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幻蒐紀
げんしゅうき

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――生き人形を壊した夜は、どうにもこうにも落ちつかねぇ。

◆◇◆

空気が、湿っている。
ぬばたまの夜の中、影どもが蠢いていた。
水都長崎、ぬるい川風が大気を揺らす橋のたもとだ。
逆方向から、ぼんやりとした光の輪が近づいてくる。
提灯片手、商家の若旦那とでもいった様子の男だ。
供の一人も無いのは、女のもとへでも忍んだ帰途かもしれぬ。
提灯の光が橋の半ばにさしかかったところで、影どもが走り寄った。
その数、十といくつか。
何事かと足を止めた提灯の主に向かい、影どもがいっせいに抜きつれ、斬りかかった。
悲鳴をあげる間もない惨劇。
提灯を取り落とし、倒れこんだ男の脇に影の一つがしゃがみこみ、懐を探った。
物取りの類らしい。
ずしりと重いものをしゃがんだ影が振ってみせれば、残りの影どもから笑いが上がった。
殺した後にすんなり笑える、この手のことに慣れた連中なのだろう。

「いいカモが、いやがった」

影どもが、あたりを見回した。
自分たちのいずれの声でもなかった。
かた、かた、かた。
下駄を鳴らして、橋を渡って来る奴がいる。
影の一人が落ちた提灯を拾って、近づいてくるものへとかざす。
かた、かた、かた。
そのものの姿が、次第にはっきり見えてくる。
一見着流し姿の浪人体、ただしまとっているのは、高貴の姫御前かはたまた遊郭一の花魁あたりが好みそうな、緋色の絹から仕立てた小袖だ。
素足に下駄ばき、腰には大刀一本落とし差し。
一本足りないところを見れば、武家であるとも思われぬ。
異様であった。
だが、それらは瑣末事にすぎない。
真に異様なのは、影の発した一言に収斂されよう。

「……鬼」

生身の人にあるまじき真紅の瞳。
腰あたりまでも垂れ下がり揺らめく髪は、夜目にまばゆい銀の色。
提灯の光が照り返されて、銀の滝の飛沫のごとく跳ねている。

「あぁ? 角なんざぁ、生えてねぇだろうがよ。まぁ、いいやい。てめぇら、とりあえず死ねよ」

当人がいうからには鬼ではないのだろう。
だが、化生の存在には違いあるまい。
いくぶん腰がひけつつではあるものの、影たちは逃げなかった。
相手が化生なら、こちらは人中の鬼畜ぐらいの性根は据えているものか。
もしくは思い込んで恐怖から、心を鎧っているだけか。
いずれにせよ、押し殺した吐息を気合に代えて、影の一つが躍りかかった。
かたり――化生の下駄が鳴った。
片足一本ひょいとすべらせ、化生の体が右へとふれた。
なぎ払われた影の一刀が、紙一重の位置をすりぬけてゆく。
化生の背後、ゆきすぎた影がたたらを踏む。
銀光が薄闇を裂いた。
抜く手も見せず、化生の刃が影を追う。
前のめりの影が、大根斬りに両断された。
力まかせの一刀、いや渾身の力を込めたとも見えぬ。
無慈悲なまでに無造作な、斬撃であった。

――似てんなぁ、あの晩と。

次の相手を見定めた化生の想いが、自身の中へと落ちてゆく。
同じような橋の上、あの日も人を斬りまくった。

◆◇◆

その夜の相手は、子どもを売り買いする外道ども。
人外の自分より、余程鬼畜と思える連中である。
すべてが、今日と同じ。
ただ一つ、違っていたのは。

「助けて、ください……」

化生に、そう請うてきたものがいる。
男というには若く、子どもというほど幼くはない。
異国の血が混ざるとおぼしき青い瞳に見つめられ、心が震えた。
斬って、斬って、斬った。
言われるままに、助けてやった。
にも関わらず、

