2005.OCT.16
第14回大会まで あと
日本山岳耐久レース(長谷川恒男カップ)の紹介HPです







第13回大会 完走手記

五日市は白かった
  拝島で五日市線へ乗り換える。同業者が多数なので、一番後の車両から、仲間を探したところ、前から2両目で発見。 考える事は同じで、必然的に今熊山の渋滞と天候の話題となる。五日市が近づいたところで、車窓から遠方の里山を見ると・・・・・・・・・霧がかかっているヨ。 霧だか、雲だかよくわからない白い物体が、電車と同じ標高の集落にもかかっている。 あらためて、五日市駅につく直前に、山々を観察すると、やはり、白いものが・・・、しかも、ド悪天候の去年よりも、圧倒的にホワイティー、覚悟を決めさせられる。 改札への下り口は階段ではなく、エスカレーターになっており、大渋滞。 ササッと反対側の階段に回ればあっという間に下りれるのだが、我々は71キロの長丁場を前にして無駄足は一歩も踏まなかった。
 駅から会場までの道中、シューズ選択をあれこれ考える。 持参した8年前のサッカニートレイルシューズ、今履いているサロモンのGORE−TEXのトレイルシューズ、そして会場のブースでのニューシューズ購入の3択。 結果、サッカニー君は経年変化によるグリップとクッシュン性能低下によりベンチへ。 3回出場を果たしながら、いまだ中への浸水を許していないサロモンは、今回温存し、きれいな街靴として余生を全う。 ニューシューズ購入へ踏み切る事とした。
 会場へ到着。 荷物点検を受けるが、行動用のパックに、水を含む、必須装備を全てセッティングしてあるので、即座にパス。 中に入り受付を済ませ、隣の建物へモニターとなった4DMタイツを受取りに行く。 キレイな視聴覚教室風の部屋で引換券とタイツを交換。 アンケートを書く事をしっかり念押しされた後、その部屋で、いざ着用(だって皆やっていましたので)。 着用感は、ごくノーマル。 ライバルのCW−Xは手術用のゴム手袋をはめるような抵抗感と布地のヒッパリ感はない。 ここは、好き嫌いがわかれるポイントかもしれない。 膝の屈伸をすると、CW−Xはゴム棒を曲げるような屈伸感となり、膝裏への圧迫も感じるが、4DMはここでもノーマルな感触。 サポート力の落ちた10〜7年前のスケスケCW−X(3本持っている)ユーザーとしては、違和感がない。 さらには、CW−Xと違い、完全な素肌感覚で、動きに生地が完全に追随してくる好印象。
 仲間と一緒に体育館に突入。足の踏み場も通路もないので,寝ているオジさんの顔をまたいだりして、別の仲間が確保している右手の奥に辿りつく。 が、どこにもいないではないか・・・! うろうろする仲間は、携帯で場所を再確認しようとしているが、NEWシューズ購入をしなければならない私は、仲間と分かれ、荷物を全部持ったまま、五日市会館へ戻る。
  さっそく、アートスポーツのブースに向かう。狙いは、モトレイルのレオナディバイドか、ハイライン。 すると、・・な・な・無いではないですか。 あったのは、GORE−TEXモデルとか、他のモデルとかの在庫品でした。 顔なじみのやたら元気のいいスタッフ(一応取締役)に、文句を言うと、レオナディバイドの女性モデルを薦められました。 男女の足型の差異を尋ねると、足が細いので大丈夫との事。 試してみると、なかなか良かったので、購入。 それにしても、女性モデルでUS11インチ(日本換算27.5〜28.0)を用意するとは、恐るべしアメリカ。
混雑する五日市駅ホームエアドームのデザインが去年に比べて変わりました

