2008.OCT14
第16回大会まで あと
日本山岳耐久レース(長谷川恒男カップ)の紹介HPです








プロローグ(自宅〜スタート)

宅でCXC(3.0L)に1.5Lを、Platypus1.8L(2つ使用)に1.5Lと0.5Lの水道水を給水、Patagoniaパックの中に収納、さらに着替え、食料をダッフルバックに詰めて自宅をいざ出発。 五日市線の秋川を越え、席も空いたのでパックの中を点検してみると・・・やはり、漏れていましたよCXC、キャップの締め方が甘かったようで。パックの腰にあたる部分がビショビショです。

気を取り直し、武蔵五日市駅で下車後、ホームのベンチで、各給水タンクへスポーツドリンク、カーボショッツの投入を行い、レース用のTシャツ、モントレのニューシューズに衣装替え。 会場でやることを極力、駅で行って会場入りすることに。 さらに駅前交番の裏のトイレで用足しをし、タクシーを使って会場入りです。 これは濡れたパックを背負いたくないことからです。

会場へ到着、受付を済ませ、PETZL、モントレイルのブース、さらにアートスポーツでノベルティー、プレゼント品を一通りGET。 すると、マッサージコーナーの案内が目に。 マッサージは未体験であったことと、腰痛、足底筋膜炎(カカトが痛くなる)が気になったこと、さらに無料の2文字に惹きつけられ、マッサージの会場へ。 すると、運良く空いていたので施術して頂ける幸運に恵まれました。 実際に終わってみると、施術自体は、整体よりソフトでしたが、少し気分はスッキリ。 さらに足の裏には横方向にテーピング頂いた上、胃の裏側の背筋が凝っているので、胃も弱っているでしょうということで、手首に針も打ってもらいました。

五日市のグラウンド脇に行ってみると、有名なYさんが、サングラスをかけて、ひとり黙々とアップしており、頭から水もかぶっていました。 実は東京マラソン2008の某TNFブースのトークショーで、マフラーを当てたのですが、そのショーでチームメイトの女性選手から、「(彼は)テンションが上がるので、スタート30分前には話しかけるのもはばかられる」と、紹介されていました。 どうやらその話は本当のようです。 子供も子供なりに雰囲気を理解したのか、奥さんがどこかへ連れていったのか、つい先ほどまで周りにいましたが、今はいなくなっています。 遠くのほうから、心の中でブースでのお礼と激励の言葉を申し上げました。 それにしても、すさまじいほどのオーラと気迫です。

 さて、スタート直後の写真を撮るべく、校門横に移動し、スタート写真を無事撮影

こんな事をしていてよいのかと言った反省もあるのですが、おかげでメガネをかけかえるのを思い出し、あわてて荷物に戻りメガネチェンジ、最後尾からのスタートとなりました。

第1区間(五日市〜浅間峠)

PiPiPiPiPI! スタートしてあらためて校門正面のハセツネロードを見てみるとものすごい数の応援者。 従来から、農協の階段やら駐車場などは、それなりに競争率は高かったのですが、道路にまで人があふれて応援しているといった状況になったのは、ここ3,4年の話です。 この大会の安定的な人気とトレイルラン文化の醸成を祈る心の汗は、オールドファンの目からあふれそうになります。

 いつもの小和田囃子とラーメン売りこみ役員さんの応援に見送られて、いよいよ山道に突入です。

山道に入ると、・・・・混んでいます。はっきり言って、かなりの渋滞で、完全な停止状態です。 
去年までの状況とは明らかに違う気がします。 あまりにも人が多いことと待ち時間が長いことから、先が急に心配になってきたので変電所からは、少し飛ばします。 そんな焦りをせせら笑うように、この後、完全停止を含んだ渋滞は、市道山分岐まで断続的に発生し続けました。 その証拠に道の脇で休憩している選手の数も、去年に比べて明らかに少なくなっています。 悪いことに、CXCの漏(も)れで、濡(ぬ)れていた水なのか、お尻の部分がビショビショになっていて、気分は最悪。 こんな時に限って、イヤホンなしのラジオ選手、キンキンする鐘の音、前後の状況を顧みない
(ように見えた)オシャベリに夢中な選手と・・・何とか平静を保っている修行の足りない私の心に、さざ波が立ち始めます。 5時間代の到着を目指していた第1CP(浅間峠)は、6時間代の前半で到着。 このタイムは地力も無く、取りこぼしの多かった10年前では、完走に黄色信号の危険な時間です。 あまり良い材料がなかった第1区間ですが、Platypusからのカーボショッツ補給が順調であることと、お尻が乾いてきたことが一筋の光明です。

第2区間(浅間峠〜月夜見山第2P)