「なぜ、皆まで殺すのですか」
「ひとが、嫌いなのですか」

弱々しい声で、しかしまっすぐに、問いかけてきた。
だから、答えた。

「確かめてぇのよ。斬って斬って、斬りまくって……血の色が、いかに綺麗かってことを。でねぇと、枯れきっちまう」
「おめぇには、ひとには、わかるめぇ」

化生は青い瞳と連れ立って屋敷に戻った。
ゆくあてが無いというから、拾って帰った。
助けてやったとはいえ、化生は化生。
道すがら、怖くはないかと化生が問えば、

「同じ、ですから」

つぶやいてから、磨(ま)太(たい)と名乗った。
常人との見た目の差異は、化生も混血も同じこと。
そう言いたいのだろう。

――なるほどなぁ。面白ぇ、いい暇つぶしになりそうだ。

心の上辺で嘯きながら、心核のざわめきを感じとっていた。
磨太に名を聞かれると、好きに呼べと言ってやった。
暇つぶしの対手を見つける度、そう答えるのが化生の常だ。

「……るしふぁ」

それが、当面の化生の名となった。


◆◇◆

次の影が迫っていた。
大上段に振りかぶり、化生にむかって振り下ろそうと気合の一声。

「ちぇす、……」

影の目が見開かれ、その顎がくいと上がった。
化生が同じ大上段に構えていた。
わずかな跳躍が、影より位置を高くしている。
影に逡巡する間を与えず、化生の下駄が橋を鳴らした。

断っ――!

断ち割られた影が、二つに裂けた。
肉を裂く感触を指先に覚えながらも、夢想が化生をとらえつづける。
想いから醒めねばならぬほどの相手ではなかった。

◆◇◆

「一度、言ってやらなきゃと思っていたが……感心できやせんね」

磨太を屋敷に迎えた翌日、化生の相方がこぼした言葉である。

「うるせぇや。余計な口出しはいらねえんだよ、人形師」
「たまにはあたしの言も、聞いちゃあどうです」

苦言の類を口にしながら、ふうわりと柔らかな微笑を浮かべている。
人形師というからには職人だろうが、なりだけ見れば学者の雰囲気。
眼鏡をかけて、月代剃らずにゆるく束ねただけの髪。
節々が骨ばっている上、身丈が縦に伸びすぎているから、実よりずっと細身に見える。
黒髪黒瞳、一見して常人だが、ここ三百年ばかり化生とつきあっている相手だ。
まともな人で、あるわけもない。
三百年の腐れ縁、何があったわけでもない。
周りに同じ長さの時を共に越せる存在など稀有、それだけのことでつきあっているのかもしれぬ。
さりとて三百年も一緒にいれば情も想いも湧いてくる。
そういった、つきあいである。

「言いたきゃ言えよ。聞く聞かねぇはこっちで決めらぁ」

化生が顔をそむけると、人形師の笑みが深くなる。
ふうわりとした微笑が、こわいものをはらんだ笑みへと転じた。
口角が吊り上れば、唇が妙に艶めいてくる。
それでいて眼鏡の奥の目は笑っていない。

「名ってなぁね、呪なんですよ。呼ばれた途端、あんたはその名に縛られる。いまのあんたは、あの子のるしふぁに成りきっちまってるんでさ。おわかりかい、るしふぁの旦那」
「だからなんだってんだ。おめぇは黙ってあいつの人形つくっていりゃあいいんだよ、いつもみてぇにな」