スタートそして誰もいなくなった(第1区間)
  その後、荷物を五日市会館に置く。 グラウンドに出て、仲間を捜し出して、スタートのエアドーム付近で記念集合写真。 離れたところから出走者を見て、本当に2,000人いるのだろうか?とか去年の方が確実に多かった等と言い合っているうちに、エアホーンでスタート。 トップがRCチップのセンサーを通過するところを写真に収めようかどうしようかと迷っていると、仲間がいつのまにいなくなっていた。 あわてて、列に合流して、スタート。 最初の交差点で、横断規制。 人数の多さと共に、例年の位置よりかなり後ろである事をあらためて認識。 その後、北丹沢カップの知人と遭遇。 別れた後は坂を下り、橋を通過する。 このあたりの位置だと、ペースも遅く、流れに身を任せるのが、全く負担とならない。 変電所の手前の最初の山道の下りでレオナのグリップ力を試すと、なかなかしっかりしているではないですか! ヘッピリ腰でスリップを警戒している選手を尻目に、ガンガン下れる。
 今熊山へ50分で到着。 去年は、ここまで40分くらいで到達し、入山峠まで名古屋からの知人とランデブー走行。 おかげで後半メロメロ。最後はリタイアとなってしまった。 今年は、体調、天候ともに良くないので、自重。 登山スタイルで完走を狙う事をあらためて自分に言い聞かせる。その後、入山峠までの道はヌルヌルで大渋滞。 渋滞箇所は稜線に辿りつく前の登り、岩から飛び降りる必要があるところなど合計3ヶ所。立って待っている間は、雨具を着こむ選手の荷物を持ったりなどと、なかなかほのぼのとした時間。 入山峠に出た後は、例年程度の混み具合、特に渋滞という言葉を使うまでもない。 霧が深く、しかも風が片側(右側)から吹いて来るので、メガネのレンズの左側が水滴で曇り、片側視力となり気持ち悪い。 これは天気の悪かった前年も同様。 市道山を過ぎる頃から、風が強くなったのか、霧が晴れたのか、気分が良くなる。 醍醐丸の登りは、想定内のドロドロ。 ツルツル滑る選手を尻目にスイスイ登る。 これは、完全にレオナのおかげでしょう。 買う前は、ノコギリ状のソールなので、足の運びが重たいとか、泥がつまってしまえば、どの靴も同じだという否定的な見方をしていたが、いまのところは好結果。三国山でついに雨具を着用し、ヘッドランプをスイッチON。 ついでに雨対策として忘れずに持参したキャップを着用してきたが、フードをかぶるのでパックにしまう。 ここから浅間峠までは、最大のドロドロ下り。でも、レオナでスイスイ。 しかし、甘くはなかった。 木に手をついてブレーキをかけた瞬間、木が折れていて、そのまま転倒。 さらに起き上がってさらに転倒。 あまり転ばない事、靴やすそを汚さない事をひそかに自負していたが、ガッカリ。 手と一緒にヘッドランプをついたらしく、レンズ部分に泥がビッシリ。 ランプへのダメージはないものの、レンズが泥で覆われていると性能をフルに発揮できない。 レンズを手でぬぐうが、手が汚いのであまりきれいにならない。 手の泥を木の幹でこすり落とそうとするが、木の幹自体が汚れている(他の選手も同じことを考える)ので、問題解消せず。 我慢して浅間峠第1CPへ。

 第1区間データ: ◇区間タイム:5時間後半 ◇服装:半袖、4DMタイツ 途中から雨具上衣着用。 ◇食料:ウィダーゼリー1、POWER BAR1,ミニホットドッグ1 ◇水:1.8リットル ◇天候:霧雨 
雨の五日市中学グラウンド小和田囃子


