているCCPMの場合です。中心の楕円がスワッシュをあらわしています。左が前側です。

青い線がサーボの取付け位置を表しています。まあ、実際にはサーボからのリンケージがある部分だと考えてください。赤い矢印はエレベーターをアップにした時のサーボの動きです。前側が上がり、後側2つが下がっているのがわかると思います。したがってスワッシュは前側が上がり、後側が下がります。

CCPM
の長所としては、どの舵を動かしてもすべてのサーボが動くため一個のサーボの負担は軽くなります。リンケージが単純になり、軽量化とガタの軽減が期待できます。


CCPM
の短所としては次のようにさまざまなことが考えられます。

1
つ目にはサーボの個体差があるとよくないです。スピードにしても動作範囲にしても差があるとピッチ操作をしたときに舵が混じるということになります。さらに、120度方式では(イラストの方式)エレベーター操作をした場合、前側のサーボに対して後側のサーボの動きは少なくて済むわけです。いい方をかえれば、きちんと操舵するには前側のサーボは後側のものに対して速く動かなければならないわけです。

2
つ目には、サーボが一個故障した時には機体の動きがめちゃくちゃになります。従来方式ではそれぞれの舵が独立しているため、どこかのサーボが壊れてもそこの舵が効かなくなるだけですみます。といっても、従来型でもひとつでも舵がきかなくなると、墜落ですがね。

3
つ目にはまたリンケージが単純なため墜落した時にサーボが壊れやすいです。

これらのコントロールはすべて送信機で行います。そのためプロポのカタログなどにも「CCPM対応」などと書いてあります。処理はすべて送信機内で行われるため、受信機とサーボは従来と同じものでいいです。ただし、協調動作する関係でサーボの個体差が問題になる可能性がありますので、個体差がない(といわれている)デジタルサーボのほうがCCPMに向いているかもしれません。

あるビデオでは、従来型(=非CCPM)を「メカニカルピッチミキシング」CCPMを「エレクトリックピッチミキシング」といっていました。なかなかいい表現だと思います。本質的な表現ですね。

これからはすべてCCPMになっていくでしょう。たとえばシャトルでは従来型がZXXで、それをCCPMにしたものがSXXですが操縦した時にほとんど差はないそうです。ということは、構造が単純なだけCCPMが優位だといえるでしょう。実際F3Cの日本選手権でも上位はほとんどCCPMなのでそういう観点からも優れているといえるのかもしれません。ただ、言うことが一定していないといわれるかもしれませんが、シャトルに関して言えばSXXはフレームの構造がよくないです。CCPM機ではフレームの剛性は非常に重要なファクターとなりますが、SXXははっきり言ってダメです。CCPMに無理やり改造したような感じです。

構造的には、従来型ではピッチのコントロールがすべての基本で、ピッチのコントロール系にエルロンとエレベーターをくみこむ形になります。つまり、ピッチの精度がすべてを決定するとも言えます。一部分にすべてのコントロールが集まるのですから精度や剛性の確保はより難しいわけですね。



 
ニッカド、ニッケル水素電池の取り扱いについて

ニッカド(NiCd)、ニッケル水素(NiMH)電池はどちらもラジコン用電池としてはメジャーなものです。私は電動ヘリはやったことは無いのでそんなにこだわりはありませんが、受信機用などに使うので一応特性などを調べてみました。

どちらもとても似ています。ただ、違うところがあるのでNiMHの特徴をNiCdと比べて特徴を書いてみます。

ニッケル水素(NiMH)の特徴
容量は多い。NiCd1.5倍程度
最大電流はやや少ない。瞬間的なパワーでは劣る
過充電への耐性は弱い。その上すごく熱くなります。




 違うところは上に書いたとおりですが、共通点は

1
:どちらも電圧が1.2Vであること。
2
:値段は同じくらい。すこしNiMHのほうが高いかもしれません。
3
:いちおう同じ急速充電方式が使用できる。(デルタピーク検出型。ほとんどの急速充電器はこれです。)

などです。まあかなり共通です。

あるページを見ると「受信機用バッテリーにはニッケル水素よりもニッカドのほうがよい。」とかいてありました。これはNiMHの内部抵抗が大きいからでしょう。NiCdに比べるとあきらかにNiMHのほうが容量は大きいのですが、過充電、過放電、超急速充電などに弱いです。そのうえ、ニッカドに比べると大電流を取り出すことができません。内部抵抗が大きいことは、たくさんのサーボを一気に動かした時(ヘリでは日常的にそうですよね。)に電圧降下が大きくなるためよくないらしいです。。

