6.光害の中で天体写真

光害を避けるには移動しない限り個人の力ではどーしょもない。なら光害の中で楽しめる天体写真は何か?を考えてみました。

決して天文雑誌に入選するようなものではなく、自己満足として!でも、そんな雑誌の写真コーナーに「光害での天体写真」ができたら面白いですね。家では2等星までしか見えないんだぜ!どうだ!この写真!
ってちょっと威張れる日が来るかも・・・・・

 


【我家の光害状況】

1.肉眼では2等星がやっとだ!

東京からは約25km離れた郊外。しかし最近は大型スーパーが立ち並び、夜空をとてもきれいに照らしてくれている(・・;。
数年前までは、夜空の澄んだ日は4等星がなんとか見えていたが、今では2等星がやっと見えるか、というひどい光害地となってしまった。幼児がいる今は遠征も難しい。はてさてどうしたものか?
(無防備なデジカメ1分露出では下記のような悲惨な状態....)

数年前まで                    現在の状況
  

2.文明の利器

私はもともと眼視主体でおもに星雲星団を主に見ていた。この光害の中では観測は不可能と思った。が、今は文明の利器であるフィルターがたくさん発売されている。それらを使ってどうにかしよう。デジカメも普及したし、写真も工夫次第ではとれるのでは?ということでチェレンジ精神を奮い立たせたのでした。

3.まずはフィルターをチェック。

今やたくさんの種類のフィルターが発売されており(名前も色々)、さてどれを買うべきか迷ってしまう。フィルターも結構高価なので簡単には購入できない。というわけでご説明がてらに代表的なフィルターを上げてみました。ちなみにフィルターには、その特性を光の波長で表しますが、ここではわかりやすく、あえて色という表現にしてあります。
また、ファイルターは背景を暗くして対象物とのコントラストを上げて(明るさの差を大きくする)見やすくするものであり、お持ちの望遠鏡の性能そのものをアップするものではありませんのでご注意を!

光害の目安を設けておきましょう
光害も度合いがあります。雑誌などでは光害の度合いを抽象的に表現していますが、ここでは定義をしておきましょう。おーっと!ここではレベル1での星座のお勉強をしていないとついていけませんよ。何等星まで見えているか?それがわからないと話しになりませんから...星座拒否症ギリ!
1)光害重度
眼を暗闇に慣らし天頂付近の星を見たとき、2等星程度しか見えない地域(我家も同様)。おそらく東京近郊ではこんなもんでしょう。夜空が紫色してますでしょ。
2)光害中度
3等星から4等星が見える程度。数年前の我家の状態。この程度見えていれば肉眼で星座を見ていても楽しめるのですが...
3)光害軽度
常に4等星くらいは見えている程度。うらやましいですね。でも天の川は見えないかな
※ではフィルターの説明に入りましょうか。
ブロードバンドフィルタ(LPS−2ファイルター、HFフィルターなど)
光害の主な原因の水銀灯やナトリウム灯などが放つ特定の色をブロックしてくれるファイルターです。軽い光害の影響を取り除くために使用します。また、ブロックする範囲が狭いので、比較的カラーバランスが崩れにくいので、写真撮影にもよく使われています。当然ながら光害を軽減する能力は弱いため光害が多い場所では力不足ですし、光害の元となる波長はカットしますので、厳密に言うと完全に天然色ではありません。


ナローバンドフィルタ(左記の名前で発売されているもの
さらに光害の強いところ、または淡い星雲を見るために視野の背景を暗くする必要がある場合に使用します。
ブロードバンドフィルターに比べ、さらに狭い範囲の光りのみを通過させるため、カラーバランスは乱れ自然な色合いはなくなりますので、通常は天体撮影に使用しません。また、当然ながら対象物の光りも多少減光されることになります。対物レンズが6cm以下の望遠鏡の場合は集光力が小さいため、これを使用するとかえって対象が暗くなり見づらくなってしまうことがあります。

狭域バンドフィルタ(OV、Haファイルターなど)
非常に淡い対象を見るために開発された特殊フィルターで、対象物が一番多く発している波長に極端に絞り、光りを通過させるものです。OVは惑星状星雲、Haは馬頭星雲や網状星雲などに主に使用します。当然天体写真に使用した場合、ほぼ単色の発色にしかなりません。小口径の望遠鏡では、上記同様に使用には注意が必要です。





つづく.........(作成中)


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