三頭山下りまでは不要というのが持論であったストック。 今年はかなり弱気モードなので使用開始は、浅間峠通過直後からです。 第2区間の前半は、第1区間に比べ、体力的にはツラくないはずです。 しかし、歩き始めてすぐに速い集団につかまり、あっさりと道をゆずります。 やはり、相当に疲れているのか、調子が悪いのか、ガックリです。 次の集団に入りますが、違和感の無いペースでしたので、超特急集団は、第1関門に早めに到着し、たっぷり休息を取ったランナー達だったのでしょうか。

天気予報では、夜は曇りでしたので土俵岳あたりは霧が濃いのではと覚悟していましたが、視界はクッキリ、静かな夜の笹尾根(三頭山から浅間峠への尾根)の旅が始まります。 しかし、良いことばかりではありません。 今までに採った固形物は、濡れ煎餅(せんべい)一口サイズ2枚と、チョココーティングしたビスケットスティック1本で、残りはカーボショッツからのエネルギー補給です。 
計算上はこれまでの大会と比べてカロリーが少ないと言うことは無いのですが、どうもお腹が減って我慢できません。 完走したら帰り道の五日市西武信金隣の一越で山菜おにぎりや、近所の肉屋のトンカツを食べるとか、ビールを飲むなど、飲食系のネタをモチベーションの起爆剤としてきました。 しかしながら、今回のように食料で困っている状況では、この作戦はかえって逆効果です。 経験上、深夜となる後半は食欲が落ちるのですが、それを差し引いても手持ちの固形物の量は不安です。 御前山あたりでカロリー切れで行動不能となったり、気分が悪くなるとシャレになりません。

 さて、笛吹(うずしき)峠で、初めての腰を下ろしての大休止とします。 これから先、眠くなる事が多い区間を迎えるにあたり、冷え込みも厳しくなく、風もない笛吹峠で、丸太を枕に5分ほど仮眠します。

スッキリと目覚めた後、ウインドブレーカーのパンツを着用してReスタート。 すると復帰後、5分も経たないうちに、草むらで四つんばいになってリバース中の選手が。 安否を問うと、「大丈夫でありません」との返答。 つい先ほどの笛吹峠で、役員さんにリタイアの相談をし、リタイアできる4.2キロ先の西原峠を目指していた選手です。 「自力で歩けるが、ゆっくりしか歩けないので役員に伝えて欲しい」とのこと。 後続の2選手に協力してもらい、ナンバーカードを暗記した上、西原峠へ到着し、役員に状況を伝達し、無事任務を達成できました。

この後、西原峠をパスして1〜2分のところにある槙寄山頂上の丸太ベンチで10分ほど睡眠。 ここで雨具を着込んで三頭山へ出発です。 何とか、避難小屋までたどりつき、残り水量のチェックをします。 カーボショッツは、十分に残っていますので第2CPまでたっぷり吸う事ができます。 メインタンクのCXCは、引きずり出すと、ホース接合部分から漏れるリスクがありえますので、サブのPlatypusの1.5Lから、CXCへ水を足します。 その際、少しだけ水を漏らしたようで、せっかく乾いたお尻は、また湿ることに・・・今年は水難続きの大会です。 三頭山の頂上は寒かったものの役員さんに写真を撮ってもらい、他の選手3名からも写真撮影を依頼されます。 見ていると役員さんは本来のチェック、誘導業務のほかに、シャッター押し下げ業務も多忙なようでご苦労様です。

早々に山頂を後にし、下山開始です。 途中の東屋(あずまや)では、3度目の仮眠です。 ここはストップウォッチ計時するのを忘れたので、何分寝たか不明です。 隣で寝ていた選手が飛び起きてREVERSEした音で目がさめました。 今年は、このアクシデントを3度、目の当たりにしましたが、どうしてしまったのでしょうか?

その後、リタイアしても良いと思っていた鞘口峠はあっさりと素通り、5分ほど登り返したピークのベンチで一睡。 もう、ストップウォッチも押しません。 意外と・・・リタイアするよりも野宿もどきが好きなのかもしれません。

風張峠から第2CPの間も、笹尾根同様に静かです。 ここまで来ると、集団となることは、まずありませんし、追い越し追い抜きもほとんどないので自分だけの世界です。 2度ほど奥多摩周遊道路に出て、アスファルトに出て、役員さんと会うときだけ、現実に引き戻される瞬間以外は、この区間は夢の中のようです。

3度目に奥多摩周遊道路に出るためには、木の根が張り出したヌルヌルの急斜面を下る必要があります。 今年の下りは、コースが整備されたこともあり、かなり簡単に道路に降り立つことができました。 さあ、周遊道路に出れば、あと数100メートルで第2CPです。 体調はどうか? 装備品や気力に問題はあるだろうか? そして、空腹感が絶望的なものか? 文字通りのチェックポイントとなります。 そして、ファイティングポーズを取れれば、完走率は90%です。

そして・・・後半へ



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