まあ、それでも私は単3型のNiMHをはんだ付け&パックして使用しています。自分で作ったら安いので数を揃えて、2フライトごとに交換しています。しかし、前記の欠点に加えて振動に対する不安が残ります。余りお勧めできません。今バッテリーパックは4000円ほどで購入できます。もしこれが1000円になった(自作だとそれくらいでできます。)からといっても、これが原因で一度でも落とせば完全に帳消しです。なので安心をお金で買った方がいいような気はします。今のところ何も問題はありませんが・・・。

パナソニック http://www.mbi.panasonic.co.jp/oembatteries/jp/index.html2次電池全般について詳しいです。)


なお、NiMHを充電するなら急速充電器を購入するときにNiMH対応であるかどうかを確認してください。現在はニッカドにしか対応していない充電器はまず無いと思いますが、古いものを手に入れた場合には要注意かもしれません。これははほとんどが「デルタピーク検出型」であるためで、NiMHは充電完了時に少しだけ電圧が下がる(これをマイナスデルタボルトといいます。)のが少なくて検出しにくいからです。たまにNiMH用の充電器では温度センサー付のものもありますよね。これは充電防止のためです。

いろいろなニッカドパックを売っている店としては、「ドルフィン(TEL028-674-7037)」があります。時たまラジコン技術に広告が載っています。受信機用、送信機用、動力用などさまざまなパックをオーダーメイドで作ってくれる店です。カタログがニッカドやNiMHについてとても詳しいので、興味があるなら取り寄せることをお奨めします。わたしは送信機用の1100mAhのパックを買いました。JRの標準は600mAhなのでそれに比べるとだいぶ長持ちします。結構お勧め。さらに大容量のNiMHパック版(1600mAh)もあります。値段は送料などすべて込みで6000円程度です。
 

NiMH
にしてもNiCdにしても取り扱い上の注意点は、「完全に放電させきらないこと」です。放電させきったら一発で電池にとどめを刺します。充電しすぎでは致命傷にはなりませんが、放電しすぎは非常によくないらしいです。

なお、NiMHは充電中かなり熱を持ち、さらに充電が終了すると急に発熱が増えます。そこで、相当熱くなったら充電が終了していると考えていいそうです。逆にすごく熱いのにずっと充電するのは電池によくありません。NiMHは比較的過充電に弱いので注意してください。京商のNiMH用充電器には温度センサーがついているものがありましたが、過充電を避けるためについているわけです。

ところでニッカド電池の特性として、少し使ってすぐ充電してを繰り返していると容量が減ってきます。これがかの有名なメモリー効果です。これを避けるためには使うごとに放電していればいいのですが、完全に放電しきってしまうとバッテリーはダメになります。なので、市販の放電器にはオートカット機能(ある設定された電圧以下になると放電を止める機能)がついています。
 



【バッテリーチェッカーについて】

みなさんバッテリーチェッカーを使用しておられると思います。原理は一言で言えば電圧をはかっているわけです。下の図を見れば電圧を測ればある程度容量を推測できることはわかると思います。

ただひとつ落とし穴がありまして、開放電圧(電流が流れていないときの電圧)は中身が空でも結構あることが多いです。ためしに使い切った電池をほっておいたら、時間がたてば電圧は正常ちかくまで回復するはずです。あるいは、完全に使い切った電池を数分充電しただけで電圧は復帰します。もちろんそういう状態では負荷を掛けると一気に電圧は落ちます。

そこをバッテリーチェッカーは利用しているわけです。具体的にはある程度の電流を流して(=負荷をかける)やれば本当の容量がわかるというわけです。

 


【送信機用ニッカドについて】

ここでは8セルの送信機用のニッカドの特性について書きます。

下にグラフ(某メーカーの特性表より転記)を載せましたが、普通のNiCd電池を1時間で放電した場合(送信機用では妥当な仮定だと思います。)グラフのような電圧を示します。要するに、「9Vを切ったら一気に電圧が下がる恐れがあるからもうやめたほうがいい」ということですね。