霧の笹尾根(第2区間)
 ゆっくり休憩を取った後、19:00頃出発。 浅間峠からの最初の登りもツルツル。 通ってみれば当たり前にもかかわらず、この場所のツルツルはあまり記憶が無い。 後は相変わらず霧が深いです。 時折現れる急な上り下りは例外無くツルツル。 しかしながら、この区間のツルツル度は例年通りで、想定の範囲内。 この区間は、集団が形成され、ついて行けない選手が、道を譲るといったパターン。 途中、右手に奥多摩周遊道路のオレンジ色の照明が幾度か見える。 雲が切れていたので、後を振り向くと都心のイルミネーションが見える。 『夜景!』と思わず声を上げると、後続の選手からも『オ〜ッ』の声。 右側が切れている山腹の水平迂回路を延々と歩き、西原峠へ到着。 斜面に張られたタープ(雨よけ)の下で寝そべってメールを打つが、iモード圏外となり、送信不可能。 しかしながら眠くもなく、疲れているわけでもなく、第2区間はなかなか快適な夜間ツアー。 槙寄山を越えて、下りるところまで下りて、三頭山への登りに突入。 雨具はズッと着たきりで、ここからは暑くなるので、上衣のジッパーを思いきりはだける。さらに、初めての経験で、袖をヒジまでまくり上げる。このヒジまくり上げ作戦はなかなかのヒットで、快適に登り続ける。 途中、岩と木を利用して立ち寝、さらにベンチでも座り寝。 本来、この時間帯は、会社の残業時間で絶好調モードの時間帯であるが、何故か今日は睡魔に襲われている。 身体に感じる事の出来ない日頃の疲労が相当にたまっていそうで、無理をする事はあきらめる。 ベンチから立ちあがり、三頭山の残りの登りを、一歩一歩登って行く。
 先を急ぐ必要がないので、思い出の避難小屋で仮眠をとる事にする。 板の間に寝そべり、携帯の目覚ましをセット、寝ている一般登山者(役員さんかもしれない)もいるので、すぐに音消しができるように、スイッチに指を当てたままでの仮眠。 これは会社の帰りの電車(勿論アルコールなし)と同じパターン。 しかも時間帯もほぼ同じ。 小屋のトイレの扉の開け閉めの音でなかなか休めない。 そうこうすると、肩を叩かれて起される。 どうも身体の下に人のストックがあったようで、それを取りたいらしい。 あっさり眠るのをあきらめ、最寄駅から家路へ急ぐかのように、雨具のパンツを着用し、三頭山に進む。 霧がかかって、どこを歩いているかあまりよくわからない。 山頂をショートカットする道があったはずだが、気がつかないまま役員さんが声を張り上げる山頂へ到着。 ここでレースナンバーをチェックされる。 都岳連の掲示板での声がしっかりと活きているチェック。 霧雨から小雨に変わり、携帯のカメラもメールも作動させる事が出来ずに下山を急ぐ。 この下りで頑張り過ぎると後が厳しくなるのでペースをセーブして下り続ける。 鞘口峠で、エネルギー補給すべく、ベンチに腰を下ろそうとすると役員さんに『リタイアですか?』と声をかけられる。 全くその気は無いのであわてて否定するも、表情や行動しぐさが疲れていたのかもしれないと思い、自分自身に静かに渇を入れる。長い長い風張峠までの道をクリア、舗装道路に2度出て、第2CP(月夜見山第2駐車場)へ到達。 いつもは腰を下ろす青いビニールシートも今日ばかりは泥ダラケで雨具を着用していても腰を下ろす気にならない。 ガードレールの柱にパックを置いて、カツサンドをほおばる。 水の補給は、ポカリスエットが0.5リットル。 ミネラルウォーターを0.75リットル。 エネルゲンが無くなったのは個人的にちょっと寂しい。 決して美味ではないあのオレンジ味。 街で売っていても決して買う事は無いのだが、毎年1回だけ、第2CPでのどを潤してきた。 これも時の流れか。 さア、第3区間への入口へ立つ事が出来れば、完走確率が一気に90%になる。


 第2区間データ: ◇区間タイム:7時間代後半 ◇服装:半袖。 4DMタイツ。 雨具上衣着用。 時折腕まくり。 三頭山避難小屋からは雨具パンツも着用 ◇食料:POWER BAR2,カツサンド1 ホットドック1 ◇水:1.1リットル ◇天候:霧雨のち小雨