◆◇◆

肝胆、相照らした仲と言わば言えよう。
とはいえ、相方を鬱陶しく感じるときもある。
人を斬って斬って、人外の所業に浸かりたくなる晩ともなれば、尚更のこと。

――ただでさえ、落ちつかねぇってのに……したり顔で小言でも言われちゃ、やってらんねえ。

影を裂き、橋に触れる寸前まで振り下ろした大刀の切っ先を、くいと持ち上げる。

「看(み)えてんだよ、あぁ?」

真正面に突きだした。
裂けた影の後ろに、次の影があらわれていた。

「仲間ごと貫こうってぇ、目論見なんざなぁ。はん……くっだらねぇなぁ」

かた、かた、かたり。
影の腹を貫いたまま、化生が前進する。
ぞぶり。
音が立つほど突き入れると、影はくたりと崩おれた。


◆◇◆

暇つぶしの際、やっていることが三つある。
一つめは自分を対手の好きに呼ばせてやること。
二つめは人形師に対手の人形を造らせること。
そして三つめが、化生の絵を描かせること。
此度も、いつものように、磨太に画材一式を渡して頼んだ。
怪訝な顔こそしたものの、行くあてもない身を養ってくれる相手の言うことだ。

「うまくは、描けませんよ」

言い置いて取りかかった。
それからの日々は、穏やかだった。
毎夜毎夜、磨太は根気よく紙と向きあった。
もともと、そういうことが好きであるらしい。
化生は肘枕でごろりとしながら、その様を見つめている。
筆はなかなか進まない。

「るしふぁは、難しい。綺麗すぎるから」

言われるのには、慣れていた。
恐怖するか、魅せられるか。
人が化生に抱く想いは、二つの極に分かたれる。

「おめぇにはそう見えるんだろうな。俺にはよくわからねぇがよ」
「鏡を見れば、わかるでしょう?」
「屋敷にゃ、置いてねぇからな。ま、好きなだけ悩むがいいやい。俺はいくらだって待つからよ」

時折、人形師が顔を出す。

「あんたがそうも張りついていちゃあ、せっついてるのと変わりねぇでしょう」

化生に言いつつ、磨太にふうわりとした笑みを向ける。
化生と違い見た目は人だ。
人中に紛れる術も心得ている。
食いものや画材を買い入れてくるのは、人形師であった。
日中、人形づくりの合間を見ては買い物に出ている。
そして日が落ちた頃合、化生が起きだしてくれば、何やかやと二人の世話を焼いた。
人形師、そういうことは苦にならぬ性質だ。
日々を重ねてゆくうち、遠い昔からずっと三人で暮らしてきたような気がしてくる。
暇つぶしをやるたびに、化生はそんな錯覚にとらわれる。

◆◇◆

影から抜いた大刀片手に、化生がぐるりと見回した。

「おめぇは来ねぇのかよ」

釣られるように、踏み出した影の首が、玩具のように飛んだ。
残った影が、じりじりと後ずさる。

「そっか、来ねぇかよ。じゃあ終ぇだなぁ」

助かるかもしれぬと、影たちの気が緩んだところへ。
化生が、躍動した。

「てめぇらの、手番はな」


◆◇◆

「いい子じゃあねえですか。あたしは好きですよ」
「それがどうしたよ」
「薦めてやってるんでさぁね。眷属にしておしまいなさいと」

思わず人形師の胸ぐらをつかんでいた。
怒りに、駆られていた。
その矛先が人形師に対するものか、揺らいだ己の心に対するものかも、判然とせぬままに。

◆◇◆

そこからは、もう斬りあいではなかった。
身をすくませる影の間を、化生の刃が奔り狂った。
薙ぎに薙ぎ、突きに突く。
最早、人であることを忘れる勢いで、影が一つ、また一つと壊されてゆく。
戦いではない。
殺戮ですらない。
破壊であった。
十数個あった筈の影が、一つになるまでさしたる時間もかからなかった。
最後の一つとなった影が、己を取り戻したように走り出す。
化生に背を向け、一心不乱に逃げてゆく。
下駄の音が、追った。
かかか、かん!
それだけであった。
たやすく追いつかれた影は、仲間同様壊されていた。