横軸は容量の使用率でパーセント表示です。下のえんじ色のグラフが1セルあたりの電圧です。上の黄色が8セルでの電圧です。3810でも9Vでアラームがなるようになっています。理にかなっていますね。実際にあった話ですが、あるとき9Vのアラームがなったので「いいかげんやめようか。でもまだ大丈夫だろう。」と思ってホバリングしていたところ急に舵がきかなくなったそうです。びっくりしてプロポを見るとスイッチに触っていないのに表示が消えていたそうです。そのまま墜落しました。けっこう電池切れは怖いという一例です。



 キーエンスのレボリューターの操縦システムについて
(この項はわたしの推測が多分に混じっています。間違いがあってもまったく不思議ではないので間違っていたら指摘していただけるとうれしいです。)

キーエンスという会社のレボリューターというヘリがあります。この会社はセンサー技術などで高い評価を得ている会社らしいです。それが本当かどうかはわたしは知りませんが、このレボリューターというヘリは構造がセンサーとモーターの制御性べったりの技術の塊のような仕組みです。この仕組みをみると、相当この会社はセンサーに自信を持っているという感じが伺えます。しかし天才的な発想だと思います。この構造を考え、そして実現したキーエンスのエンジニアに是非会って話を聞きたいです・・。

まず普通のラジコンヘリの話をします。エンジンヘリでは、理論的には完全に電気を使わない構造をとることができます。つまり、サーボをなくし、すべてのコントロール軸を地上とワイヤーか何かでつなぎます。さらにジャイロをなくします。まったく非現実的ですが、理論的には不可能ではありません。普通の電動ヘリでも事情は大して変わりません。単に動力を電気から得ていると言うだけです。レボリューターは逆です。このヘリはエレクトロニクスの塊です。エレクトロニクスがないとなんにも動きません。

まずスワッシュプレートがありません。これはとんでもないことです。スワッシュをもたないヘリは実機もラジコンも含めてこのヘリだけではないでしょうか。実機でも「ヒンジレス」ローターとか言ってるヘリがありますが、全てのヒンジがないヘリはありますが、スワッシュがないヘリはこれだけでしょう。

ではどのようにしてサイクリックコントロールをしているかというと、マストのほかにもう一点で接続されており、同社のWebの説明の言葉をかりれば「モーターのトルク変化によるねじれを生じさせ、ローター面の傾きをコントロールする」そうです。この説明ではさっぱりわからないと思いますが、これは実際に実物をみてみると構造のとんでもないシンプルさがわかると思います。まずこの仕組みにはローターの位置をチェックするセンサーとトルク応答性のよいモーターが必須です。この二つを利用して、狙った位置(というか方位角)にローターがあるときモーターからのトルクを変動させてこの連結棒をすこしだけねじります。言い換えれば、モーターのトルクの瞬間的変動とローターの慣性をうまく利用しているわけです。それによりその位置でだけローターのピッチが変動します。これは普通のスワッシュのあるヘリがやっていることと結局(というか結果としてはという意味)は同じです。

それからもう一つの仕組みが、テールローターです。このヘリはテールローターが独立したモーターで駆動されています。つまり、メインローターとテールローターに機械的な連結がありません。ジャイロを使用して直接テールローターの回転数をコントロールしています。このしくみからラダーの応答性が限られるのはしょうがない気がしますね。テールローター系のイナーシャがあるためアンチトルクまあ、ここはだれでも考えつくでしょう。実際にやるかどうかはともかく、理屈は簡単です。

あと、おまけで二軸ジャイロで機体の安定性を上げています。まあこのヘリの構造からしたらついでみたいなものでしょう。


ちなみにこの構造は実機ヘリでは絶対に採用されることはありません。なぜならこの構造ではピッチを下げることができないためです。つまり言い換えるとオートロができないからです。しかもテールローターの駆動モーターが壊れたらオートロしなければいけなくなるのにもかかわらず、オートロできない構造です。そんな危ない構造にはできないでしょう。たとえば実機のロビンソンR22では電気が完全に切れても飛行機能には直接の影響はありません。もちろんエンジン計器は全部死にますが、速度計も高度計も動きますし飛ぶのには支障ありません。

どこかのページに「レボリューターでは背面はできるんでしょうか?」とか書いてありましたが、できるわけありません。マイナスピッチが取れないのにまともな背面マニューバーができるわけが無いです。背面どころかロールもできないでしょう。実際にはこのヘリはジャイロの関係で、バンク角もろくにとれないらしいですが・・。