役員さんご苦労様です、浅間峠タープ(雨よけ)の下はOASISです


完走への扉(第3区間)
  こうこうとライトに照らされた車止めから、第3区間がスタート。 毎年、どれだけ滑りやすかったかが、話題に登る月夜見山第2駐車場の下りはあっけない下りに様変わりしていた。 木の階段が設置され、ステージ上の歌手の花道のように、ネオンで誘導がされていたのだ。 ちょっと恥ずかしさを感じながら小河内峠へ向かい下り続ける。 このような路面状態であれば、風張峠〜月夜見山の間のほうがよっぽど条件は悪い。 思えば、ここまでレオナのグリップ力に相当に助けられており、膝下への負担は相当に軽減されている。 さらにストックのフルサポートが有るので心強い限りである。 相変わらず視界は悪く、下見をいれると20回以上通ったはずのこのルートであるが、今どこを通っているのかさっぱり把握できない。 小河内峠を過ぎ、登りの途中、またもや木にもたれて、ストックで前のめりにならないよう体を支えながら、何度目かの仮眠を取る。 追い越す人は、ちょっと無気味であろうと思うが、構わず寝る。 目を覚まし、惣岳山へ直登。 登りの後半に差し掛かり、雨が急に強くなってきた。 これまで親水する事の無かったレオナの内部は、どうなるのであろう。 懲りることなく惣岳山の山頂の丸木ベンチで寝る。 本当はひっくり返って寝たいのであるが、雨が降っているので仕方が無い。 いつものストック抱えスタイルで睡眠。 地面で寝ないのは、数少なくなってきた人間としてのプライド。 それにしても雨が雨具を叩く音を聞きながら寝るというのも、この大会ならでは。 こうなったらしっかりと楽しむしかない。 仮眠後にちょっと頭がスッキリしたので、御前山に向かう。 そこでついに、どうあがいても避ける事のできない田圃(たんぼ)に遭遇。 しかたなくレオナで通過。 ああ残念ながら、これでついに靴中浸水。
 御前山山頂は足早に通過。 ここからは、一番警戒している下りが始まる。 下りもドロ田で、靴の中は完全に泥だらけ。 指の間に泥が滑り抜ける感覚がよくわかるようになる。 登山道の中には、泥のわだちが形成されている箇所があり、トップランナー通過時の道の状況を見てみたい衝動に駆られる。 途中でかなりの本降りとなったが、ストックフル稼働で切り抜ける、腕がパンパンに張ったころ、やっとの思いで大ダワ到着。 ここで夜明け。 ヘッドランプを消灯。 
  大ダワは1枚写真を撮影してすぐに出発。 大岳山まではあまり厳しい印象が無いのだが、例年よりかなり遅い(明るい)時間帯に通過してみると意外に急登の有るルートと認識。 明るくなるも視界は改善するが、景色は見えない中、大岳山へ到達。 携帯の目覚ましが鳴る。 何故なら、今日は月曜日で会社に行く日であれば、起き出す時間。 下ったところで恒例の大岳神社お賽銭とお参りをしてレースへ復活。 例年ここまで来ると、膝はもとより、腰や背中が相当に疲れるのだが、今年はあまりダメージが無い。 これは、ゆっくりとしたペースや 4DM,レオナ等のNEWグッズに拠る所が大きいものの、筋トレの効果も大なり小なり寄与しているはずである。途中の水場で顔を洗い、第3CP御岳山長尾平へ。


 第3区間データ: ◇区間タイム:5時間代後半 ◇服装:半袖。 4DMタイツ。 雨具上下着用。  ◇食料:POWER BAR1(眠いのと足元に気を取られ過ぎ、食べる暇が無かった) ◇水:推定0.3リットル ◇天候:豪雨のち小雨
カツサンドで完走の扉をこじあける完走の扉ステージの花道なのか、夜間の飛行場なのか
大ダワで明るくなる



恒例のゴボウ抜きは不発(第4区間)
  ここからは、例年。 ゴボウ抜きSHOWを繰り広げる箇所。 抜かす人数をカウントし、モチベーションを向上させながら、下りに入る。 日出山頂上では、レースナンバーのカウントがあったような記憶。 50人を抜かした時点で、ヒザが痛み始めたので走るのは断念。 この先、膝がしびれるという局面が始まるはずなのだが、そこまではやらないこととする。 膝がしびれるのは例年、大岳山前後で、そこから湿布をした上、膝サポーターを装備しての下りアタックとなる。 しかしながら、そこ(痛みの次のシビレ)までに至っていないのは、おそらくは4DMやレオナのおかげでしょう。 とりわけ、膝に関しては4DMの貢献度が大きいと見た。 泥の田圃はもうバシャバシャ入って、避ける気も起こらない。 舗装路に出たところで下見の際に出会った選手と遭遇。 初完走なので握手をして祝福。それから先を急ぐ。 4DMモニターの撮影があれば、雨具を脱いで4DMをアピールしてキャンペーンに花を添えてあげたかったが、それらしいカメラマンが居なかったので雨具のままゴール。 6?度目の完走やりました。 22時間代前半のゴールです。 役員さん、選手の皆さん お疲れ様です。 ありがとうございました。


 第4区間データ: ◇区間タイム:2時間代後半 ◇服装:半袖。 4DMタイツ。 雨具上下着用。  ◇食料:POWER BAR2(眠いのと足元に気を取られ過ぎ、食べる暇が無かった) ◇水:推定0.2リットル ◇天候:霧雨時々小雨

第3CP(御岳山長尾平) 雨がひどい今回のレースを象徴する泥の田圃金毘羅尾根の最後の方には登山道の橋が有る(下は車道)
ありがとう!これ以上の言葉はありません

帰りの電車
 帰りの電車でLOVE LVOEカップルが3組いたが、うち2組は、二人とも荷物にストックが装備されていた。 この大会へ挑戦する若者が非常に多くなってきたような気がする。 雑誌Tarzanなどを通して競技人口が確実に増えているようで安心しました。


今度、夜もキレイに撮影できるデジカメ。 できれば防水仕様を購入したいと思っています。