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Q:
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動脈塞栓術の合併症はどうですか?
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A:
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1)
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2008年3月現在、世界中でこれまでに250000人以上の女性が本治療を受けていますが、術後30日以内の死亡は10-12名とされています。2名は敗血症(重篤な感染症)、およそ10名は術後の肺塞栓症によるものです。これらは、いずれも海外で生じています。本治療による死亡率は、従来の外科的治療と比べると、低い数字です。
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2)
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術後感染症(子宮内感染症、膿瘍など)が、軽度のものから重度のものまで含めると、数%程度の確率で生じるとされてます。術後数週間以内の比較的早期に生じるものと、3)のように術後比較的晩期(数日−4年)に粘膜下筋腫が子宮内腔へ脱落・分娩することに伴って生じるものとがあります。
感染症の程度は様々ですが、その多くは、抗生物質などの保存的治療で制御できます。しかし、制御できない重度の場合には、子宮全摘術などの外科的手術が必要となります。
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3)
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術後稀に、治療により梗塞(血流のない状態)に陥った粘膜下筋腫や、(子宮内膜に近い)筋層内筋腫の一部が子宮内腔に脱落したり分娩したりします。頻度はおよそ5%前後とされています。
多くの場合、これは自然と経腟的に排泄され、特別な処置は必要としません。
一方、稀に脱落した筋腫が経膣的に排出されずに子宮内腔に残存したり子宮頚管を塞いでいる状態になった場合や、筋腫分娩になっている場合には、子宮内感染症の原因となりますので、子宮鏡などを用いて経腟的に筋腫を除去する必要があります。除去すれば、術後経過は良好と報告されています。
しかし、これに重度の難治性感染症が合併したり、筋腫の経腟的な外科的切除が困難であれば、子宮全摘術が必要になります。
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4)
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術後に無月経や卵巣機能不全(更年期障害など)が生じる場合があります。
一過性の無月経が生じる確率は、5〜10%と報告されています。
永久的な無月経が生じる確率は、45歳以下の方で0〜3%、45歳以上の(比較的更年期に近い)方で、7〜14%と報告されています。
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5)
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術後に動脈塞栓術の合併症で子宮全摘術を必要とする頻度は、これまでの報告によると、およそ1〜2%以下です。その原因の大半は、抗生物質で制御できない感染症が生じた場合と、重篤な子宮損傷が生じた場合です。
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アメリカの放射線科医の学会(SIR)は、2000年10月までに世界で動脈塞栓術を受けた10501人の患者さんのうち術後1ヶ月以内に外科的手術を必要とした患者さんは0.38%であったと報告しています。
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6)
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子宮(内膜・筋層)の重篤な損傷が稀に生じえます。その程度が重度であれば、子宮全摘術が必要になる場合もあります。
子宮内膜は、術後も保たれますが、最近のいくつかの報告によると、1)内膜の萎縮、2)内膜の部分的な壊死、3)内膜どうしの癒着、4)筋腫に接した内膜の部分的な欠損が生じることがあります。その頻度は現在は不明です。1)2)3)が重度であれば、過少月経や不妊症の原因になりえます。4)が生じれば、慢性的な帯下(多くは微量)の原因になることがあります。
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7)
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その他の合併症としては以下がありますが、稀です。
・造影剤による副作用(アレルギー、ショックなど)
・カテーテル操作による血管損傷
・目的としない動脈への塞栓物質の注入による他臓器などの損傷
・術後の下肢の深部静脈血栓症や、肺塞栓症
・カテーテルを挿入した部位の血腫・感染・仮性動脈瘤
・使用する薬剤(麻酔薬、鎮静薬、鎮痛剤、抗生物質など)による副作用
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