◆◇◆

化生は屋敷の一室に引きこもった。
磨太には入るなと言い含めてある部屋である。
室内は闇であった。
化生の目に、灯火は不要。
数十の視線が、化生を貫いていた。
人形の視線である。
壁の一方に、ずらりと人形が並んでいる。
そのうちの一つへ歩みよると、かたわらに置かれた巻物を手にして開いた。
銀の髪に紅い目の男が、描かれている。
化生の絵姿であった。
巻物を戻して、そっと人形の髪をなでる。

――もう、名も思いだせねぇや。

だが、化生を見つめる瞳だけは、脳裏に焼きついている。
だからいまも。
数十の視線すべてに、こうして貫かれている。

――そして俺は。俺は誰だったのか。

長すぎる生は、己を失わせてゆく。
化生の心が、過去の時の狭間に茫漠と拡がりかけたとき。
障子戸が引きあけられた。
外から入った微かな光が、闇を薄らがせる。

「るしふぁ」
「来んなと言ったろ」
「絵ができたから、早く見てもらいたくて……あの、ごめんなさい」

あやまった磨太の頬が、いつになく上気している。
その様を見れば、怒るに怒れず、

「そうかい」

小さく笑んで、返してやった。
さりげなく磨太から室内を隠すように、立ちはだかる。
誰であれ、余人には見せたくない場所であった。
さいわい月には薄雲がかかっている。
この程度の灯りなら、人の目では室の奥まで見通せまい。
ついと細い肩を押しやりながら、部屋を出た。
その拍子、磨太の懐から転がり落ちたものがある。
化生がかがんで、拾いあげた。
きら、と光った。
丸い手鏡であった。

「見比べてほしいと思ったのです」

絵と実物を、ということか。
化生が手にした鏡の中には、ただ件の部屋の障子戸だけが映りこんでいる。

――俺は。

「るしふぁは、本当に綺麗だから……」

――俺は、何だ。

どくり。
化生の心底が疼いた。
鏡から顔をそむけて隣を見れば、青い瞳が化生をじっと見つめている。
あたたかさと憧憬をないまぜにした、まなざし。
澄みきった青い瞳の中に、己の姿が映りこんでしまいそうに思われて、化生は磨太の体を抱きしめた。
鏡にすら映らぬものが、人の瞳に映りこむわけもない。
それでも。
否、それだからこそ、見ていられなかった。

「るし…ふぁ…?」

とくんとくんと磨太の鼓動が聞こえてくる。
人には感じ取れぬ類の甘い芳香が、化生を満たす。
同時に、渇きに襲われた。
ひさかたぶりの、強い強い飢餓。
人形師の言葉が、脳裏をよぎった。

「薦めてやってるんでさぁね。眷属にしておしまいなさいと」

この何百年、繰り返し言われてきたことだ。
つまりは、いつも同じ結末だったからに他ならぬ。

「どうしたんです、るしふぁ。今日のあなたは……」

なんと評するつもりであったか。
つづきは化生の声にかき消された。

「すまねぇ、すまねぇなあ」

泣きだしそうな、苦しそうな、声だった。
化生の口から、二本の牙がのぞいていた。

――俺は。俺は何だ。
――おめぇの描いたなぁ、こんな俺じゃああるめぇな。
――おめぇのるしふぁは……

強く強く抱きしめてやりながら、細首にずぶりと牙を突きたてた。

◆◇◆

「終めぇかよ」

血塗れた大刀を持ち上げ、刃へと舌を這わせる。
舌には甘い。
化生の性は、体は、悦んでいる。
それでも足りぬ。
足りぬからこその暇つぶし。
時を経れば経るほど、心の飢えはいや増してゆく。
ぽつ、ぽつり。
天からの雫が、橋をぬらした。
じじ、と音を立てて、提灯の火が消えた。
しとしとと降りだした雨が、橋中に散った血痕を、斃れた影たちを、そして化生を洗ってゆく。
ひとり、天を仰いで立ちつくした。
化生の頬を、ほろほろと雫がつたい落ちた。
降りそそぐ雨の中で、心も体も冷えてゆく。
冷気が心地よかった。
その心地よさも、束の間のこと。
あることに、思いあたって化生の総身が、熱を帯びた。


◆◇◆

人形師は、行灯の光に小さな首をかざしていた。
闇を見通す目を持ってはいるが、細工をするには見えれば良いというものでもない。
右から左から、光と影を面に躍らせなければ、首の表情は読み取れぬ。
その手が、止まった。
荒々しく廊下を渡ってくる足音がする。
ばん、と音高く障子戸が引き開けられた。
ずかずかと、化生が踏みこんでくる。

「なんですよ、その濡れ鼠は。お待ちなさいって、部屋の中まで水びたしにする気ですかい、るしふぁの旦那」

木彫りの首を脇へと置いて、手ぬぐい片手に腰を浮かせた。

「その名で呼ぶねえ。そいつはもう終めぇだい」
「おや、もう壊しておしまいになったんで」

微笑む対手をどんと押しやり、半ば馬乗りになる。

「こいつは、ちぃと乱暴だねえ」
「てめぇ、仕込みやがったな」
「なんのことで」
「すっとぼけんない、鏡だよ」

屋敷うちに鏡は置いていない。
身ひとつで連れ帰った磨太が持っているなら、用立てた者は一人しかいない道理だ。
くく、と人形師が喉を鳴らした。

「仕込んだたぁ、人聞きの悪い。あたしゃ、頼まれるまま買ってきてやっただけでさあね。そこから後は、あんたとあの子のことでしょうや。そんなことより……」

節くれだった大きな手をのばし、じゃらりとつかんだものを、化生に見せる。

「お選びなさいよ」

開かれた手の平の上には、幾つもの青い玉。

「あの子の瞳だ。どれにしなさるね」

化生がぴくりと身じろぎした。

「……」

口から出たのは、呼気だけであった。
そら怖ろしいほど澄みきった青色に、己が映りこみそうに思えた刹那がよみがえる。

「怖かったんですかい」
「ふざけんな、あんな餓鬼が怖えものかよ」
「わかってやすよ、毎度毎度の怖いもの見たさだ。真にあんたが怖がってんなぁ……」

言いさした人形師の唇に、己の唇を押しつけた。
強引に、塞いでねぶる。
ぱらぱらと畳に落ちた青い瞳が、転がってゆく。

――言われるまでもねぇ。

見透かされているのが、腹立たしい。

「ちょいと、苦しいよ。当たりどころが欲しいなら、当たられて差し上げやすから、そう無茶をするもんじゃない」
「当たってやしねぇよ」

あやすような物言いに、気勢をそがれた。

「素直じゃないねえ。まあ、あの子の目にそうなっちまうのは、わかる気もしますがね」
「どういうこった」
「るしふぁ、と旦那を呼んだでしょうや。あたしも知らなかったんですがね、ありゃあ切支丹の教えに出てくる魔物だそうだ。あの子は存外、いい目をしてたんじゃねえかと思いやすよ」

――余計なことを言いやがる。

人形師の着物の襟を、力まかせにはだけてやった。

「そういや、絵のほうはどうなったんで」
「まだ見ちゃいねえ」

――見れなくなっちまうだろうがよ。

むきだしの胸に、顔をうずめた。
苛立ちをぶつけるように、唇這わせて貪ってゆく。

「回りくどいったらないね、旦那は。あんたの知りたいもんなら、あたしがいつでも教えて差し上げますのにさ。こう、ちょいとあんたの人形こさえてね」
「いらねえやい。とんだ化け物つくりやがんなぁ、わかりきってる」
「化け物上等じゃあありやせんか。あたしゃあね、そんな旦那が、大好きなんだ」
「ぬかしやがれ」

化生が噛みつく。
言葉のみならず、字義そのままに。
くく、と漏らした笑いが、喘ぎに変わった。

                              

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